星占い師 つぼぼのホロスコープ星占い ブログ部

名古屋の講座は満席になりました。大阪講座は、5月18日(土)、19日(日)まもなく満席。福岡講座は6月15日(土)、16日(日)。東京は8月3日(土)、4日(日)であります。くわしくは、http://tsubobo.com/contact.html

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火星

ラブラブ♡変態エロ星

私のサイトにはアスペクト表があるのだけれど、今のところは、火星×木星とか、1対1の星のアスペクトしか書いていない。
3つ以上の星のアスペクトのことを、複合アスペクトとか、グループアスペクトというのだけれど、今回はその1つを紹介しようかな、と。
金星♀と火星♂のアスペクトのことを“エロ星”と私は呼んでいる。星のマークを見れば、分かるのだが、メスとオスのマークである。これ、つまり男女の関係。男女の引き付け力があることを意味している。引き付け力と言っても、金星♀と木星♃なんかも愛情運を意味して、やっぱり男女の引き付け力があるのだけれど・・・金星♀火星♂のエロ星は野生的、肉体的、本能的、SEX的、エロティークな引き付け力があること意味になる。

エロ星については、以前に書いた「ときめいて、エロ星」
を参考にして下さい。

さて今回は、このエロ星の引き付け力にさらに力を増幅させるのが、冥王星♇というお話。
冥王星は、徹底的とか、生と死に関わるから、セックスという意味がある。これが、エロ星にプラスされるというのだから・・・そりゃ、本能的な性的欲求が上がるわけだ。
つまり、金星♀、火星♂、冥王星♇の3つの星が複合アスペクトを作ると、どスケベなエロ星になってしまうということ。で、以下、事例を挙げていくのだけれど、まぁ、“変態エロ星”と名付けてみました。うん? 下品だって? まぁ、下の事例を呼んでもらえれば、変態エロ星というのが腑に落ちてくるでしょう。

ケーススタディー①
ある40代の男性は、お堅い仕事をしている会社員の方で、東京から広島に帰る途中、名古屋に寄って鑑定を受けて頂いた。
5歳くらい下の女性とお付き合い・・・お付き合いといっても、まったく不純な不倫をしていて、どうにも惹かれて仕方ないという。どこか懺悔の気持ちはあるのだけれど、どうにも自分の心が彼女から離れられない。
真面目な男性で、結婚してから浮気のようなことは全くしたことがない。しかし、その女性に出会ってからは、どちらが先に近寄っていったか分からない感じで、互いに距離を縮めていって・・・こそこそと仕事の合間に会って、ホテルへ行くという付き合いになってしまった。
変態エロ星①で、この相手とのダブルチャートのホロスコープには、複合アスペクト 変態エロ星がでてきているのが分かる。分かりやするため、必要な星以外は省略させてもらった。男性は、金星♀と冥王星♇がくっ付いて、女性の方は、太陽☉と火星♂が90度凶角に並んでいる。その4つの星がTスクエアを作っていた。変態エロ星Tスクエアだ。Tスクエアというのは、180度凶角と90度凶角が組み合わさった強い凶角。エロ星は吉角より凶角の方が、引き付け力が刺激的で強かったりする。ホテルで2人は行って、お風呂場で戯れたり、お互いに縛ったり・・・普通の形では飽き足らず、どんどんネットで道具を買い込んで、試して、挑戦的に刺激を求めていっているという。まぁ、いわゆるSMというものでしょう。
この男性は、どうしてもこの関係、2人きりの戯れが止められなくなって、でも、真面目な人だから、やがていつかバレてしまうのではないか、家庭を壊すのではないかという怖れもあって・・・こんなにどんどん気持ちが進んでしまうのは何故なのか分からず、私に鑑定を求めたという。
女性の方も、“こんなにエッチになれるのは、あなただけよ。”と言っているそうだが、それは本当なのかどうか尋ねられたのだけど・・・それは、おそらく嘘ではないだろう。 “こんなにエッチになれる”って・・・。
この変態エロ星は、お互いの引き付け力も強く、熱く、駆け落ちレベルに至ってしまう。ここでは省略しているが、この女性の他の星並びを見れば、もとは結構、オクテな性格であることが分かるのだった。
相性での星の影響は、化学反応のようなもの。
関わる人間をまったく別の性質、人柄、運気に変えてしまう。個々は堅実な男女だとしても・・・変態エロ星Tスクエアができてしまうと、上のようになってしまう、こともある。


ケーススタディー②
変態エロ星②数年前に東京で鑑定した女性は、もともと金星♀、火星♂、冥王星♇が180度凶角一列に並んでいる。言ってみれば、この女性は、生まれつき変態エロ星の凶角180度を持っているということになる。
相性ではなく、単体で変態エロ星を持っているのだ。
私がこのような女性に
“あなたは変態エロ星星人(へんたいえろぼしせいじん)ですか?”
と、問うても、
“ええ、私は変態エロ星星人です。”
と答える人はいないだろう。
そういうものは、人と比較できないので、本人そのものがどの程度変態エロ星系になっているか分からない。
本人は“違う”“”心当たりがない”と言ってるので・・・語っている感じに嘘ではなさそうだったので・・・たぶん、本当に変態エロではないのだろう。彼女の特殊な星並びにスイッチの入れる男性、つまり特異点な相手が現れると、変態エロ星の反応を引導して、変身してしまうのかもしれない。こればっかりは確認しようがない。
そもそも変態エロ星を持っているからといって、年中、一人でどスケベなことを妄想していることはないだろう。やはり男性か、男性の匂いが無くては、反応が起こるはずがない。
で、この女性、少し前に付き合っていた人との相性、ダブルチャートを診ると、相手の太陽がちょうど変態エロ星に対して、Tスクエア位置にある。これまた、“変態エロ星Tスクエア”となる。
その男性から2度SMクラブに誘われ、1回目は行った時に、そのお店に警察のガサ入れが入った直後で入れず、2度目に誘われた時は、別のお店だったのだが、ちょうど警察のガサ入れの最中だった。で、結局そういう遊戯はできなかったそうだ。
この男性も、“君といると、エッチなことがすごくしたくなる”と語っているらしい。
星の相性による効果は、人間を変えてしまう。真面目な人を、いとも簡単にスケベ、変態にしてしまうのだ。
この女性に話を聞いてみると、以前付き合った男性はほとんどが2月上旬生まれのみずがめ座の人なのだという。みずがめ座15度付近になる。この男性もそうなのだが、変態エロ星Tスクエアができる相手とは引きが強い。
実はTスクエアができるのは、しし座の15度付近もそうなのだけれど・・・何故みずがめ座ばかりになるのかまでは分からない。
この女性の場合、上に書いた真面目な会社員のカップルの例とは違い、相手にしし座とみずがめ座の15度付近に太陽☉、月☽、金星♀、火星♂、冥王星♇のどれかの星1つがあるだけで、変態エロ星にスイッチが入るTスクエアが形成されてしまう。つまり、変態エロ星Tスクエアができやすいということだ。もしくは、おうし座とさそり座15度付近にも同じく太陽☉、月☽、金星♀、火星♂のどれかの星が1つあれば、変態エロ星凶角180度ができてしまう。(冥王星♇は同世代のほとんどさそり座10度になるから、彼女には珍しくないので省略。)
こんな強烈な星並びも、彼女にとっては慣れていて、よくあることかもしれないけれど・・・相手の男性は、なかなか変態エロ星Tスクエアを経験できないので、インパクトは絶大なのだろう。周囲からは熱愛に見えるのだろう。
ある意味、引きが強い(強過ぎる?)モテ方をする可能性がある。
この女性は、学生時代から妙なストーカーに何度も遭ってきたという。自転車を乗っている姿をただ写真に撮りにくるだけのフェチのような人とか・・・。

実は、以前にも、この方と似たような変態エロ星の凶角を持っていた女性を大阪で鑑定したことがあった。その人は、何度も電車の中で痴漢に遭っていた。なぜ、そうなりやすいかは上で説明した通り。変態エロ星180度凶角や、変態エロ星Tスクエアができる相手が確率的に多いということだ。
その女性の経験談では、電車の中で座っている時に、知的障害のありそうな男性が隣に座った時、いきなり性器を出して自慰行為をしたそうだ。それには、さすがにその彼女も驚愕としたという。

実は、上の変態エロ星180度凶角を持っている東京の彼女も、電車の中でスカートにしみを付けられたことがあったそうだ。サイテー・・・。


ケーススタディー③
ずいぶん前のブログ「ときめいて、エロ星」の中で事例として、書いているものをまたここで紹介させてもらう。
2年以上前に書いていたものだ。あの頃は、複合アスペクトなんて複雑だから、説明するつもりは無かった。金星♀、火星♂、冥王星♇の3つの星でできる複合アスペクトも、変態エロ星とは言わず、何となくエロ星の解説に混ぜて書いてしまったのだが・・・。

変態エロ星③ある30代後半の男性を東京で鑑定した。
メインは仕事の話だったんだけど、それが終わった後、「ついでに、私の結婚運もみてもらいたいんですが・・・」という感じで話が展開した。
その男性は、おうし座に金星♀、おとめ座に火星♂を吉角120度角で持っていた。
これだけなら、そんなに珍しくないエロ星を持っているだけの男性だ。
しかし、トランジット(現行の動いている星のこと)の冥王星♇が、やぎ座5度付近にやってきていた。
冥王星は一周およそ240年のゆっくりした星。一旦アスペクトができると、影響は6〜8年間続くことになる。
診たら、2010年頃、おうし座の金星、おとめ座の火星、現行のやぎ座の冥王星♇で、変態エロ星グランドトラインができていたわけだ。

「あなたは、結婚に悩んでいるようだけど、オクテや引っ込み思案ではないようだ。もともとエロ星を持っているし、2010年の前後3年くらいは変態エロ星グランドトラインができていて・・・まぁ、恋愛といっていいか分からないけど、深い肉体的欲求が高かったんじゃないの?」
と尋ねた。

しかも、彼はもともと蟹座に水星☿を持っていた。グランドトラインという正三角形に対し、1つの星が180度凶角位置にもう1つ星がある形を、カイト(日本語でいう凧)と呼ぶ。これは、水星という凧糸が、グランドトラインを引っ張ってくるという意味。つまり水星☿(情報、人間関係、通信)が変態エロ星グランドトラインを導いてくるということだ。変態エロ星水星カイトとなる。

そこで、
「おそらく交遊関係だろうけど、情報などが、トップレベルの燃える愛の世界を呼び込んでいたはず・・・」
と言ったら、彼は唖然とした顔をして、教えてくれた。・・・その頃は乱交パーティをやっていたそうだ。ネットで知り合った仲間たちと。乱交。
水星☿はインターネットを意味していたのだ。


これほどの刺激的な性的な遊戯を “きゃっ!”って羨ましく思う人もいると思う。
でも、変態エロ星ができる相性の相手と巡り合える確率はかなり低い。けれど、無いわけではない。
複合アスペクトは、3つ以上の星で形成されるものだから・・・ある意味、運命の相手とも言える。

ただし、注意点として、太陽☉に土星♄がアスペクトを作っていたり、この変態エロ星に土星♄がかかっていたりすると、変態エロ効果にブレーキが掛かってしまうから、変態エロ星の現象が出てこない可能性がある。

冥王星は、徹底的とか、深く関わるとか、機密という意味がある。
破壊という意味もある。
変態エロ星って、どこか破壊的な愛の形なのだろう。

今回は、ずいぶんと“濃い”話をしてしまった。
だから、せめて、このブログの題名くらいはソフトに「ラブラブ♡変態エロ星」にしておこう。



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12ハウスの男

名古屋ホロスコープ講座に来て頂いている人は、なんとなく、受付の年配のおじさんのことが気になっているかもしれない。
いや、そんなことない。まったく意識したことがない???
まぁ、そんな感じで、軽んじてくれていいのですが、あの定年過ぎて、やることがなくて、家に閉じこもっていて、俺なんて“サンデー毎日”だよ、なんてぼやいているから、心優しい私がバイトの仕事を与えて、外に引き連れてあげた人でして。サンデー毎日というのは、毎日が日曜日という意味であります。熊のように身体が大きくて、妙に眼光が鋭くて、でもって、いつもうつむいている・・・まぁ、受付しているから、うつむいてますわな。
受講者の皆さんからは、“あの人、つぼぼさんの、・・・お知り合いか、なんかですか?”と不安そうに怪訝な表情で質問されたりしますが・・・そうなんですよ。
Sさんというんですけどね、残念ながら、実は私の25年くらい付き合いのある人なんですよ。

Sさんはもともと地方公務員だったんですけど、退職したのは5年ほど前でして。それからは、世の多くのご主人さん同様に、信楽焼きのたぬきの置物のように、家に鎮座、居座ってしまっていると。息子さんたちは独立していて、家族は、奥さんと拾ってきた猫。Sさん、年を取ってしまったから、朝早く目が覚めてしまう。まだ空が白みかける5、6時くらいには、パッと目が開いてしまうそうで。そこで、一人台所に行き、ゆで卵を作る。半熟卵を作ろうとするが、上手くいく日もあれば、そうでない日もある。でもって、そのゆで卵をほおばって、朝食を終えると、またベットに戻る。奥さんとは寝室は別々。奥さんは、毎朝、台所でゴソゴソ音がするから、大きなネズミか、大きなゴキブリでもいるのかしらと思っていたんだそうで。Sさんは自分の寝室に戻り、ベットに横になって、天井の木目の模様を眺め、またウトウトとひと眠りするという具合。
奥さんが仕事に出かけた後で、Sさんは再び目を覚まし、テレビのスイッチを入れる。
「今は便利なものだなぁ。テレビも、エアコンも、電灯もすべてリモコンでできるもんなぁ。」
つまり、一日中、ジャージのようなパジャマのままで、湿気のこもる生温かい布団の中で、ゴロゴロしていられるということですわ。隣の家の似たような年頃の男性とは仲が悪く、2階から窓越しに目が合うと、ぷいっと背ける。近所付き合いも無い。楽しみは、BSで釣りと居酒屋の番組を見ること。家の中にいても、実際に行った気分になれるんですって。釣り好きのSさんは、ベットの中で、日本中の海や川での釣りを堪能できているそうだ。
そんな定年後の生活は退屈過ぎるだろうと、Sさん、最初は予想していたんだが、実際にやってみて、板についてくると、「これがなぁ、結構、心地いいんだよ。」 と馴染んでしまった。

でも、さすがにこのままでは体力が落ちて、将来、寝たきりになっちゃいけないと思い、スポーツジムに通った。65歳と言えば、今の時代、これといった病気もなく寝たきりになるには恥ずかしい。
Sさん、筋力トレーニングをするのだが、性根が怠けものだから、準備運動が面倒くさい。時間がもったいないとそのままトレーニングマシンを始めてしまったら、右足の神経を痛めてしまい、麻痺して動かなくなった。結局、昨年はほぼ寝たきり状態になったと。
“ああ、こんなことなら、始めから、普通に寝たきりになっておけばよかった、医者代がもったいねぇや。”とぼやきながら、1年経って、少しは動けるようになった。けど、用事も友達もないSさんには、外に出かけることがない。
でもって、哀れみを感じて、心優しい私が声を掛けたというわけ。

で、やっと本題の星占いの話にするんですけどね。
このSさんは星が大変偏っていましてね、12ハウスに太陽☉、水星☿、火星♂、木星♃と4つも星が入っている。これはちょっと珍しい。まさに、ザ・12ハウス。
で、ついでに言うと、太陽☉と木星♃がおうし座♉、水星☿はおひつじ座♈、火星♂はふたご座♊。12ハウスが広いのですよ。

12ハウスは、“秘密、人に言えないエリア”という意味と覚えておいてください。
12ハウス太陽☉の人の特徴は、分かりやすいところを言えば、秘密主義者。
太陽のあるハウスはその人が軸足を置くところなんですが、それが秘密の部屋にあるというのはどういうことかというと、他人にはあまり公表しない人。そして、もう一つの顔を持ちたがるということ。だから、会社員の人でも、ネットゲームの世界では、リーダーをやっていたりする。OLさんでも、夜、ホステスさんをやっていたりしてね。

どうしてそうなるのかというと、例えば、スーパーマンやスパイダーマンを思い起こしてもらいたい。スーパーマンの普段の姿は、クラーク・ケントという新聞記者ですよ。もしあなたがクラーク・ケントだとして、仕事でミスをして、上司にバカ、アホ、能無し、役立たずと罵倒されたとする。普通ならそんな全否定に、しゅんとしてしまうところなんだけれど、クラーク・ケントの心中は、・・・“そうは言っても、俺、スーパーマンだしぃ。” そんなんだから、上司の罵倒なんて何にも響かない。
つまりもう一つの顔を持つということは、その人にとって、心の逃げ場を作ることなんですね。12ハウス太陽の人はその傾向が強くなるというわけ。

で、Sさんはどうかというと、熊のような見かけによらず、実は、小説を書いている。プロじゃないから、小説家とまでは言わなくても、まぁ、“小説書き”ぐらいとまでは言えるでしょうな。

これは12ハウス水星☿ということも関係しているかもしれない。水星は、知性、情報、文章という意味でして。
人に見られないようなこっそりとした世界で、黙々と文章を書いているイメージですわな。

12ハウス木星♃は、人に言えないところ、秘密のエリアに財運、仕事運があるということ。風俗など、暗部のね、闇のね、大っぴらに人に言えないような仕事に携わっている人もいらっしゃる。
で、もう1つのパターンとして、副業、サイドビジネスで儲けていたりする人だったりする。ネットの転売なんかでもちゃんと利益を出していたりしてね。

Sさんは、小説を書いているのだが、文学賞の公募ものにいろいろ出してきて、これまでに得た賞金の総額は、な、なんと、1000万円を越えている。さすがに本業の方が収入は多いでしょうが、しっかり銭を稼いでしまう、玄人はだしの、副業的なアマチュアといったところなんですよ。

それでもって、Sさんのおうし座♉ 太陽☉というのは、所得、富、贅沢、快楽を求める傾向が出てくる。
またSさんのふたご座♊ 火星♂というのは、欲望、主張を、コミュニケーション、情報、文章でかなえようとするスタイルを持つ傾向が出てくる。
なるほど、小説で賞金稼ぎね。

私がSさんと知り合ったのは、私が大学を卒業したての社会人1年目の頃でして。
大学時代の中国人留学生の友人と、ある日中文化友好の新聞を名古屋で作ろうみたいなサークルに、ふと参加した時に紹介されたんですよ。
Sさんは気象庁に勤めていたのだが、ある小説の文学賞で大賞を獲って、賞金も200万円も手にし、いろんなところから“書かないか”というオファーがあって・・・だけど、書き貯めた作品が無く・・・先走って、気象庁を退職していましてね。そうはいっても、書くこと一本で生きていこうということも貫けず、結局、市役所の福祉課の非正規職員として、雑務の仕事に就いていた。雑務って、まぁ、具体的に言うと、老人施設で朝から晩まで皿洗いをしていたということですよ。

そんなSさんに、 “お前、面白いやつだな” ということで、私はSさんの家に月に一度くらいのペースで遊びに行くことになる。
私は、哲学科を大学で専攻していたような人間なので、実は小説にはまったく興味が無くてすね。けれども、Sさんの家には、本棚に“どうだ、俺は知識人だろう”と強くアピールするように、多くの本が並んでいましてね。Sさんは、そこから、私が好みそうな作品をいつもピックアップして数冊貸してくれたんですよ。
私が小説を面白がるようになってくると、今度はSさんに“小説を書いてみろ”と言われるようになり、短編なんかを書き出す。で、Sさんに読んでもらい・・・添削をしてもらう。ここの文体はどうとか、表現がどうとか、場面の描写がどうとか、人物像の描き方がどうとか、リズムがどうとか・・・。
で、私も地方の文学賞にも応募するようになり、3次選考ぐらいまでなら通るくらいの力を身に付けることができるようになったんですよ。ありがたいことに。でもね、私の場合は、同時に絵の方が入選、入賞して賞金を得るようになりましてね。海外にアートショーなどに出品する機会が出てきてたりして・・・絵の方が結構忙しくなってきたので、小説を書かなくなるんですけどね。
まぁ、こんな風に、ブログは書いてますが。

で、話が逸れましたが、話をSさんに戻すと、12ハウスに火星♂も入っている。
火星のあるハウスは、その人にとって、リングとなる場所を意味してまして。リングというのは、ボクシングとかレスリングとかのする試合の舞台ですよ。真剣勝負をする場所であるし、場合によってはケガをする場所という意味。
12ハウスに火星♂があると、陽の当たらない、闇の中など、人目につかない場所で闘うということになったりします。もしくは、12ハウス火星は戦い方、敵の攻撃がステルス、見えないやり方になったりするんですよ。根回しとか、密告とか、嫉妬とかに気を付けたい星並びですな。

で、Sさんは、とある市の公務員試験に受かり、市役所の福祉課で働くこととなる。まぁ、役所の中で、福祉課というのは、どちらかというと皆やりたがらない部署だそうで。生活保護とか、生活困窮者対策など、神経をすり減らすような仕事も多いですからね。
でも、12ハウス火星のSさんには、うってつけだったのかもしれないんですよね。世の中的に見て、暗部の仕事だからね。
1,2年、普通に福祉課で働いていると、そのうちに市役所の上の人に、Sさんが小説で賞を獲っている人間だということが伝わり、“そんな人間ならば、苦しんでいる人の気持ちがよく分かるだろう”ってんで、より専門性の高い児童相談所に勤務することとなる。

児童相談所というのは、家庭環境に問題があったりする場合にその子供を保護したりするところですよ。
近所の人から通報があって、虐待が行われている家庭に、児童相談所の職員が訪問しても何もすることできず、手をこまねいているうちに、子供が死亡するなんていうパターンのニュースがテレビでよく報じられたりしてるでしょ・・・その児童相談所ですよ。Sさんの仕事はそんなんだったんですよ。

ただSさんの場合は、そういった暗部の、闇の仕事の方が燃えるし、合っていたのかもしれない。
12ハウスに火星♂と、仕事の木星♃まであって、“人に言えない仕事”っていうわけですからね。

Sさんからは濃い武勇伝を聞かされてますよ。
何度も同じマンションに訪れ、育児放棄した若い母親を説得し続けて、子供を保護したとか。
夫の暴力から逃れるため、ワンボックスカーで人目に触れない時間に訪れ、猛スピードで荷物を積み込み、母と子を載せて、深夜の高速をぶっ飛ばして、金沢の母子寮まで行ってしまうとか。家に居られないヤンチャな中学生十数人と施設で一緒に寝るとか。
“俺の子供をどこにやった” と怒鳴ってくる血の気の多いヤクザみたいな男相手に、立ち向かわなかんとか。
そんな風にこわもての男を相手にするにも・・・Sさんは、身体が大きいし、目つき悪いし、動揺しないし、ということで普通の職員、まぁ、運悪く人事異動で福祉課にやってきただけの市の職員さんには、到底相手にできないような人ともぶつかれてしまう。
そんな大声でまくしたてる男を相手に、話が6,7時間に及ぶことはざらにあって・・・そうなると双方がともに疲れてきますわな。大声出し続けていますから。頭がぼーっとしてくる。
そんな時に、Sさん、決め技を放つ。

「あんたの心の中には、“淋しさ”という蛇がいるんだ。
その蛇がな、毎日の精一杯の生活に疲れて、どうしようもなく暴れたくなる時がある。それが自分の心に向かって牙をむくんだ。あんたはその痛みに耐えかねて、ついこう(手振り)拳を握って、暴力をしてしまうんだ。
・・・(じっと目を見て)俺には分かるんだよ。」

こんな、小説書きが適当に繕った言葉にも、 “分かってくれるのは、あんただけや”と、こわもての男はつい涙してしまうと。かつ丼なんか頼まなくても、十分に落とせてしまう。
他にも、子供のために、拳銃をどうしようかと相談にやってきたヤクザな父親から
「あんたはなんでこんな仕事をしているんだ?」という質問をされ、
「俺にも家族がいてな、ちっちゃな家が郊外に建てたんだよ。家族を養って、家のローンを払ってな。俺は中途で入っているから、給料安いんだ。後ろにいる若い課長さんたちとは違ってなぁ・・・。(苦笑)」と、周囲で関係者が話を聞いている場でも、腹を割って話し込んで・・・皆人生そんなに明るくないよ、みたいな話に仕立てて・・・
で、そのヤクザな男性は、後日、拳銃を持って自首したと。
Sさん、そん時は、警察署からえらい感謝されたんですって。

こんなんだから、児童相談所という仕事においては、逸材のせいか、ピンチヒッターで全国の児童相談所に呼ばれたんだそうで。時に、“なじみ客”があって、横浜のやっぱり怖いタイプの男性は、Sさんを“ご指名”してきたそうだ。
「Sさんを出せ。Sさんが来たら、話してやる。」という具合。
で、全国各地へ出張したりしていて、本来ならば、エース的な存在になりそうなんですがね、・・・Sさんは、“ 大人嫌い系 ”だからね・・・職場での人間関係が悪く、汚れ仕事ばかり回ってきて・・・毎朝、児童相談所に出勤することを考えると半ばうつになっていたんですって。

12ハウスの説明を繰り返しますが、12ハウス火星♂というのは、密告とか、嫉妬とか、裏切りという意味もある。 “汝、背中から刺されないように注意しろ”との言われる星並びだ。

児童相談所という時に暴力的、破壊的な家庭環境の人たちを保護する仕事をしていましたが、Sさん自身が実はそういった家庭で育っている。
世に言う、複雑な家庭環境ってやつですよ。
Sさんは、小学校の頃、学級委員に選ばれたことがあるんですよ。これは、めでたい、自慢ですよ。
家でも、近所でも、“おお、Sくんが学級委員ね”って、珍しく褒められたりしてね。
ところがですよ。ある日学級会でね、同級生から家庭の暗い内情を指摘されて、
“そういう家の子が、このクラスの学級委員をやるというのは、ふさわしくないと思います。”
という形で告発されてしまう。まだそういう時代だったんでしょうね。ついには議題に発展し、どんな家族か、家庭かが明らかにされてしまい・・・子供の世界というのは、生々しく残酷なもので・・・そんな弾劾裁判が行われ、多数決で学級委員を降ろされてしまう、という体験をしている。
あまりに惨めで、屈辱的で、今もトラウマになっているそうで。

このパターンもそうですが、12ハウス火星♂の戦いは、ステルスで、敵が見えない。正面から堂々とやってこない。密告、告発といった形だったりするわけですよ。

これは攻撃のされ方だけでなく・・・残念なことに、本人の戦い方も、同じように正面切っての方法でなかったりするんですよ。

Sさんは、児童相談所で働いていたんだけれど、ほんと大人しく働いていればいいものをね・・・子供たちや家族の保護の仕方に問題がある、このままは危険が大きくなると、外へ内部告発をしてしまったんですな。内部告発するような内容だから、細かくはここでは言えないんですけどね。

Sさんの火星♂はふたご座♊にある。欲望、主張を情報や文章で訴えようとするんですな。実は水星☿はおひつじ座♈にある。文章を書くことで情熱的になるという意味でして。
ふたご座♊の守護星は水星☿。おひつじ座♈の守護星は火星♂。お互いの守護星が、ふたご座♊火星♂、おひつじ座♈水星☿のように入れ替わって、相手の星座に位置することを、星占い用語でミューチュアル・レセプションという。早い話、よりその傾向が強くなってしまうということですよ。そもそもふたご座♊火星♂も、おひつじ座♈水星☿も性質は似てしまうから、・・・2倍になる感じ。
まぁ、Sさんはね、変なところで正義心が強く出て、損してしまうタイプなんでしょうけどね。

Sさんの児童相談所内の問題を内部告発した文章は、パソコンのワープロソフトで書かれていたんですけどね、
しかし、送った封筒がね・・・手書きだったのよ。
で、Sさんは、児童相談所の上司に呼ばれ、
“この封筒の字は、君のだよね?”
と他の手書きの文章と並べられ、上司、同僚たちに囲まれ、にじっと睨まれ、責められ、・・・ついには、大岡越前に出てくるおしらすの下人のように、観念したと。
普通は、役所の場合、定年退職しても、再雇用先の仕事を紹介してもらえるのだそうで。だけど、Sさんは、そんなことがあったもんだから、“オファーは無いね”と言われて、役所を蹴り出され、家でぼーっとBSの釣りと居酒屋の番組を見て過ごす、信楽焼きのたぬきのような生活になってしまったと。

ということで、Sさんは、“サンデー毎日”で、家の中でごろごろしているのだが、諦めもせず、小説の方は今も書き続けている。
つい先月は、ある地方文学賞で佳作を獲ったので、その授賞式に静岡県に行ってきた。普通から言えば、佳作獲るだけでもすごいっ!となるところだが、同じ地方文学賞で、昨年も佳作を獲っている。つまり2回連続佳作ということ。
本人は嬉しくとも何ともない。むしろ口惜しい。ただ賞金の5万円をもらうために、交通費も出るので静岡県まで行っただけのことだと言って、むすっとした顔が余計にむすっとしている。
小説の分野で、賞も獲っているが、佳作も結構、獲っている。9回も獲っている。最近は特に多い。
だから、周囲から“ 佳作の人 ”なんて呼ばれている。

でもね、神様はちゃんと見てますよ。
そんなSさんに注目する出版社も現れてね、数年前に、初めて本を出版したですよ。
“名古屋にこんな逸材が埋もれていたんですねぇ”って、“先生、先生”ってな感じでね。
自費出版ではないはなく、ちゃんと出版社の方から、お願いしますと頼まれているところなんかは、さすがSさんですよ。一途に頑張り尽くした人間には、拾う神様というか、拾う編集者も現れるということですよ。
これまでの公募に出した作品を集めたものでね。ハードカバーの本なんですよ。ずっしりと重いですよ。ほんとに。そしてちゃんと本屋さんの目立つところにも平積みで並べられたんだそうで。
でね、売れた冊数が!!!・・・たったの8冊。
慰めようにも、Sさんの背中が重く・・・ 

ちなみに、その本の題名は、
『ちょっと寂しい』。
出版社や本屋さんは、 “ とっても寂しい  ”。 

でも、滅入っていても仕方ない。Sさんの人生にはたっぷり時間があるので、小説を書き続けていて、今年も賞金目当てに地方文学賞を狙っている、らしい。
木っ端役人だったから、年金が普通に公務員をやっていた人よりかなり少ないって、よくぼやいてますからね。

名古屋ホロスコープ講座に出席されている方は、前を通られる時に、ちょっと気に掛かりましたら、まんじゅうでも供えて、手を合わせてやってくださいませ。

おやおや、いけない。
調子に乗って、ついついべらべらと話し過ぎちゃいましたね。
きっと、これも “ 密告 ” ですな。


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キロンと火星

星占いの本やネットに載っている説の中には、当たっているものもあれば、そうでないものも多くある。書いている人は、星のイメージから、連想しているんでしょうけど、実際にはほとんどそんな現象は起こっていない、もしくは今の時代ではほとんど起こらない現象だったりする。

で、星占いを勉強するに当たっては、何が必要かというと、実際に書かれていることが当たっているかどうかを確かめる必要があるということ。自分なりにね。
たいていは、その説をまず自分に当てはめてみる。そもそも自分に当てはまっていないものは、信用できないし、それを他人の鑑定に使用することはまずできないですわな。

まず自分に当てはめてみて、それで当たっていたら、今度は家族や友人などに当てはまっているか、実際にフィールドワークして、“どのくらいの確立でその説、理論が使い物になるか”を見極めていくと。よく当たるものもあれば、ほとんど当てはまらない、全く当たらないものもある。

となると、そりゃ、まずはよく当たるものを知りたくなる。
で、私が実際に鑑定していてね、結構、よく当たると思われるものの1つが、火星とキロン(Chiron)の0度アスペクトなんですよ。重なっているということ。このキロンは小惑星で、といっても、彗星という面も持っている星で、発見されたのが1977年。だから、昭和の古い星占いの本にはまだ登場しなかったりする。そもそも歴史が浅いから、星占い上のデータが少ないのですよ。ホロスコープ上のマークとしては、kとoと縦に重ねたようなもの。言い方は変だけど、○の上にアンテナが乗っているような形。
最初の頃は“傷ついた”星とも言われ、今は“補完する”星とも言われている。補完するとは、補うという意味。たぶん、最初に欧米の西洋占星術師がその意味を語ったのだけれど、それがちゃんと翻訳されず、何となく“傷ついた”という言葉になって、日本に入ってきたのではないかな。そのうちにちょっと違うなぁという感じで、“補完”“補いたがる”のような日本語訳に置き換えられていったのではないかと予想がつくんですけどね。
しかし、本やネットの解釈を読んでいると、その“傷ついた”というイメージがどんどん一人歩きしているようにも見える。実際、私も最初の頃は、鑑定の時、“傷ついた”のイメージに引っ張られて、相手の言っていることとちぐはぐになり、上手く鑑定に使えなかったですね。
傷ついた=コンプレックス のように書かれていることが多いけれど、鑑定してみると、どちらかと言えば、“補いたがる”というニュアンスの方がピタッとくるような気がするのですよ。だから、最近は“補完”という言葉になってきたのかなという気もする。

で、生まれた時のホロスコープで、火星♂にキロンが重なっていると、どんな現象として現れるかと言うと、ジムに通っている人の確立がかなり高い。ジムというのは、身体を鍛えるジムのことですよ。私の鑑定の経験では、80%ぐらいかな。あくまで私見だけど、星占いの説の中ではかなり高い方だと思う。
“火星×キロン=ジムに通っている” で覚えてみましょう。 
鑑定してみて、もし、その人の火星にキロンが重なっていれば、
「ジムに通っていませんか? もしくは、サプリメントをよく飲まれているとか。」
というふうに尋ねてみる。
ジムに通っている、通っていた可能性が80%で、サプリメントを飲んでいる可能性もかなり高く、両方合わせると90%ぐらいになるんじゃないかな。
先日鑑定した女性は、その夫のホロスコープの火星にキロンが重なっていた。だから、私の経験則通りに“旦那さんはジムに通っていませんか?”と訊いたら、やっぱり通っていた。で、娘さんのホロスコープを見たら、また火星にキロンが重なっていた。さすがに2度は早々当たらないだろうと思っていたが、その娘さんは腹筋オタクだった。あのテレビのCMでやっていた腹筋の鍛える器具を使っているそうで。

ジムに通っている人を想像してもらえれば分かるのだが、実際、私なんかよりも鍛えられたいい身体をしている。少し前の星占いのキロンの説明では、キロンは傷ついているので、火星(肉体、健康も意味する)にキロンが重なると、持病持ち、身体が不自由な人と説明されていたりしたが、実際には、ほとんどそんな人に会わない。むしろ、マッチョだったりする。
ちなみに、ジムとは限らない。地方の人の場合、ジムの環境が無かったりするので、“職場まで5kmを自転車で通っています。”という女性もいた。その人の場合は、車も持っているが、雨の日にしか、車で通勤することはないと言っていた。
健康に気にしているのは、これは肉体にコンプレックスを持っているからだとも想像できるが・・・、鑑定して、相手の話を聞いてみると、“コンプレックス”というマイナスな印象を持つ言葉をわざわざ使う必要はないように思えてくる。むしろ体を鍛えることをただ欲しているようなのだ。十分に健康だ。だけど、もっと鍛えたい、補いたいという欲求を持ってしまうのが、火星×キロンなのだろう。

キロンはどうも、“十分に持っていたとしても、尚も欲しくなる性質”と言えるんじゃないかな。
星と重なると、その星の性質に対して、もっと欲しくなる、飢えるというものになると。

例えば

水星☿×キロン は、かなりの読書家だったり、バックパッカー経験を持っていたりする。好奇心が強く、情報や知性がもっと欲しいとなるのだろう。

金星♀×キロン は、服やアクセサリーを多く持っていたり、部屋中に靴箱が溢れていたりする。美や快楽を求める欲求が強いのだ。実際、アクセサリー作家になっていたりする人も多い。

木星♃×キロン は、たとえ裕福であっても、お金への欲求が強かったりする。もっと欲しくなるという意味。木星♃×キロンの有名人としては、トランプ大統領ですね。

土星♄×キロン は、自分から責任、役割を背負い込む人です。“それは私に任せて下さい。それも、私がやります。”といった具合です。

太陽☉×キロン は、何に対しても、不足感を感じる人となりますね。だから、一見すると努力家だったりすることがあります。

月×キロン は、淋しがり屋ですね。心に飢えているという意味で。スピリチャル系の言い方をすれば、“ソウルメイトを求める人”となるでしょう。

まぁ、上の6つも結構当たるものですね。火星×キロンほどではないけれど、“その通りです”と言われることが確立が高いから、こちらも安心して言いやすいものです。

他にも、天王星×キロン(個性を求める人)、海王星×キロン(夢や感性を求める人)、冥王星×キロン(権力、破壊を求める人)というものありますが、ここまで来ると、そこそこしか当たらなくなりますね。
そもそも、天王星×キロンの人に、“あなたは個性を求めていたり、個性に飢えている人ですよね?”という質問を投げかけても、相手にとっては“???”だったりする。そんな気もするけど、どうなんでしょ、みたいな。リアクションが良くないのですよ。

上に書いたものは、キロンと0度で重なっている場合を書いたけど、説明してある本やネットによっては、180度でも同じような効果があると書いてあったりするが、実際には、当てはまる確率は半分以下になっていると思う。

MCにキロンが重なると、働きたがらないという説もある。これは働きたがらない人の都合の良いいい訳になっているかもしれせんが、当たっていないでしょうね。だって、私はMCキロンの人でも、創業社長としてバリバリ活躍している人を何人も見てきていますから。とある大手有料占いサイト制作会社の社長さんもMCキロンでしたよ。

星占いの説の中には、よく当たるものと、ほどほど当たるものと、まったく当てにできないものがあるということですけどね。で、星占いを披露する場合、やっぱり最初から当てていきたい訳ですよ。漫才、落語と同じで、頭の“つかみ”が大事なんですよ。始めから、外してばかりいると、お客さんにしろ、友人にしろ、“この星占い師、当たるのかしら?”なんて思われてしまい、話すことを信じてもらえなくなる。
だから、私なんぞは、経験的に当たりやすいものの順に話していくのですよね。

例えば、ハウスで言うなら、

木星が8室にあったら、遺産をもらいやすい人。
木星が12室にあったら、サイドビジネス、副業などで稼ぎやすい人。
土星が8室にあったら、会社、お墓や苗字を受け継いだり、親の老後の世話をする可能性の高い人。
金星が10室にあったら、人から趣味のような仕事だね、って言われるような職に就いている人。
太陽が12室にあったら、秘密主義者。もう一つの顔を持っていたりする人。
土星か海王星が11室にあったら、引っ込み思案、人見知りする人。

他にもあるけれど、この辺りが当たりやすいものですね。
で、これらで、ハウスはよく当たるじゃんと思って、他のハウスのも診ると、ほとんど当たらなかったりするものが結構ある。当たっているかどうかは、相手のリアクションを見ていれば、まぁ、分かりますよ。

さらに、中には当たっているか、当たっていないのか分からないものもある。星占いの説明の中には、

土星が5室にあったら、子育てで苦労する人。

というのもある。
だってさ、子育てで苦労しなかった人って、いないんじゃない? みんな苦労するでしょう。どの程度かということになるだろうけど・・・かなり苦労する人と言われても・・・その境目は?みたいな。
逆に言えば、これを言えば、当たるということでしょう。子育てしている人みんなに当てはまるんですから。

西洋占星術を学ぼうと、本などを買うと、その内容が均一にすべて正しいことが書いてあるように思えてくる。それは、他の一般書籍の内容がおおよそ全体的に正しいことが書かれているからであって・・・。資格取得のための学習書とか、パソコンの扱い方の本とか、新しい車のカタログ誌、旅行ガイドブックとかね。
本に書かれていることは正しいという、その先入観で、西洋占星術の学習の本を読むと、間違えるわけです。よく当たるものも、そこそこ当たるものも、ほとんど当たらないものも並列で書かれていて、同じように正しいと思って、覚えてしまう。しかし、実際に鑑定してみると、当たるレベルが玉石混合であることに気づくわけですよ。
本当は、説ごとにどの程度当たっているのか、☆の数で示してあったりするといいんだけどね。
でもそうじゃないから、西洋占星術の星占い師には実際に鑑定する経験値が重要となってくる。つまり、自分で見極めるしかないということですよ。

星占い師の仕事は、鑑定を依頼してきた人の悩みを聞いて、その人の問題解決の手助けをすること。
言ってみれば、カウンセリングのようなものだけど、そもそも占いそのものが当たっていないと信頼されず、悩みを打ち明けてはもらえない。現実には、悩みを誰かに聞いてもらうだけですっきりするお客さんも中にはいるが、それは、心理学の知識をもったカウンセラーに任せるとして・・・星占い師は、本人の性質、過去、未来を見通せないと、悩みの解決の手助けができない。
となると、星占い師は、よく当たる説を揃えておく必要があるわけで・・・だから、私は、自分がよく当たると思われるものしか、実際の鑑定では使用しない。

例えば、新型の機関銃が開発されたとして、テストもされていない機関銃を持って、IS掃討作戦に行けと言われても、困るのだ。砂漠の熱と砂で暴発するかもしれない機関銃で、実戦で戦うことは怖くてできない。
同様に、鑑定される方も、当たるのか当たらないのか分からない占いで、転職の時期や結婚相手との相性という人生の大事な場面のアドバイスをされてもね、困るわけですよ。当たるかどうか分からない占いなんかで占われてもね。
占う方がね、実戦に使えるかどうか、ある程度、自分で確認してからでなきゃ、使っちゃ、ダメということですよ。西洋占星術の本やネットをまるっと信じちゃ、ダメですよ。あくまで参考程度にすると。

でも、まぁ、とりあえず、自分の星占いが当たることを“まずは”相手に認めてもらわなきゃならない。最初に確実なパンチを打っていきたいわけですよ。
相手のホロスコープを見て、もし火星とキロンが重なっていたら(この確率は36人に1人)、
「ジム通いか、サプリメント飲みをしていませんか?」
と尋ねてみて下さい。

よく当たるので、“え、そんなことまで分かるんですか”といいスタートを切ることが、たぶんできるんじゃないかな。


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愛の鉄板法則⑧  いらいら星

オリンピック、終わっちゃったわよねぇ。
完全にオリンピックロスになっちゃったわ。
え、そんな言葉無いって。まるでロスオリンピックみたいだって?
まぁ、いいわ。

で、私が注目したのは、バトミントン女子ダブルスの金メダルよ。タカマツペアよね。
高橋礼華さん(1990・4・19 生まれ)と松友美佐紀さん(1992・2・8 生まれ)。
え? なんで生年月日が書いてあるかって? 
そりゃ、星占い師だもの。
あんまり凄かったから、つい相性鑑定してしまったのよ。

で、ダブルチャートで2人の相性を診てみると・・・内円に高橋さん、外円に松友さんね。時間は適当に12:00としておいて。
作ってみると分かるんだけど、やたらと2人ともやぎ座に星が多い。2人合わせりゃ、尚更多い。地道な努力家だわね。
アスペクトで診ると・・・松友さんのキロンという小惑星まで入れるならば、グランドセクスタイルができるのよね。前に「グランドトラインな関係」のところでも話した、正六角形よ。一番のスーパースペシャルエクセレントな吉角アスペクトよ。
キロンを入れなくて、ホームベースとも呼ばれる五角形ができて、その中には、カイトが2つもできていて、相当な吉角アスペクトができるのよね。そりゃ、ミラクルを起こすはずだわ。
高橋さんはキロンも合わせると、5つの星がちょうどホームベース型の五角形になっていて、残りの一角を松友さんの木星がツモらせて、正六角形になっているのよ。
自分一人の力では限界があるのよね。“所詮、私は凡人”という人もね、パートナーによっては、人生をがらりと変えることもできてしまうかもしれないということよ。まぁ、2人を凡人の例にはしたくないけどね。
あらあら、ついついまたリオオリンピックの話をしてしまったわね。

さぁ、今回は、どうしても感情が荒れてしまう“ いらいら星 ”を教えてあげるわ。
火星♂と海王星♆の凶角90度、180度の関係よ。火星はファイトする、という意味。戦うという意味よ。海王星は感情ね。つまり感情で戦うことになるのよね。

シングルチャートで、このイライラ星を持っていると、感情の乱れやすい性格となってしまうわ。
有名どころでは、Apple共同設立者のスティーブ・ジョブス(1955・2・24 生まれ)さんよ。iPhoneにお世話になっている人も結構いるはずよ。気性が荒く、トラブルが多い人だったというのはよく知られているところよね。会社を追い出されたこともあるものね。彼のシングルチャートのホロスコープを見れば分かるけど、火星♂と海王星♆がかなりぴったり180度凶角なのよ。
まぁ、平たく言えば、怒りっぽい性格ということよ。
赤ちゃんなんかでこの星を持っていると、かんしゃく持ちだったりするわ。よく夜泣きをするとか、落ち着きが無いとか。小学校、中学校時代はやんちゃだったという人もいるわね。
でも、この星も口げんか星と同じく、社会的制裁を受けやすい星並びなので、歳を取ると治ってしまうことが多い。というか、だいたい治るというか。よく親や先生に叱られたり、みんなに嫌われたりしてね。ジョブスさんはちょっと直るのが遅かったかな。180度の方が強いからね。特に彼は角度がタイト(ジャスト、ぴったりに近いという意味)だから強く出てしまうのよね。

これが、相性鑑定ではどうなるかというと、お互い、どうにもいらいらする相手になるということなのよ。
そんな人、職場にいない? その他の人とは仲良くやれるのだけれど、どうしても、お互い、この人はダメっていう人。
そういう人との相性を鑑定してご覧なさいよ。結構、このいらいら星があったりするのよ。
でも、たいていは、そういう人の生年月日は知らないけどね。知りたいとも思わないしぃ。

家族とかね、彼氏とかで一応、相性を診てみましょうか。
内円に自分の生年月日と生まれた時間、外円に相性を診たい人の生年月日を入れてダブルチャートのホロスコープを作ってみてね。
どう? 火星♂と海王星♆の凶角90度、180度ができてる? 口げんか星と同じで、0度も結構、怪しいんだけどね。
ちなみに吉角60度、120度ならば、前向きになれたり、テンションが上がったりする相手なのよ。

どういうことかというと、カップルの場合、付き合い始めはお互い遠慮し合っていたり、距離感が遠かったりするので、星の影響が弱く出るのよ。
吉角というのは、ソフトアスペクト。凶角というのは、ハードアスペクト。つまり吉角は弱く(ソフト)、コントロールしやすいぐらいの力で星の影響が働くので、良い形で出やすい。凶角は強く(ハード)、コントロールしづらいぐらいの力なので、悪い形に出やすいということ。

つまりね、出会った頃は、この“ いらいら星 ”の影響はまだ弱く、火星♂×海王星♆の吉角のような姿で現れるということなのよ。
彼氏彼女の関係でいるうちは、一緒にいると、前向きになれる相手、テンションが高くなる相手となるのよね。

でも、そのままお付き合いして、一緒に暮らすようになるとどうなるか?
この“ いらいら星 ”が本領を発揮し出すのよね。

この間も、神戸に住むある女性が、依存性の高い、おそらく一人では生きていけないような年下の夫がいたのだけれど、その夫が若い女性と1年間も浮気をしていたということが分かってね・・・その男性と浮気相手の女性のLINEでのやりとりをすべて動画に撮影したそうよ。2人に対し、慰謝料を取るための裁判を計画中なんだって。燃えてるみたいね。
依頼者の女性は鑑定に関してはリピーターさんなんだけど、以前は、まぁ、だらしない夫だけど、まぁ、ダメんずウォーカーってことで受け入れて、仲良くやっていたような感じはあったけどぉ~。ついに段ボール箱に入れて、「捨て夫 誰かエサを与えて下さい」と札を立てて、川に流すみたいなのよね。

この女性と、夫を診たら、火星♂×海王星♆の180度凶角があったのよ。

他にも、つい先月、東京で鑑定していた時も、離婚を考えているという女性で、相性鑑定をしたら、火星♂×海王星♆と太陽☉でTスクエアがあったわ。いらいら星Tスクエアね。

でもね、もし彼氏や親子で、この“ いらいら星 ”があったとしても、必ずしも仲が悪いとは限らない。
だって、他にもアスペクトができるものね。悪い星並びばかりだと、そりゃ、仲が悪くなる可能性がある。でもね、いらいらするけど、財運が良いとかあるのよ。いらいらするけど、セックスは良いとかね。
相性は複合的なのよ。人間の性格と同じで、一面的ではなく、多面的なのよ。単純に、良いor悪い、白or黒、Dead or Aliveという2つのどちらかに分けられるようなものではなく、その中間もあり、それがまた仕事運やら、コミュニケーションやら、いろんな項目、方向性があるのよ。それらを総合して、妥協するところは妥協し、我慢するところは我慢して、目をつぶるところは目をつぶって、バランスを取っていくわけじゃない。それができなくなった時に、終焉を迎えるわけだけど。

だから、“ いらいら星 ”があっても、短所の1つでしかなったりするのよ。
良い星並びばかりができる相性のホロスコープって、なかなか無いわよ。だって、1人に星が10個あるのよ。2人揃えば、20個。そりゃ、良い星並びもできれば、悪い星並びもできる。
強く出る星並びもあれば、弱く潜んでいる星並びもある。

他にもしんどい星並びとして、「いじめられ星」(土星♄×海王星♆の凶角)や「我慢星」(火星♂×土星♄の凶角)なんかがあるけど、またおいおい教えてあげるわよ。

え、悪い星並びだけでも、カップルになることがあるのかって?
それがあるのよ。
中途半端に悪い星並びの場合は、そもそも嫌な相手なので、付き合うこともない。
でも、強い凶角になると、違う作用が出てくるのよ。
次回は、その話をさせてもらうとするわ。

愛の鉄板法則⑥  やがて無口の、口げんか星

あらあら、なにをそんなに血まなこでホロスコープを作成しているの?
ははぁ~ん、グランドトラインができる相手を精査しているのね。
周囲のいろんな男性との相性鑑定をしているんだ。
あんた、なんだか必死な形相よ。

でもね、あなたはまだ甘いわよ。
相性鑑定すれば、良いアスペクトができるだけじゃないのよ。悪いアスペクトができることもあるということよ。
そう、気分が悪くなったり、運気が落ちたりする相手がいる・・・ということよ。
楽しく過ごせたり、金運が上がったりなんて星ばかりに目をくれていると、痛い目に遭うかもね。
良いアスペクトができると同時に悪いアスペクトも一緒にできるなんてことはよくあることなのよ。
つまりね、しんどい星のアスペクトにも注意しなきゃいけないということなのよ。

で、今回はそのマイナスの方の一つ、“ 口げんか星 ”を教えてあげるわよ。
そのアスペクトは、水星☿(コミュニケーション)と火星♂(戦う)の凶角の星並び。
“口で争う”とイメージしてもらえば、覚えやすいわよ。
ここで対象となる角度は、0度、90度、180度ね。
えっ? 0度って、吉角じゃないの?って。
0度というのは、本当は吉凶境目の角度なのよ。薬で言えば、ちょっと多く飲み過ぎて・・・人によっては良く効き、人によっては毒のように害になることもある・・・のだけれど、火星♂においては、0度というのは、凶角的な効果が出やすいのよ。もともと火星♂は“Fight(ファイト)する”という意味なの。吉角ならば、“元気” “活気”という意味となるんだけどね、ちょっと強く出過ぎると、攻撃的になってしまうわけよ。火星♂の場合は、0度でも、その“ ちょっと強く出過ぎる ”となりやすいのよ。
だから、0度でも、火星の場合は凶角とにらんでおいた方が良かったりするわ。
水星☿にはコミュニケーションという意味の他に、知性という意味もあるのよ。
だから、水星☿と火星♂のアスペクトは“知性が攻撃的”という星並びになる。だから、頭の回転は速いのよね。頭の回転が速いから、口も速いのよ。その分、攻撃の痛みも増すのよね。

で、シングルチャート、つまり生まれつきのホロスコープで水星☿×火星♂の口げんか星を持っている人はね、相手を攻める話し方をしてしまう人が多いのよね。女性だと、吠えるように感情的なマシンガントークだったり、男性だと、畳み掛けるような、理屈っぽい話し方をするわ。強く出過ぎると、悪口を言う“毒舌”になったりするのよ。
例えば、どんな有名人がいるかというと、水星☿×火星♂が0度で重なっていて、さらにその上に太陽☉まで0度重なっているのが、北野 武さん(1947・1・18)ね。太陽☉は増幅すると考えてくれていいわ。今は映画監督なんかもやっていて、芸術家のイメージもあるけれど、もともとは漫才師で、ブレイクし始めの頃は、“ブス” “ババァ” “カッペ(田舎者)” といった言葉を売りにしていたからね。北野武さんの人気を最初にぐっと持ち上げたのが、「わッ毒ガスだ」という本だったのよね。私はこの本を小学生の頃に読んで、ツービートって、こんなに面白いんだと見直したものなのよ。まだその頃は、北野武さんもテレビに出始めの頃だったから、それほど知られていなかったのよね。この本を読めば、いかに毒舌だったかが良くわかるわよ。
そしてもう一人は、高田純次さん(1947・1・21)。生年月日を見れば分かるけど、北野武さんと3日しか違わないのよ。まぁ、こちらも口が悪いわね。そして、頭の回転はかなり速いわよね。水星☿×火星♂×太陽☉が0度で重なっているのよ。
で、より強い90度角となっているのが、古館伊知郎さん(1954・12・7)。
で、もう一人は、横山やすしさん(1944・3・18)なんだけど、やすしさんは、水星☿と太陽☉が0度で重なり、火星が90度凶角位置にあるのよ。古館さんと横山さんでは、太陽が重なって増幅している分、横山さんの方が強く出ているでしょうね。
同じ水星☿×火星♂の口げんか星でも0度と90度という違いがあって、やっぱり90度となると、明らかに害になるほど強く出てしまうようなのよ。古館さんの喋りは、明らかにマシンガントーク・・・というか、昔はそうだったというべきかしらね。「ニュースステーション」をやるようになってから、だんだんと喋りが大人しくなっていったものね。天才漫才師と言われるやすしさんの毒舌は、確かにちょっときつかったわね。他人だけでなく、本人への害が強かったかな。でも、やっぱりテンポの速い漫才が売りだったわよね。

あら、いろいろな人のホロスコープを見ていったら、自分の会社の上司がこの口げんか星を持っているって? 50代の人。へぇ。
で、その人は全然、無口な人・・・それはね。
この、口げんか星はね、実は年齢を経ると、無口になってしまう人も結構いるのよ。全員じゃないけどね。
どうして無口になるかというとね、・・・口が悪いっていうのは、社会的制裁を受けやすいのよ。社会的制裁というのは、まぁ、いろいろね。ケンカして、大きなものを失ってしまうとか、悪気は無いんだけど、知らぬ間に人を傷つけてしまって、周囲から嫌われてしまうとかね。そんな経験しているうちにさ、口にチャックをしてしまうようになるわけよ。
口げんか星は水星☿×火星♂の0度、90度、180度を指すと思ってくれていいんだけど、それより効果の弱い、つまり吉として働きやすいのが、60度、120度のアスペクトなのよね。まぁ、そもそも“ 吉角 ”だからね。
で、吉角ではどう働くかというと、やっぱり口達者。頭の回転も速いわよ。理屈っぽい・・・“理屈っぽい”というと、悪く聞こえるから、“筋が通っている” “理論派”と言うといいかしら。で、この人たちは、知性が攻撃的であるから、人前で話すにも物おじしたりしない。プレゼンなんかは上手なのよ。会議なんかもちゃっちゃっとまとめてしまうから、リーダーなんかにも抜擢されやすい。でもね、その会議をちゃっちゃっとまとめてしまう理由が単に“ 家に早く帰りたいから ”なんてことだったりするのよ。それが周囲には見透けたりするから、人望が無かったりね。浅いというか、表面的だったりしてね・・・でも、理論的にちゃっちゃっとまとめる能力があるから、上の人が高く評価して、この水星☿×火星♂の吉角を持つ人をリーダーなんかに立てたりするわ。でもね、それなりの偉い人に会わせると、残念ながらボロが出たりするのよね。
こんなことを星占い師が面と向かって、水星☿×火星♂の人に話すと、気分を害するのではないかと心配されているかもしれないけど、この水星☿×火星♂の吉角を持っている人は、そのボロが出てしまった体験をとっくにしていたりしてね・・・本人が実は一番自覚していたりするのよね。
口げんか星というのは、その延長線上にあるというわけ。

口げんか星の説明が長くなったわね。だいたい感じは分かってもらえたかしら。
で、これが相性鑑定になるとどうなるか。つまり、ダブルチャートで内側に自分、外側に相手のホロスコープを作成して、自分の水星☿と、相手の人の火星♂、もしくは自分の火星♂と、相手の水星☿が凶角0度、90度、180度を形成していると、コミュニケーションにおいて、ぶつかりやすい相手となるわけよ。でもね、出会った最初の頃は、遠慮しているから、テンポよく会話が弾む相手のように思えるのだけれどね。もしくは仕事上なんかでは、それなりにずっと距離を置いているから、理論的で、スピード感を持ってやりとりできる相手のようにも映るわね。
でも、基本的には、討論が激しくなりやすい相手となるわね。
夫婦の場合は、口げんかになりやすいというわけよ。

でね、シングルチャートに似ているんだけど、年配のご夫婦の場合、この口げんか星を持っていても、口げんかしていないどころか、まったく会話が無くなってしまっていることが結構多いのよね。

どうしてかって?

口を開けば、けんかばかり。
そんな夫婦生活を何十年もしていればね、お互いに痛い思いをするから、互いに口にチャックをするようになってしまうのよ。
出会った最初の頃は、つまり恋愛中って感じの頃は、会話のテンポのいいカップルだったりするのよね。互いにまだ気を遣ったりしているからね。でもね、夫婦になると、言い争いになりやすいと。毒舌というわけではないけど、会話に火が付きやすいのよ。で、子供が巣立って、2人だけになってしまうと、コミュニケーションを取る必要もあまり無くなり、口げんかも嫌だから、喋る量がぐっと減ってしまうようになる・・・。
家庭内別居のようになってしまうわね。
夫婦のうち、どちらかが1階にいて、もう一方が2階にいて・・・みたいな。
だから、もうすでに夫婦になっていて、この口げんか星を持っている場合、まだ若い人の場合は、何かと会話で衝突することが多いのだけれど、やがて、あまりに静か過ぎる老後を迎えるようになる・・・それが嫌ならば、なるべく相手を思いやるようにするべきね。この星は互いに意識して直そうとすれば、直るのよ。

そう言うとね、決まって、相談者は、“口げんかになるのは、相手が自分勝手だからなんですよっ!”って言うんだけどね。
シングルチャートで、この口げんか星を持っている場合は、本人一人が反省していけばいい。それで多少無口になる分にはちょうどいいことかもしれない。
でも、夫婦のダブルチャートで、この口げんか星を持っている場合は、2人で直していくしかないのよ。多くの場合は、奥さんの方が私のところへ鑑定依頼にやってくる。で、上のようなアドバイスをしても、“夫は星占いを信じないから・・・”となる場合が多い。星占い師のアドバイスなんて、尋ねにきた本人には通じるけど、又聞きでは信じてもらえないことが多いわ。
だから、この星があることを知った方が上手に考えて、口げんかをしないように工夫することね。
老後に、互いの背中だけを見て過ごす・・・そんな無口な2人になってしまってからでは、手遅れなのよ。
せっかくの人生が、淋し過ぎると思わない?
口げんかぐらいで離婚しちゃいけないわよ。夫婦になったんだから、仲良くあって欲しいものよね・・・。

相性、つまり2人のホロスコープを合わせた時に、この水星☿×火星♂のアスペクトができると毒舌になるのだけれど、相性は夫婦だけじゃないわねよね。
例えば、上で例として出した北野 武さん(1947・1・18)は、ビートきよしさんとかつてツービートという漫才コンビを組んでいたのよね。で、実はビートきよしさん(1949・12・31)も凶角ではないけど、水星☿×火星♂の120度吉角を持っているのよ。たけしさんほどではないけど、攻撃的に喋る人なのよ。このツービートの2人のチャートを重ねてみると・・・たけしさんの水星☿×火星♂の0度の上に、きよしさんの水星☿が重なる。さらにたけしさんの水星☿×火星♂×きよしさんの水星☿の120度位置に、きよしさんの火星♂が位置する。たけしさんの太陽☉も加わって、水星☿×火星♂×太陽☉×水星☿×火星♂が120度アスペクト上に並ぶのよ。2人が揃うと、かなり攻めの思考と喋りになることが分かるわね。
ビートきよしさんは、ただうなずくだけの相方に思われていたけど、ツービートのスピード感、刺激というのは、たけしさん一人ではできなかったのよ。2人揃わないとこの水星2つ、火星2つ、太陽という5つの星のアスペクトができない。やがてたけしさん一人が活躍するようになったけど、ツービートの頃のようなテンポの良さは、他の人が相方では、できなかったんじゃないかしら。たけしさんがいれば、相方は誰でもいいってわけじゃなかったのよ。だって、こんなアスペクトができる相手は早々いないものね。星並びを見る限り、この2人が組んだ時のアグレシッブさは、まぁ、天下無双に近かったでしょうね。
それにね、たけしさん一人だと、0度という毒っ気の働きが強い角度なのだけれど、2人になれば、星は多いけど、120度吉角になるからね。テンポは良くなるけど、毒舌感は2人の方が中和されていたんじゃないかしら。
個人で口げんか星を持っている人は、2人で、こんなふうに良い方向に持っていく方法もあるということよ。漫才師という世界だから、できたことなのかもしれけどね。
なかなか普通に見ただけでは分からないけれど、この2人でないとできない星並びがある。
相性鑑定が“ 化学反応のようなもの ”っていうことを理解してもらえたかしらね。


あらあら、グランドトラインのできる相手を探していた時のギラギラした目はどうなったの。
いろいろ気になるようになってきたって?
他にどんな相性の星を知っておきたい?
金運の悪くなる星?
なるほど、注意すべき相性の方が気になり出したようね。
まったく、あんたは、すぐお金のことを気にするのね。

そうね、いろいろあるけど・・・
じゃ、レッスン7は、「お金の貯まらない星」を伝授してあげるわよ。
それにしても今年の夏は、酷暑よねぇ~。
蝉の声が染み入るわ。


プロフィール

つぼぼ