星占い師 つぼぼのホロスコープ星占い ブログ部

大阪ホロスコープ講座は、11月23日(金・祝)、24日(土)であります。 詳しくは、http://tsubobo.com/contact.html

本サイトは http://tsubobo.com ホロスコープを読もう、学ぼうというサイトです。

西洋占星術

日本人にはピンとこない おうし座のイメージ

牛のイメージというと、日本人の場合、“臭い”とか、“のろい”ということになるでしょうね。

だから、星占いでの12星座のおうし座のイメージを最初に思い浮かべるのは、そういったものになりがちなんだけど・・・そうじゃないんだな。


西洋占星術でのおうし座は、“ぜいたく”とか“快楽”、“富”というものになるんですよ。


牛はですね、大地の豊かさを掘り起こすもの という意味なのでしてね。


そんなこと言っても、やっぱり、ピンと来ないかもしれない。

だってね、日本人にとって、牛ってさ、やっぱり・・・。

で、牛というものが日本人にとってどんなものだったかを考えてみる。


日本人を歴史的に見た時に、すごく独特なのが、江戸時代まで肉を食べない文化があったこと。

豚肉とか、牛肉とかを口にしないから、他の国と比べて、自然と魚をよく食べる生活になった。

それが、仏教の影響からなんだけど・・・子供の頃、不思議に思ったのが、他の仏教国は肉を食べていたじゃん、みたいなね。

日本人が肉を食べなくなったのは、元をたどれば、675年に天武天皇が肉食禁止令を出したから。

仏教の殺生を禁じる思想に従ったものだけど、この令は少し変わっていて、4月から9月30日と期間限定だった。まるでイスラム教のラマダン(断食)のような感じ。でも、その期間以外は普通に食べてよかった。

しかも食べていけない動物は、牛、馬、犬、鳥、猿。

豚、猪、鹿は食べてもよかった。

実は、牛を食べてダメというのは、田畑を耕すのに使うためという意味があったようで。4月から9月30日というと、ちょうど農繁期だからね。

この期間、農機具としての牛を無くすと農作業に影響が出るから、天皇、つまり当時の政府がね、わざわざ、食べるために殺すなという命令を下した訳ですよ。


その後も、肉食禁止令は何度も出され続けて・・・つまり、実はこっそり肉を食べていたんですよ。みんなね、そんなに簡単に肉を食べるのは止められない。そりゃそうだわね。

で、何百年もかけて、日本独特の仏教が浸透して、肉食がだんだん穢(けが)らわしいものだと思われてきて、江戸時代に将軍 徳川綱吉が、生類憐みの令 を出す頃には、“肉を食べない”文化が日本に定着していったわけですよ。


話は戻りますが、

かつては日本でも、牛はちゃんとね、田畑を耕し、“大地の豊かさを掘り起こすもの”として大事に扱われたというわけですよ。


ところが、江戸時代になると、話が変わってくる。


日本人は、農地に使えそうなところを古代からどんどん開拓してきたけれど、江戸時代になると、もうそんな土地が無くなってくる。なにせ平地が少ない国土だからね。

でも、もっと米の収穫を増やしたいから・・・で、どうしたかというと、同じ広さの農地から、より多くの米を獲れるようにしようと努力した訳ですよ。方向性をちょっと変更したと。

狭い土地で、より丁寧な農業して、収穫を上げる。

良い肥料を使うとかね。

現代人の我々では、イメージをしにくいのですが、狭い土地では、牛を使うより、人の方が良かったりする。

牛に犂(すき)を引かせて田を耕すより、人が鍬(くわ)を振り下ろして、せっせと耕した方が深く土を掘り起こせる。その方が農作物の育ちが良いのですよ。

自分の手で重い鍬を持って、汗かいて耕す方がしんどいに決まっているけど、そっちを選択するしてみたら、稲穂がよく実ったというわけ。


狭い土地を有効活用しようとする農業スタイルで、生産性は右肩上がりになっていく。

で、人力でどんどん耕して、頑張ってしまった結果・・・

江戸時代の間に、米では、同じ広さの田んぼでも収穫がおよそ1.5倍に伸びている。

1.5倍ってすごいことですよ。収入が1.5倍になったら、すごいでしょ。


そんなわけで、江戸時代には、牛ではなく、“人間が大地の豊かさを掘り起こすもの” になっていたんですよね、日本では。


この農業の変化を “勤勉革命” と名付けて、提唱したのが、歴史人口学者の速水 融 氏。

尾張藩の農村部では、人口が増えているのに、家畜が減少していることに注目していた人なんですよ。ちなみに尾張藩というのは、現在の名古屋あたりですよ。


尾張藩でも、米の生産は増え、人口も増えているのに、

当時のデータでは、1600年代半ばから150年の間に、牛などの家畜が半分に減っていたという。

これは何を意味しているのか。

そりゃね、人間だけでやっても、収穫が増えていったんですからね。牛が必要でなくなったので、飼育しなくなったということですよ。

牛を育てるのに、餌の牧草を育てる場所も田畑に変えてしまったこともあるでしょう。

既に、肉を食べる習慣も無くなっているから、食肉用に牛を育てることもない。

牛を育てるメリットがないと。


当時の人たちから見ると、

もう牛には頼らない、人の力で豊かになってやろうとスタイルで、上手くいってしまったわけですよ。

生産性も伸びて余裕ができたから、祭りなど、文化面でも華やかさが増していったし。


で、速水氏曰く、これで、日本人の “勤勉は美徳” という価値観が作られていったというのですな。

人の頑張り、踏ん張りで結果を出すんだという価値観。

それで江戸時代の農業で成功体験をしてしまっていますからね。この価値観は強く支持されていく。


西洋では、特にプロテスタントでは、神のために働くという宗教観で勤勉さが形成されていったのが、日本は経済的に豊かさへの欲求から勤勉さが強く形成されていったと。

日本にも、広い土地さえあったら、牛を使ってどんと広い土地を耕して、楽して豊かになろうと思想になっていたかもしれないのに・・・。

まぁ、牛に働かすより、自分が額に汗を流し、耐えて、苦労して働いた方が美しいと考えるようになった。


一方、人の頑張りで、生産性の高い農業、仕事をしようとすると、どうしても労働時間が長くなる。


その価値観が明治以降の後世にもずっと引き継がれて、今の長時間労働の習慣が日本にはできていったというのですよ。

平たく言えば、多い仕事量を残業でカバーしようという習慣。


最近、やっと“働き方改革”で残業禁止のところが多くなってきたけど、日本の“勤勉は美徳”という根っこの価値観はそう簡単にはひっくり返らないかもしれないね。


まず人が我慢して、努力することで、生産性を上げる。

こういう考え方って、日本人の場合、満員電車とか、東京の住宅事情とか、いろんなところに染み付いているようにも見えますけどね。


ということでね、日本人はですね、

牛が 大地の豊かさを掘り起こすもの というイメージがピンと来ないわけでありますよ。

牛さえ持っていれば、牛に働かせて、富を得て、楽しいことがいっぱいできるという発想はよその国の話でね。便利な道具を使ったりして、力まず、楽しみながら、仕事しよう、暮らそうという発想は、日本ではあまり受け入れられないのかもしれない。テレワークが普及しないのもそのせいかしら。


おうし座は、贅沢とか、快楽とか、富という意味で・・・

“勤勉は美徳” の逆ですよ、と言っても、日本人には理解しにくいのでしょうね。


 

値上げ問題

私のサイトには、西洋占星術を学びたい人のためにアスペクト、ハウス、サインの解説などを表している。

で、最近は私のサイトで星占いをマスターしたという話を聞くようになったのよね。

あるお客さんは、知り合いから、星占いをマスターするには、つぼぼさんのサイトと数冊の本があれば、学べるよと教えられたと。その知り合いというのは、私は鑑定したことも、私の講座も受けたことがないという。

最初は、まぁ、そんな人もいるかなという程度に聞いていたのだが・・・似たような話が続き、中にはマスターどころか、プロになってしまったという人の話も耳にするようになってね。


へぇ、私のサイトで、そこまでマスターできるんだ、と私本人の方がびっくりするくらいである。


札幌にいる時も、同じようにつぼぼさんのサイトとマツキヨ本で独学で勉強しましたという人がいた。

話は少し逸れるが、マツキヨと略されるのは・・・まぁ、このサイトを読んでいる人の多くは、星占いに関心が高い人が多いようなので、“マツキヨ”と聞けば、ピンとすぐに思い付くのだろうが・・・そう松村潔先生である。

略されても、すぐに名前が想像できる星占い師というのは、他にはなかなかいない。それほどに松村潔先生は、西洋占星術界では、ビックネームということであるが・・・マツキヨと略すのはどうかしらね。

その人によると、その占い仲間では、ネット上でもマツキヨで話しているということで、私の知らない若い人の間では、そんなふうになっている・・・のだろう。この略し方に違和感があるのは、私が歳なのかもしれない。


私のサイトでは、正直、文字で伝えられるものを表現しているという感じかしら。

世の中にはね、文字で伝えようとすると、実際以上にややこしく難しそうに見えるものがあるのよね。口で説明した方が圧倒的に早いというものが。歯がゆいのよ。伝えたくても、伝えれないみたいな。だから、そういうものは、今のところ、講座で伝えているのだけれどね。

例えば、私がYouTubeにアップしているアスペクトの見方のVTRなんて、文章だけで表現しようと思ったら、文面を見ただけで、ぞっとしてしまって、ぐっと引いてしまうような難解なものになるでしょうね。

講座では、サイトだけで理解しようとすると、遠回りになってしまうような知識、技術などを伝えているんだけど。だから、サイトだけの情報では、ホロスコープという円盤を回せるようになるには時間が掛かるわよ。きっと。だから、そういう人には講座に出てもらいたいんだけど、まぁ、いろいろ事情があるから仕方ないわね。


でも、まぁ、私のサイトで独学して、プロでやっている人がいるとなると・・・今回は、ちょっとお金の話もしておこうかな。

私の鑑定料や、講座の受講料は良心的とよく言われる。平たい言葉で言えば、安い

特に東京ではかなりお安い方となる。大阪は占い文化がかなり一般的になっていて、相場が安いからね。私の料金は東京ほどはびっくり価格にはなっていないだろう。


なぜ、私の鑑定料は良心的なのかというと・・・私がただ単に値上げに対して、慎重で臆病だからだ。


それには、私の絵描きだった頃の経験があるのよ。

自分の絵を国内外の展示会なんかの時に売っていたんだけどね。基本、絵描きは、自分の作品の値段を自分で決める。


絵描き仲間の中には、派遣社員で事務をしている人もいて、私の日給は8,000円で、この絵は2週間かかっているので、120,000円で売ります。という人もいたが・・・絵の世界は、その作家がどれだけ時間、労力を費やそうが関係ない。1年かけても、0円の作品になることもあれば、10分で描いても、数千万円になる作品もある。

費やした時間でその時間分をお金でもらおうというのは、完全に雇われ労働者感覚である。自分の時間を切り売りして、お金を稼ぐことに慣れきってしまった人の考えだろう。


じゃ、どうやって自分の作品の価格を決めていくのか。自由に価格を設定することができるのだが・・・悩ましい。

そんな時に、オーストラリアのギャラリーさんに言われたのは

値段を上げるのは簡単だが、下げるのは難しい。

ということだ。


分かりやすく、私が見てきた実際の話をしましょう。

自分の作品の価格を自由に決めることができるので、ある作家が、実力的に1作20万円くらいのいくつかの作品を、つい自惚れて50万円という価格設定をしたことがあった。高い。売れるはずがない・・・と周囲の人は思っていたが・・・運悪く売れてしまった。

絵の世界では、時々あることだが、株かギャンブルで当てた人が、酒に酔った勢いで、つい立ち寄ったギャラリーで、買ってしまうのだ。

これは本当なら“ラッキー”と言いたいところだが、実はそうではない。

同じように並んでいる作品は大きさも似ていて、すべて50万円前後の値が付いていた。

1つでもその価格で売れてしまうと、もう、簡単には下げられないのだ。だって、そうでしょ。もし売れないからと言って、30万円にしたとすると・・・前に50万円で購入した人が、ギャラリーを通った時、どう思うか。普通に損したと思うわな。

購入した人でなくても、普通に数ヶ月、数年間ずっと眺めてきた人はどう思うか。

この作家、価値が落ちているな

と悟られるのだ。

作家の価値は、その作家の実力もあるが、ブランドもある。ブランドというと、仰々しいかもしれないから、知名度とか、人気があると言った方が分かりやすいかもしれない。

人気が落ちていると思われてしまうと、余計に客は気持ちは冷めて、さぁーと引いていってしまう。

人気商売とはそういうものなのだ。

絵は生活必需品ではないから、安く手に入れられるようになって、お客が無条件で喜ぶかというとそうではない。例えば、プラダという高級バックが、世界で一斉に値下げをしたら、どうだろう。それまで、高嶺の花だけど、欲しいわと思っていた人が、果たして皆買うかな。

高嶺の花だから、欲しいというところもあるのだ。

だから安くできないのだ。ブランド、人気が落ちたと思われることだけは、避けなければならない。


もしこの作家が、最初から20万円の設定で売っていたら、毎月コンスタントに1作を売ることができたかもしれない。

しかし、50万円では、年に1、2度しか、売れないのだな。

作家として、食べていくにはどっちがいいかはすぐに計算できることだろう。

そもそも自分の描いた絵が世に広がって、多くの人に見てもらえる方が嬉しいだろう。

でも、一回でも50万円で作品が売れると、“私の作品は50万円で売れているんですよ。”とは言えたりする。でも、実体は虚しく、売れないから焦りもでてきて、心も財布もカツカツになっていたりして・・・そんなふうに消えて行った作家を多く見てきたからね。


上のブランドバックでイメージしてもらえれば、分かりやすいだろうが、徐々にでも値が上がって行く分には良い。

しかし、値が下がっていくことは、かなりの人気を失う可能性がある。一気にお客さんが離れていくこともあるだろう。


私は、占い師の価格設定にも同じことが言えると思うのよね。

ブランドが大事でしょう。

この占い師さん、人気が落ちてる。お客が減っている。と悟られると、さらに輪をかけて、お客さんが減っていく。

占いの世界にも、ビギナーズラックのように、最初の数年間は珍しがられて、お客さんが寄ってくるもということがある。これって、飲食店でも同じだよね。

でも、飲食店と違ってさ、同じ実力のままでも、お客が減っているという印象ははるかにマイナスなのよね。


人気の波につい浮かれて、価格を上げて・・・やがて、お客さんが減って・・・それでも、安売りできず、価格を維持しなければならなくなって、経済的に苦戦している占い師さんも多く見てきたしね。

人気があるフリする背伸びも大変なのよ。

そういう場合、価格設定を変える1つの手としては、占いのスタイルを変えることね。

四柱推命から、タロットカードに変えるとかね。

似たようなことに、“数ヶ月先まで予約でいっぱい”だった占い師が、すぐに予約できるようになるわけにいかないから・・・いろいろ言い訳を考えるわけよ。


絵描きの世界でも、版画とかに画法を変えて値段を下げれば、言い訳ができるものね。上の作家は、そんな風にして画風を変えて行って、価格を下げたけどね。


で、値を上がっていく間はいいのよ。

人気が徐々に高まっているという感じが続いているから。


ここまで言えば、分かるでしょ。

私は、良心的と言われる価格でいるのは、よーく、一時的な人気を除いて、本当はどのくらいの需要があるのかしらと眺めて・・・これは、大丈夫と思ったら、少しずつ、無理せず上げていくと。


わたしゃ、星占い師として、この世の中にいたいからね。


私のサイトからホロスコープを学んで、プロになっている人、プロになろうという人には参考になったかしら。


で、私も来年には、ちょっと値上げしようかなと考えてるのよ。少しだけね。

そう、つぼぼさんは人気が高まっているという右肩上がりのカーブを続けることが大事なのよ。

そのカーブは、緩い方がいい。

 

札幌へ行ってきました。人生は選択肢なのですよ。

札幌での講座や鑑定も好評のうちに無事終えることができまして、

札幌の皆さま、ありがとうございました。

 

予定の3週間前に地震があって、北海道全土が停電ということもあって、無理かなぁと思っていたけど・・・講座の参加予定者が無事で、講座を希望されていたので、なんとか開催にこぎつけられたと。

現地で余震も経験したけど・・・、帰りの便は、台風の翌日という、運良く、なんやかんや上手くいったと。

 

で、いろいろ苦労もあったけれど、

なぜ、私が札幌に行ったかというと、単純に、ただ飛行機に乗りたかったからである。

 

ふと天を眺めた時に、青空をひゅ~っと小さく飛行機が飛んでいる、なんてことは普通の出来事ですが、

“そういえば、久しく乗っていないなぁ、なんだか、乗りたいなぁ、飛んでみたいなぁ”と思ったわけですよ。

私は名古屋に住んでいて、まぁ、地形的には日本の真ん中あたりになるので、東京、大阪へは新幹線で行ってしまう。国内のだいたいのところは飛行機より鉄道の方が便利に行ける。

名古屋人が飛行機に乗るとしたら、札幌か沖縄くらいとなるのですよ。

で、札幌でホロスコープ講座をやろうと考えたわけです。

4年半ぶりの札幌ですよ。

 

情報があまりなく、どう実行しようかと思っていたけれど、縁がいろいろできてですね。

札幌の鑑定では、“北海道の母”と呼ばれる占い師の羽妙(うたえ)さんに場所をお借りすることができた。

検索で“北海道の母”と入れれば、簡単に見つかりますよ。北海道では、テレビや雑誌などのメディアによく出られているそうなので、私なんか比べものにならないくらいに知名度もあって、お忙しい人でしてね。

羽妙さんは、月末の週末は、東京の麻布で鑑定している。そのタイミングで私が札幌に行ったので、ちょうど鑑定している場所を開けていて、提供してくれたというわけ。ラッキーでした。

赤レンガ造りのこじんまりとした、カフェ・ロッソというお店。黒くて、ズドンとした古いダルマストーブがあってね。札幌を感じさせる。音楽のセンス、ボリュームも心地良い。

マスターはリーゼントヘアで、腕の先まであるタトゥーを長袖で隠すようにしている。シャイな感じの人で、口数が少ない。カウンターには、釣りのルアーがずらりと並んでいる。マスターの趣味なんでしょう。金属の輝きでいろんな色にきらきらしていてね。私はルアーに興味はないが、そのオタク度も合わせて、なんだかお店全体が上手いこと相まって、落ち着く空間になっていた。

そういう場所で、美味しいコーヒーや紅茶を飲みながら、鑑定できて、心地良かったな、と。

だから、鑑定ではない後日にも、ついこのお店に足を運んでね、一人カウンターでぼーっと、窓の外の歩く人たちを眺めていましたよ。

 

西洋占星術では、定められた宿命といったものは語らない。

例えば、“将来、あなたは看護師になっている”ということは言わないのだ。“看護師に向いている”と言うことはあってもね。水晶占いのように将来の姿が、ビジュアルに見えるなんてことはない。

今あるあなたの生活スタイル、ステージは、生まれてからこれまでの何千、何万という選択の結果なんですよという考え方をする。

西洋的な、“自己責任”という考え方だ。

その上で、運気の良い時、悪い時、追い風が吹く時、向かい風が吹く時が分かるというスタンスである。

 

なんだか、もっとはっきり将来どうなっているのか、具体的に教えてよと言われるかもしれない。

でも、よく考えてみると、そもそも世界中にいるあなたと同じようなホロスコープを持った人が、同じ職業をしているわけではないし、同じ時期に結婚しているわけでもない。

双子の人の人生を見れば、すぐに分かる。

それはその人の住む生活環境の中での、選択の結果なんですよ、ってね。

 

では、何故、西洋占星術ではそんな考え方になっているのか。

実は歴史的な要因が大きいのですよ。

 

西洋占星術の起源は、メソポタミア文明と言われる。今でいう、中東アジア。でも、エジプトにも占星術があったから、本当は、いろいろ混じったというのが、正しいところなんだろう。

惑星の配置を書き出した本格的なホロスコープは古代ギリシャ時代に出来上がる。

で、ローマに伝わっていってさらに発展していくのだが、およそ2000年前には、キリスト教が生まれてしまうわけですよ。

キリスト教は、占星術とか、魔術といったものを禁じた。キリストというより、キリスト教団という組織にとって、神様以外に未来を語ることができるものがいては困ったのかもしれないね。

で、星占い師たちは迫害を受けるわけです。そのため、西洋占星術は衰退していくと。

 

でも、ルネサンス期になると、イスラム圏から、芸術、錬金術なんかと一緒に、占星術も入ってくる。ギリシャの占星術は、イスラム圏にも広がっていたということ。つまり逆輸入ですよ。

ルネサンスというのは、キリスト教の十字軍が聖地エルサレムを奪還するために、軍を派遣するも、当時のイスラムの国々は強過ぎて、すぐに取り返されてしまうの繰り返し。

そんなことを何百年もやっているうちに、イスラムの文化、技術をヨーロッパに持ち帰ってしまうところから始まるわけですよ。

そこで、再び、ギリシャ、ローマの系統の占星術は甦っていくのだが・・・普通に考えて、キリスト教が許すはずがない。それでも、こっそり占星術は支持されて研究されていくみたいな。

 

今から3年くらい前にウィリアム・リリーの「クリスチャン・アストロロジー」という本の日本語訳の本が出版されました。ハード・カバーの本。ウィリアム・リリーは西洋占星術の世界では、“中興の祖”的な偉大な星占い師であります。西洋占星術の復活に大いに貢献した人物ですよ。

鏡リュウジ先生が推薦し、研究者は必携の本と帯に書いたものだから、日本語訳の本は売れましたし、私も買いましたが・・・私はそれほどお薦めしませんね。西洋占星術を身に付けたいという人にとっては・・・現在の医学生が杉田玄白の「解体新書」を読むようなものでしょう。

 

イングランドに住んでいたウィリアム・リリーがこの本を著したのが、1647年。

まだヨーロッパでは、“魔女狩り”が最盛期でしたしね。魔女狩りって言っても、女性だけでなく、男性も処刑されているわけでね。ガリレオ・ガリレイが宗教裁判にかけられて、地動説を放棄したのが1633年ですよ。「それでも地球は回っている」って言ったということで有名ですけどね。

キリスト教、ローマ法王の力は、今とは比較にならないほど絶大だったわけです。そのローマ・カトリックは度々、占星術の禁止令を出していましたからね。

 

でも、この題名に注目すると、“クリスチャン”が付いている。“キリスト教の”ですよ。

そのまま訳せば、“キリスト教の占星術”という題名の本。

占星術の内容を、キリスト教の教義に合うようにしてあるものなのか、ただ単に教会の検閲をパスするために“キリスト教の”と付けただけなのかは、その頃あった他の占星術が分からないので何とも言えないですけどね。

当時、イギリス国教会は、占星術を禁じていたローマ・カトリックに対抗して、占星術を公認していたところがある。ウィリアム・リリーがそんな流れを利用したのかもしれない。

 

まぁ、どちらにせよ、ルネサンスと言っても、占星術を取り巻く状況はそんなんだったわけですよ。

つまり、西洋占星術はルネサンス時代に復活するに当り、キリスト教の洗礼を受ける形になるわけ。

絶対的な権力に従わなって、迎合していかないと生き残っていけないですから。

キリスト教では、人間は自由意志を持っていて、その未来は神の意志によって左右されることになっていますし、定められた宿命のようなものはないとなっている。(こんなことを書くと・・・キリスト教徒といっても、今は、多くの宗派に枝分かれしているので、宿命論を唱える宗派もあるかもしれない。)

 

普通に考えれば、占いというのは、すでに未来は決定づけられていて、それを知るための技法のことでしょ。

 

でも、キリスト教の下では、そのスタンスが取れないので、“星から何らかの影響を受けている”という具合に、中間を取っているとも言えるわけです。

 

そうして、西洋占星術では、定められた未来はなく、人の自由意志と選択と行いによって、未来は変わっていくという考え方がベースとなっているわけです。

歴史的に見て、キリスト教に忖度(そんたく)したためとも言えるかな。

近代、現代に入って、西洋占星術の形はさらに変化していくのだけれども、その考えは深く根付いているわけですよ。

 

マッチョに積極的な言い方をすれば、未来は自分の意志で切り開いていくものだ、となるかな。

私はそれほど積極的な性格ではないが、未来は自分の選択によって変わるという発想の方が受け入れやすいかな。今の自分は、過去の自分の選択の結果という。

「バック・トゥ・フューチャー」という映画なんて、どう見ても、未来は選択によって変わるという思想の上でストーリーができていますもんね。

 

ただ、その流れの上で、追い風、向かい風のように、順調に行く時と、そうでない時があって、それはホロスコープで知ることができると。

 

 

4年半前に札幌に来た時は、まだテレビのディレクターの仕事で、TPPが日本の畜産に与える影響を調べるために取材に来ていた。

フリーのTVディレクターだったんですよ。当時は、政治経済の討論番組を担当していて、・・・一方では星占い師にやっていて、という具合で二足のわらじを履いていましてね。我ながら、報道番組部の統括ディレクターと、星占い師って、なんか怪しくて、奇妙だなと思ってましたよ。

それにしても、まさかその4年半後に、こうしてホロスコープ講座の開催のために札幌に訪れるとは予想もしていなかった。

 

まぁ、これも私の選択の結果ということでね。

宿命、使命なんて仰々しいものではないですよ。

ただ飛行機に乗りたかっただけ。

 

札幌で講座と鑑定をしても、交通費と宿泊費、飲食代ぐらいは十分に得ることができている。

講座は、どこで行っても“これまで受けた西洋占星術講座の中で一番分かりやすくて、面白かった。”と増々言われるようになった。私も講座内容は常にブラシュアップしていますからね。

思うに、この調子で進めていけば、私は国内ならどこへでも行けるのではないかと思った。スナフキンのようにふらふらと行きたいところ、どこへでも行けるのかしら。金銭的にマイナスにならなければ、そんな旅を続けることができる。

自転車に荷物を積んで、“日本一周中”と書いて、巡ることも可能かもしれないと夢想は膨らんだりする。

 

札幌で、名古屋で昔仕事をしていた後輩に会って、

“つぼぼさんは、札幌より、福岡の方が合ってそうだよ。”と助言される。

彼女は、Webの仕事をしているのだが、福岡へも仕事で通っているという。

いろいろ情報も頂けるようだ。

 

なら、来年は、福岡に行ってみようかな。

婚活に星占いを使いましょうよ。

西洋占星術では、多くのことが鑑定できるけれど、まぁ、相性鑑定は依頼が多いわけですよ。

相性鑑定の部類では、まぁ、職場の人間関係というものもあるけど・・・基本的には恋愛がやはり多い。

カップル、夫婦と相手が定まっている場合は、その相性での良い点、悪い点をじっくり挙げて、注意すべき点を伝えていけばいい。

でも、婚活中という人の場合は、とにかく鑑定候補となる相手が多い。

しかも、明らかに良くない場合は、さらっと流して深く突き詰めることもなく、別の候補の人へと話を進めていく。時間がもったいないですからね。

そもそも婚活って、 “ダメなら、次っ!”って感じでしょ。

 

で、婚活の話を聞くとね、まぁ、今はいろいろですよ。

婚活パーティーに参加して、5~20分くらい相手と話をすると、回転すし方式に、別の人にローテーションしていく・・・今は、他にもいろんな形があるようですが・・・上にも書いたように、婚活の現場では、“今回ダメでも、次のパーティーがあるさ” なんて感じで、結構、見切りも早いようで。機会が多くなると、そんな風に事務的で、軽い感じになるのでしょうね。

 

また一方で、年齢のことでは、相手の希望の年齢枠があって・・・40代になると、紹介される相手の質がガクンと落ちるのだそうで。(あくまでその人個人の感想です。)

で、逆に、その紹介される相手を見て、こんな人としか会うことができない私って・・・“今の私って、この程度の価値しかないのかしら” と気分が滅入るので、結婚相談所などには行かなくなったという人にも何人にも会ってきたわけでして。

それに、便利なサービスではあるけれど、金額が高くて、お財布にはダメージが大きいという話も聞くし。

 

プロフィール上では、相手のことを知っていて・・・何だか趣味も合いそう。

でも、いざ、会ってみると、引っ掛かるところない・・・。

 

で、私はですね、そんな話を聞く度に、星占いをある程度使ってしまえば、もっと無駄なくスムーズにマッチングができるのではないかと思うのですよ。

趣味とか、生活習慣とか、そういうので気が合う人を見つけていくのもいいですがね・・・それであまり上手くいくことがなく、もう婚活にうんざりしているようだったら、ホロスコープでの相性鑑定の技術も使ってみてはいいのではないかと。

ということで、今回はアドバイザー視点でホロスコープを活用することをお伝えしますね。

 

ただ最初に言っておきたいのは、“結婚ありき”とか、“結婚すべきですよ”という前提では、私はないのですよ。

ホロスコープを見れば分かるけど、一人が平気、一人好きというタイプの人もいるからね。さらに財力もあったら、まぁ、結婚を必要としない人もいるでしょうしね。

でも、婚活サイトや結婚相談所を利用している人は、結婚を望んでいる人ですし、それを自覚しているし、さらに言えば、まぁ、普通に生活の中で、出会いを待っていてはなかなか出会えない人なのでしょう。出会いを待っていたら、年取っちゃう。女性ばっかりの職場だったりするとそうなりますわな。

で、都合の良い日時に、出会いの数を増やすためにそういった婚活のサービスを利用している。

つまりね、効率を求めている ということでしょ。

効率よく出会いたいという考え方を持っているわけだし、ならば、さらにより効率よく相性の良い異性に出会うためには、星を読んでしまえばいいんではないですかと言いたいわけですよ。まぁ、星占いですから、参考にしかならないでしょうけど。

 

相性鑑定では、

・相手の生年月日で、その人の性格、運気を読むことができる。

・2重円を作ることで、自分とその人との相性を読むことができる。

 

ある程度、お付き合いのする相手の候補が絞られていけば、普通に相手との相性鑑定をすればいい。

だけれども、まだまったくノーマークの場合、

ホロスコープの2重円を読んでいけば、計算して相性のいい相手の生年月日を特定できるというわけ。数万人単位で登録者のある結婚相談所、婚活サイトの中には、その生年月日の人物をデータから探し出すことができるんじゃないかな。そんなサービスしていない? 相談員に言えば、紹介してくれないかな?

最初から相性の良さそうな相手と出会っていく機会を作っていく方が、むやみやたらに出会うより、確率がぐっと上がるというわけよ。無駄な時間が省ける。

 

婚活アドバイス例えば、燃えるような恋愛をしたいのだったら、自分と相手で、金星♀、火星♂、冥王星♇あたりでグランドトラインやTスクエアができる人を紹介してもらうといいだろう。金星♀と火星♂のアスペクト(私はこれを“エロ星”と呼んでいる)だけでも十分に引き付け力があるが、せっかく数万人の中からリクエストできるなら、3つ以上の星で作れられる複合アスペクトを利用したい。金星♀、火星♂のエロ星に、セックスを意味する冥王星♇を加えた複合アスペクトで、吉角より凶角の方が、引き付け力が強い。鑑定していても、この相性を持っているカップルの場合、かなり恋の炎が燃えるようで、駆け落ちレベルになったりする。鑑定した人の中には、普段はすごく真面目な男性が、この相手とだけは不倫に陥って、行為を楽しんだりする。“なぜか、この相手とだけはこうなってしまうんです”と話された人もいましたよ。まぁ、恋に陥りやすい相手ですよ。

 婚活アドバイス2財運を上げたいのだったら、自分のMC上に木星♃のある人とか、複合アスペクトでいうなら、木星♃、冥王星♇で吉角のアスペクトを作っている相手でしょう。木星♃、冥王星♇のアスペクトを“ミリオネア星”という。そのミリオネア星ができるだけでも“食うに困らない” 財運をもたらすというものだけど、これにもう一つの木星まで加わってグランドトラインが形成されれば、さらに強い財運をもたらしているようだ。なかなかこんな相手、普通では出会えないけどね。



婚活アドバイス3楽しい会話のあるカップルになりたいのだったら、水星☿、金星♀の吉角に加えて欲しいところだね。私はこの水星☿金星♀のアスペクトを“おしゃべり星”と呼んでいる。同性でも、この水星☿金星♀の、特に0度吉角があると、出会ってすぐに話が盛り上がり、親友になってしまうことがある。

相性にはいろんなパターンがあって、それらは私のアスペクトのサイトでも見ることができるし、講座でも実例を挙げて伝えている。ホロスコープの鑑定では、結婚相談所や婚活サイトの性格や条件のマッチングテストでは出てこない多面的な相性の形が出せるんだよね。

 

そんなふうに自分にとって良い相手のホロスコープの星の配置を思い浮かべることができても、その生年月日を見つけ出すには、星占い師としての腕前が必要となる。水星、金星、火星などのスピードを知っておき、だいたいの計算、目安を立てられるようにする必要がある。

 

1つの星座をそれぞれの星が通過する年月は、だいたいの目安として、

太陽は1ヶ月

水星も1ヶ月前後

金星も1ヶ月前後

火星は2ヶ月前後

木星は1年

土星は2年半~3年

天王星は7年前後

海王星は15年前後

冥王星は12~27年

 

だいたい何年後、何か月後には、この辺りにあるな、というのがイメージできるようになると、星の移動する場所の見当が付くようになるわけ。そうすると、自分の求める相手のホロスコープが何年何月何日ごろにできているかということが読めるようになる。

 

顔写真とプロフィールが目が回るほど羅列していて・・・“下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる”という感覚で、次から次へと接触していても、まったくピンと来ないようならば、ホロスコープから自分の望む相性の相手を、ある程度絞り込んでおいて会っていく方が、“当たる” 確率が上がるんじゃないかな。

 

パーティー形式では、そんなことがどこまでできるか分からないけどね。相手の生年月日を事前に知ることができれば、誰を狙っていけば、一番、いい感じになるかその可能性は分かる。そんな個人情報を教えてもらえるのかしら?

私が結婚相談所のスタッフだったら、確実にときめいて盛り上がる婚活パーティーを構成するんだけどなぁ、と思うこともあるが、男女10人ずつ参加だとしても、100通りの相性鑑定をしなければならなくなる。ちょっと多過ぎて、無理かな。

ホロスコープの相性を自動計算できるようになれば、可能なんだろうけどね。どこかの婚活サイトで作ってくれないかしら?

 

そうは言っても・・・そもそも、生年月日で選んだ相手とまず会おうとしても、相手がこちらのプロフィールや顔写真を見て、接触することに応えてくれるとは限らない。特に年齢が離れていたりするとね。

かなりよい相性ならば、会うことができれば、カップルになりやすいと思うのだが・・・初対面から、引き付け合うとは限らないしね。

いろいろ面倒な手続きがあるけれど、会ってみる価値のある人を割り出せると。

効率よく、合いそうな異性に出会えるようになると。

ホロスコープの読める人ならば、試してみてもいいんじゃないかな。

 

転職を考えている人へ

「私は何をしたら、成功できますか?」

 

なんて質問をされたりすることがある。

 

西洋占星術では、その人の好きなこと、関心の高いこと、性格などは分かったりするので、向いている仕事、いわゆる“適性”“適職”のようなものは分かるんだけど・・・何をしたら成功するかなんていうのは分からないのよ。

 

そうなってくると、“成功”って何?となるんだけど、まぁ、シンプルに考えて、成功というのは、おそらく“ビックマネー”を手に入れることを指しているんでしょうね。でもね、収入というのは、向いている、向いていないとか、才能というものも関係しているでしょうけど、・・・実際、収入はその人の才能ではなく、実は社会的要因の方が大きかったりするのよね。

 

例えば、生まれた時の星並びで、水星☿と金星♀が重なっていると、コミュニケーション(水星)に、華がある(金星)として、私は“おしゃべり星”と呼んでいる。

志村けん(1950220)、明石家さんま(195571)、江頭2:50(196571)、りゅうちぇる(1995929)(敬称略です。すみません。)は、このおしゃべり星を持っている。おしゃべり星を上手に仕事に活かして、収入に結び付けている人たちでしょう。

で、最初のお二人は億万長者だろうし、一般的に見れば、かなりの高所得者である。いわゆる成功者でしょう。

 

でね、よくよく考えてみる。

 

西洋占星術は2500年以上の歴史があるのだけれど、その歴史を振り返ってみて、おしゃべりや賑やかすのが上手という性質を活かして、かなり上位の高額所得者になれたのは、昭和以降の出来事だと思うのよ。

だってさ、人を賑やかにしてお金をもらえるっていうのは、芸人という仕事だろうけど、

江戸時代だったら、どのくらいの収入が得られたかしらね? さらに言えば、鎌倉時代だったら?

少なくとも、今の社会のように、高額所得者になることや社会的地位を持つことは不可能だったでしょう。

これは時代だけに言えることじゃなくて、地域でも言えるわよね。例えば、ブータン、ペルー、ミクロネシアといった国の田舎で生きていたら、どうかしら?とも考えれられるのよね。まぁ、ただのおしゃべり、面白い人として扱われておしまいかしらね。

まったく収入につながないことだって、ありうるわよね。

 

つまりね、収入は、その人の才能がお金を引き寄せるのはなく、社会がその才能を必要として、どれだけ報酬を与えるかという方にかかっているのよ。

 

たとえ才能があっても、その仕事に向いていても、その人の住んでいる社会環境の方が、より大きく影響されるということよ。

 

もっと顕著に見られるのは、音楽業界でしょうね。

大企業の社長より、売れっ子作曲家、作詞家の方が突出して収入を得るということがあるでしょ。こんなの現代の先進国だけで起こる現象よね。その社会においてもトップクラスの所得を得るミュージシャンが現れるなんて、人類の歴史上を見ても、20世紀後半ぐらいからかしらね。

 

何をすれば、成功できるかという質問は、あなたの才能の中で、現在の社会が最も多く報酬を出してくれそうなものを選ぶというのが答えとなるかしらね。そう考えるとさ、・・・無いかもしれないけど。

 

じゃ、仕事に何を求めるのか。何が得られるのか。

 

で、今回は、星占いをしていると、相談の上位にくる“働く”ということについて考えていくことにするわ。

で、転職をしたいなと考えている人、このブログを読んでいる人でも多くいらっしゃることでしょう。

まずはね、“仕事”そのものについて考えてもらいたい。頭の中で整理してもらいたいのよ。

 

少し前に「働き方の哲学」(村山昇 ディスカヴァー・トゥエンティワン)という本を読んだのね。かなり売れた本ですよ。図、グラフ、イラストを多く用いて、いろんな視点からとても分かりやすく“働く”ということについて解説してあってね。この本の中でも私が印象的なものの1つとして、一つの逸話が出ていたのよ。

 

中世のヨーロッパで、男たちがある建築現場でレンガ積みをしていた。

その男たちに“何をしているのか?”と問うと・・・

 

一人目の男性は、「レンガを積んでいるのさ」。

二人目の男性は、「お金を稼いでいるのさ」。

三人目の男性は、「歴史に残る大聖堂を作っているのさ」と答えた、と。

 

これは、仕事や労働に対して、3つの視点があることを示している。

一人目は仕事を、毎日の作業として捉えている。

二人目は、収入を得る手段として捉えている。

三人目は、社会への貢献、夢、理想として捉えている。

 

で、ここで、あなたの普段の仕事している時の姿を思い浮かべて頂き、同じ質問をしたい。

“あなたは何をしているのですか?”

 

で、その答えはどれに当てはまりますか? ①毎日の作業 ②お金を稼ぐこと ③社会への貢献

 

で、この本によれば、

①毎日の作業として捉えて仕事していれば、現状維持になりやすい。

②収入を意識すれば、“もっと稼ごう”という考えが湧くので、効率を良くしようと改善したりする。

③社会への貢献やその仕事に対する夢、将来性を持つことが、充実感、方向性を与え、その働く人の可能性を広げるという。

 

ただ、この「働き方の哲学」では、他にも働くということについて多く項目を使って、多面的に考えていてね。でも私は、この話を取り上げるだけなので、分かりやすくするため、私なりの解釈を付け加えさせてもらっていると思ってね。まぁ、3つの視点だけを都合よく拝借したとも言えるわね。

 

でね、このように仕事を3つのポイントで分けていくと、なんかやっぱり、③社会への貢献や夢、理想を持つべきだな、と思ってしまう。意識が高い系とも言えるかな。

 

でもね、私はできれば、3つとも満足できれば、幸せな仕事だと思うのよね。

この本では、“レンガ積み”が事例になっていたので、何となく、単調な“労働”、我慢して行う苦役というイメージになってしまうんだけど・・・確かにそういう仕事もあるでしょうね。

でもね、①作業そのものが好きな場合もあるのよね。

例えば、魚釣りが飽きないくらい好きな人が漁師さんになったら、単調な釣りという作業をしていても幸せな気分でいられるでしょう。電車が好きで仕方ない人が、電車の運転手になったら、その仕事に苦痛は無いでしょう。生理的にボルトを締めることが好きな人がいたら、ベルトコンベヤーの流れ作業で、ボルトを締めることも楽しくやれることでしょう。むしろ、やってみたら、作業そのものに楽しさを見い出すこともあるしね。

レンガ積みも、子供の頃のブロック遊びのように感じられる人は、楽しいことでしょうね。

これは結構、幸せなパターンだと思うんだけど・・・。

 

それでも、②お金を稼ぐこと、つまり収入が少なかったら、やっぱり転職を考えてしまう。

それどころか、世の中には、②収入のためだけに仕事を選んでいる人も多いんじゃないかしらね。

さらに、③社会的意義、夢、理想、将来性が無ければ、「このまま続けていていいのかしら?」という疑念も湧いてくる。

 

例えば、大企業で経理の仕事をしていて、毎日、他人が切ってきた領収書をひたすら朝から晩まで計算ソフトで処理している人は、どんな感じなのかしらね。これこそ、現代の“レンガ積み”かしら。

 

仕事の ①作業そのものが好きなことだったら、それはそれで幸せなわけですよ。

②お金を稼ぐことが満たされていて、高収入だったら、やっぱりそれはそれで幸せ。

でも、逆に③社会的意義、理想だけがあっても、満たされるかどうかは難しいわね。私の知り合いは、ホームレスの支援のNPOでボランティアとして働いているけど、なかなかね・・・むしろ、①、②が満たされている人より続けるのが難しいのではないかな。ここで“理想”という言葉も付け加えたのは、例えば、“将来、アイドルになる”という夢を持つような場合も入れたいからね。アイドルになりたいという気持ちだけで、毎日の下積みにどこまで耐えられるかしらね。下積みそのものが楽しいこともあるだろうけど・・・③が一番重要だとは、私は思えないわね。

 

つまりさ、①~③のどれかが満たされていないと、そこが仕事に対する不満になりやすいわけですよ。

 

今、転職を考えている人は、もう一度、①作業 ②収入 ③社会的意義・理想 の何が欠けているのか、見つめてみるといいわよ。

 

日本の社会の場合、さらに長時間労働による ④疲労度 といったものも入ってくるのよね。勤労時間が長く、帰りが遅くて、自分の時間どころか、睡眠時間すら無い。こうなると、①~③も大切だが、自分の心身も大切だからね。

日本人は、勤勉が美徳なのはいいが、今は、この美徳が害にもなりつつある。ついでに言うなら、職場の人間関係などの環境もこの④疲労度に入れたいわね。人間性に欠けた人が上司になっていると、どうしようもなく消耗するからね。

①~③と違い、これはマイナス要因だけどね。
 

で、仕事運をホロスコープ星占いで適性を鑑定する場合、1つの事例として、10ハウス金星♀というのがある。

10ハウスはキャリアや肩書、ステイタスなどを意味し、金星は趣味、快楽、レジャー、恋愛を意味するのよ。だから、10ハウスに金星がある人は、他人から見て、趣味のような仕事だったり、本人そのものが、仕事をしている感覚が無い仕事だったりするのよ。私が鑑定してきた中で見られた業種は、花屋、パン屋、獣医、イルカのトレーナー、アクセサリー作家、ピアノ調律師、消防士などね。

こんな話をすると、“10ハウス金星って、うらやましい”という声が聞かれるが、実は、上で言うところの②~④に関しては全く満足度が低いレベルだったりするのよ。

10ハウスの金星の人って・・・

例えば、お花屋さんて、女性なら、一度はやってみたいと思ったことのある仕事でしょう。

でも、実際にお花屋さんをやろうと現場を覗いてみたら、朝は早いし、重労働だし、スタッフの給料は安いし・・・普通の人なら、引っ込んでしまうような仕事環境なんだけど、10ハウス金星の人は、好きなことを仕事にすることを優先してしまうというだけのことなのよ。

だから②~④が犠牲になっている可能性があるわ。

 

こんなふうに仕事を①作業 ②収入 ③社会的意義・理想 ④疲労度 なんて分けて、話をさせてもらったけど・・・自分のことを考えると、複雑で、頭の中がぐるぐると回って、よく分かんない状態になっちゃうかしら?

 

でも、そんなもんよ。そんなに簡単に整理ができるわけない。

仕事とか、働くというのは、大切な話だからね、ついつい考え込んでしまう。

自分の実際の立ち位置を考えながら、仕事や働くということを理解するのは、そんなに簡単にできないわよ。

この類の現実的な話に大切なのは、understand(分かる)ではなく、realize(実感する)ことだと思うのよ。

だから、時間がかかるのよ。

 転職①

転職を考えている人は、4項目を一度、ビジュアル化できるように、ノートなどに書き出してみるといいわ。

私はこれを“一人ブレスト(ブレーンストーミング)”と呼んでいるけどね。

そうすると、自分の仕事への満足と不満のバランスが見えてくるわ。


こんな風に書いてみるといいわって、感じで書き出してみたんだけど、皆さんはもっと具体的に書いた方がいいわね。
 

そんなわけで、①~④のバランスが崩れていると、転職したい気持ちが湧いてくる。

で、私は転職したいという相談者が来ると、話をよく聞き、①~④のどれに不満があるのかを見極めるようにしているのよね。

本人はただただ今の仕事の環境を変えたいと思っているようにだけど、よくよく分析していかないと、話がまとまらないのよ。本人が私のアドバイスに対しても、しっくりこないのよ。漠然としたままでは、“適当な問答”になってしまう。

 

で、①作業 ②収入 ③社会的意義・理想 ④疲労度 の何に対して不満なのかをまとめたところで・・・転職についての考え方もいろいろあるでしょうけど、せっかく私は星占い師なので、3つの視点で、アドバイスをしている。私は転職紹介会社のコーディネーターではないからね。そもそも相談者も星占いを求めてきているわけだし。

 

  1. 性格や適性

  2. 今後の運気

  3. 会社との相性

     

相談者の仕事に対する適性が低くても、これから、かなりの追い風が吹けば、“まぁ、やってみれば” と言う。本人もやりたいだろうし、チャンスが起こりやすい。それに失敗しても、別の方面に道が開けやすいからね。

一方、①の適性が高くても、この先の運気が逆風ならば、“3年待った方がいいよ” とかと言ったりする。星占いで読める運気は、天気予報のようなものだ。今、土砂降りの雨が降っているのが分かっているのに・・・わざわざそんな時に行くことはないでしょ。

あと、ついでに言うなら、会社との相性だわね。上司・同僚との相性も大切だけどね。人間関係など、環境的に居心地がいいのか、金運が上がるのかなどが分かったりする。

 

今、“このまま、この仕事を続けていいのか”といった悩みを持っている人は、焦らずゆっくりと、まずは自分の仕事をよく見つめて、分析してみてくださいな。

その先にしか、成功はないでしょ。

 

 

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