星占い師 つぼぼのホロスコープ星占い ブログ部

2019年。名古屋ホロスコープ講座は、1月27日(日)、2月3日(日)…。東京講座は2月23日(土)、24日(日)。大阪講座は、5月18日(土)、19日(日)であります。くわしくは、http://tsubobo.com/contact.html

本サイトは http://tsubobo.com ホロスコープを読もう、学ぼうというサイトです。

水星

12ハウスの男

名古屋ホロスコープ講座に来て頂いている人は、なんとなく、受付の年配のおじさんのことが気になっているかもしれない。
いや、そんなことない。まったく意識したことがない???
まぁ、そんな感じで、軽んじてくれていいのですが、あの定年過ぎて、やることがなくて、家に閉じこもっていて、俺なんて“サンデー毎日”だよ、なんてぼやいているから、心優しい私がバイトの仕事を与えて、外に引き連れてあげた人でして。サンデー毎日というのは、毎日が日曜日という意味であります。熊のように身体が大きくて、妙に眼光が鋭くて、でもって、いつもうつむいている・・・まぁ、受付しているから、うつむいてますわな。
受講者の皆さんからは、“あの人、つぼぼさんの、・・・お知り合いか、なんかですか?”と不安そうに怪訝な表情で質問されたりしますが・・・そうなんですよ。
Sさんというんですけどね、残念ながら、実は私の25年くらい付き合いのある人なんですよ。

Sさんはもともと地方公務員だったんですけど、退職したのは5年ほど前でして。それからは、世の多くのご主人さん同様に、信楽焼きのたぬきの置物のように、家に鎮座、居座ってしまっていると。息子さんたちは独立していて、家族は、奥さんと拾ってきた猫。Sさん、年を取ってしまったから、朝早く目が覚めてしまう。まだ空が白みかける5、6時くらいには、パッと目が開いてしまうそうで。そこで、一人台所に行き、ゆで卵を作る。半熟卵を作ろうとするが、上手くいく日もあれば、そうでない日もある。でもって、そのゆで卵をほおばって、朝食を終えると、またベットに戻る。奥さんとは寝室は別々。奥さんは、毎朝、台所でゴソゴソ音がするから、大きなネズミか、大きなゴキブリでもいるのかしらと思っていたんだそうで。Sさんは自分の寝室に戻り、ベットに横になって、天井の木目の模様を眺め、またウトウトとひと眠りするという具合。
奥さんが仕事に出かけた後で、Sさんは再び目を覚まし、テレビのスイッチを入れる。
「今は便利なものだなぁ。テレビも、エアコンも、電灯もすべてリモコンでできるもんなぁ。」
つまり、一日中、ジャージのようなパジャマのままで、湿気のこもる生温かい布団の中で、ゴロゴロしていられるということですわ。隣の家の似たような年頃の男性とは仲が悪く、2階から窓越しに目が合うと、ぷいっと背ける。近所付き合いも無い。楽しみは、BSで釣りと居酒屋の番組を見ること。家の中にいても、実際に行った気分になれるんですって。釣り好きのSさんは、ベットの中で、日本中の海や川での釣りを堪能できているそうだ。
そんな定年後の生活は退屈過ぎるだろうと、Sさん、最初は予想していたんだが、実際にやってみて、板についてくると、「これがなぁ、結構、心地いいんだよ。」 と馴染んでしまった。

でも、さすがにこのままでは体力が落ちて、将来、寝たきりになっちゃいけないと思い、スポーツジムに通った。65歳と言えば、今の時代、これといった病気もなく寝たきりになるには恥ずかしい。
Sさん、筋力トレーニングをするのだが、性根が怠けものだから、準備運動が面倒くさい。時間がもったいないとそのままトレーニングマシンを始めてしまったら、右足の神経を痛めてしまい、麻痺して動かなくなった。結局、昨年はほぼ寝たきり状態になったと。
“ああ、こんなことなら、始めから、普通に寝たきりになっておけばよかった、医者代がもったいねぇや。”とぼやきながら、1年経って、少しは動けるようになった。けど、用事も友達もないSさんには、外に出かけることがない。
でもって、哀れみを感じて、心優しい私が声を掛けたというわけ。

で、やっと本題の星占いの話にするんですけどね。
このSさんは星が大変偏っていましてね、12ハウスに太陽☉、水星☿、火星♂、木星♃と4つも星が入っている。これはちょっと珍しい。まさに、ザ・12ハウス。
で、ついでに言うと、太陽☉と木星♃がおうし座♉、水星☿はおひつじ座♈、火星♂はふたご座♊。12ハウスが広いのですよ。

12ハウスは、“秘密、人に言えないエリア”という意味と覚えておいてください。
12ハウス太陽☉の人の特徴は、分かりやすいところを言えば、秘密主義者。
太陽のあるハウスはその人が軸足を置くところなんですが、それが秘密の部屋にあるというのはどういうことかというと、他人にはあまり公表しない人。そして、もう一つの顔を持ちたがるということ。だから、会社員の人でも、ネットゲームの世界では、リーダーをやっていたりする。OLさんでも、夜、ホステスさんをやっていたりしてね。

どうしてそうなるのかというと、例えば、スーパーマンやスパイダーマンを思い起こしてもらいたい。スーパーマンの普段の姿は、クラーク・ケントという新聞記者ですよ。もしあなたがクラーク・ケントだとして、仕事でミスをして、上司にバカ、アホ、能無し、役立たずと罵倒されたとする。普通ならそんな全否定に、しゅんとしてしまうところなんだけれど、クラーク・ケントの心中は、・・・“そうは言っても、俺、スーパーマンだしぃ。” そんなんだから、上司の罵倒なんて何にも響かない。
つまりもう一つの顔を持つということは、その人にとって、心の逃げ場を作ることなんですね。12ハウス太陽の人はその傾向が強くなるというわけ。

で、Sさんはどうかというと、熊のような見かけによらず、実は、小説を書いている。プロじゃないから、小説家とまでは言わなくても、まぁ、“小説書き”ぐらいとまでは言えるでしょうな。

これは12ハウス水星☿ということも関係しているかもしれない。水星は、知性、情報、文章という意味でして。
人に見られないようなこっそりとした世界で、黙々と文章を書いているイメージですわな。

12ハウス木星♃は、人に言えないところ、秘密のエリアに財運、仕事運があるということ。風俗など、暗部のね、闇のね、大っぴらに人に言えないような仕事に携わっている人もいらっしゃる。
で、もう1つのパターンとして、副業、サイドビジネスで儲けていたりする人だったりする。ネットの転売なんかでもちゃんと利益を出していたりしてね。

Sさんは、小説を書いているのだが、文学賞の公募ものにいろいろ出してきて、これまでに得た賞金の総額は、な、なんと、1000万円を越えている。さすがに本業の方が収入は多いでしょうが、しっかり銭を稼いでしまう、玄人はだしの、副業的なアマチュアといったところなんですよ。

それでもって、Sさんのおうし座♉ 太陽☉というのは、所得、富、贅沢、快楽を求める傾向が出てくる。
またSさんのふたご座♊ 火星♂というのは、欲望、主張を、コミュニケーション、情報、文章でかなえようとするスタイルを持つ傾向が出てくる。
なるほど、小説で賞金稼ぎね。

私がSさんと知り合ったのは、私が大学を卒業したての社会人1年目の頃でして。
大学時代の中国人留学生の友人と、ある日中文化友好の新聞を名古屋で作ろうみたいなサークルに、ふと参加した時に紹介されたんですよ。
Sさんは気象庁に勤めていたのだが、ある小説の文学賞で大賞を獲って、賞金も200万円も手にし、いろんなところから“書かないか”というオファーがあって・・・だけど、書き貯めた作品が無く・・・先走って、気象庁を退職していましてね。そうはいっても、書くこと一本で生きていこうということも貫けず、結局、市役所の福祉課の非正規職員として、雑務の仕事に就いていた。雑務って、まぁ、具体的に言うと、老人施設で朝から晩まで皿洗いをしていたということですよ。

そんなSさんに、 “お前、面白いやつだな” ということで、私はSさんの家に月に一度くらいのペースで遊びに行くことになる。
私は、哲学科を大学で専攻していたような人間なので、実は小説にはまったく興味が無くてすね。けれども、Sさんの家には、本棚に“どうだ、俺は知識人だろう”と強くアピールするように、多くの本が並んでいましてね。Sさんは、そこから、私が好みそうな作品をいつもピックアップして数冊貸してくれたんですよ。
私が小説を面白がるようになってくると、今度はSさんに“小説を書いてみろ”と言われるようになり、短編なんかを書き出す。で、Sさんに読んでもらい・・・添削をしてもらう。ここの文体はどうとか、表現がどうとか、場面の描写がどうとか、人物像の描き方がどうとか、リズムがどうとか・・・。
で、私も地方の文学賞にも応募するようになり、3次選考ぐらいまでなら通るくらいの力を身に付けることができるようになったんですよ。ありがたいことに。でもね、私の場合は、同時に絵の方が入選、入賞して賞金を得るようになりましてね。海外にアートショーなどに出品する機会が出てきてたりして・・・絵の方が結構忙しくなってきたので、小説を書かなくなるんですけどね。
まぁ、こんな風に、ブログは書いてますが。

で、話が逸れましたが、話をSさんに戻すと、12ハウスに火星♂も入っている。
火星のあるハウスは、その人にとって、リングとなる場所を意味してまして。リングというのは、ボクシングとかレスリングとかのする試合の舞台ですよ。真剣勝負をする場所であるし、場合によってはケガをする場所という意味。
12ハウスに火星♂があると、陽の当たらない、闇の中など、人目につかない場所で闘うということになったりします。もしくは、12ハウス火星は戦い方、敵の攻撃がステルス、見えないやり方になったりするんですよ。根回しとか、密告とか、嫉妬とかに気を付けたい星並びですな。

で、Sさんは、とある市の公務員試験に受かり、市役所の福祉課で働くこととなる。まぁ、役所の中で、福祉課というのは、どちらかというと皆やりたがらない部署だそうで。生活保護とか、生活困窮者対策など、神経をすり減らすような仕事も多いですからね。
でも、12ハウス火星のSさんには、うってつけだったのかもしれないんですよね。世の中的に見て、暗部の仕事だからね。
1,2年、普通に福祉課で働いていると、そのうちに市役所の上の人に、Sさんが小説で賞を獲っている人間だということが伝わり、“そんな人間ならば、苦しんでいる人の気持ちがよく分かるだろう”ってんで、より専門性の高い児童相談所に勤務することとなる。

児童相談所というのは、家庭環境に問題があったりする場合にその子供を保護したりするところですよ。
近所の人から通報があって、虐待が行われている家庭に、児童相談所の職員が訪問しても何もすることできず、手をこまねいているうちに、子供が死亡するなんていうパターンのニュースがテレビでよく報じられたりしてるでしょ・・・その児童相談所ですよ。Sさんの仕事はそんなんだったんですよ。

ただSさんの場合は、そういった暗部の、闇の仕事の方が燃えるし、合っていたのかもしれない。
12ハウスに火星♂と、仕事の木星♃まであって、“人に言えない仕事”っていうわけですからね。

Sさんからは濃い武勇伝を聞かされてますよ。
何度も同じマンションに訪れ、育児放棄した若い母親を説得し続けて、子供を保護したとか。
夫の暴力から逃れるため、ワンボックスカーで人目に触れない時間に訪れ、猛スピードで荷物を積み込み、母と子を載せて、深夜の高速をぶっ飛ばして、金沢の母子寮まで行ってしまうとか。家に居られないヤンチャな中学生十数人と施設で一緒に寝るとか。
“俺の子供をどこにやった” と怒鳴ってくる血の気の多いヤクザみたいな男相手に、立ち向かわなかんとか。
そんな風にこわもての男を相手にするにも・・・Sさんは、身体が大きいし、目つき悪いし、動揺しないし、ということで普通の職員、まぁ、運悪く人事異動で福祉課にやってきただけの市の職員さんには、到底相手にできないような人ともぶつかれてしまう。
そんな大声でまくしたてる男を相手に、話が6,7時間に及ぶことはざらにあって・・・そうなると双方がともに疲れてきますわな。大声出し続けていますから。頭がぼーっとしてくる。
そんな時に、Sさん、決め技を放つ。

「あんたの心の中には、“淋しさ”という蛇がいるんだ。
その蛇がな、毎日の精一杯の生活に疲れて、どうしようもなく暴れたくなる時がある。それが自分の心に向かって牙をむくんだ。あんたはその痛みに耐えかねて、ついこう(手振り)拳を握って、暴力をしてしまうんだ。
・・・(じっと目を見て)俺には分かるんだよ。」

こんな、小説書きが適当に繕った言葉にも、 “分かってくれるのは、あんただけや”と、こわもての男はつい涙してしまうと。かつ丼なんか頼まなくても、十分に落とせてしまう。
他にも、子供のために、拳銃をどうしようかと相談にやってきたヤクザな父親から
「あんたはなんでこんな仕事をしているんだ?」という質問をされ、
「俺にも家族がいてな、ちっちゃな家が郊外に建てたんだよ。家族を養って、家のローンを払ってな。俺は中途で入っているから、給料安いんだ。後ろにいる若い課長さんたちとは違ってなぁ・・・。(苦笑)」と、周囲で関係者が話を聞いている場でも、腹を割って話し込んで・・・皆人生そんなに明るくないよ、みたいな話に仕立てて・・・
で、そのヤクザな男性は、後日、拳銃を持って自首したと。
Sさん、そん時は、警察署からえらい感謝されたんですって。

こんなんだから、児童相談所という仕事においては、逸材のせいか、ピンチヒッターで全国の児童相談所に呼ばれたんだそうで。時に、“なじみ客”があって、横浜のやっぱり怖いタイプの男性は、Sさんを“ご指名”してきたそうだ。
「Sさんを出せ。Sさんが来たら、話してやる。」という具合。
で、全国各地へ出張したりしていて、本来ならば、エース的な存在になりそうなんですがね、・・・Sさんは、“ 大人嫌い系 ”だからね・・・職場での人間関係が悪く、汚れ仕事ばかり回ってきて・・・毎朝、児童相談所に出勤することを考えると半ばうつになっていたんですって。

12ハウスの説明を繰り返しますが、12ハウス火星♂というのは、密告とか、嫉妬とか、裏切りという意味もある。 “汝、背中から刺されないように注意しろ”との言われる星並びだ。

児童相談所という時に暴力的、破壊的な家庭環境の人たちを保護する仕事をしていましたが、Sさん自身が実はそういった家庭で育っている。
世に言う、複雑な家庭環境ってやつですよ。
Sさんは、小学校の頃、学級委員に選ばれたことがあるんですよ。これは、めでたい、自慢ですよ。
家でも、近所でも、“おお、Sくんが学級委員ね”って、珍しく褒められたりしてね。
ところがですよ。ある日学級会でね、同級生から家庭の暗い内情を指摘されて、
“そういう家の子が、このクラスの学級委員をやるというのは、ふさわしくないと思います。”
という形で告発されてしまう。まだそういう時代だったんでしょうね。ついには議題に発展し、どんな家族か、家庭かが明らかにされてしまい・・・子供の世界というのは、生々しく残酷なもので・・・そんな弾劾裁判が行われ、多数決で学級委員を降ろされてしまう、という体験をしている。
あまりに惨めで、屈辱的で、今もトラウマになっているそうで。

このパターンもそうですが、12ハウス火星♂の戦いは、ステルスで、敵が見えない。正面から堂々とやってこない。密告、告発といった形だったりするわけですよ。

これは攻撃のされ方だけでなく・・・残念なことに、本人の戦い方も、同じように正面切っての方法でなかったりするんですよ。

Sさんは、児童相談所で働いていたんだけれど、ほんと大人しく働いていればいいものをね・・・子供たちや家族の保護の仕方に問題がある、このままは危険が大きくなると、外へ内部告発をしてしまったんですな。内部告発するような内容だから、細かくはここでは言えないんですけどね。

Sさんの火星♂はふたご座♊にある。欲望、主張を情報や文章で訴えようとするんですな。実は水星☿はおひつじ座♈にある。文章を書くことで情熱的になるという意味でして。
ふたご座♊の守護星は水星☿。おひつじ座♈の守護星は火星♂。お互いの守護星が、ふたご座♊火星♂、おひつじ座♈水星☿のように入れ替わって、相手の星座に位置することを、星占い用語でミューチュアル・レセプションという。早い話、よりその傾向が強くなってしまうということですよ。そもそもふたご座♊火星♂も、おひつじ座♈水星☿も性質は似てしまうから、・・・2倍になる感じ。
まぁ、Sさんはね、変なところで正義心が強く出て、損してしまうタイプなんでしょうけどね。

Sさんの児童相談所内の問題を内部告発した文章は、パソコンのワープロソフトで書かれていたんですけどね、
しかし、送った封筒がね・・・手書きだったのよ。
で、Sさんは、児童相談所の上司に呼ばれ、
“この封筒の字は、君のだよね?”
と他の手書きの文章と並べられ、上司、同僚たちに囲まれ、にじっと睨まれ、責められ、・・・ついには、大岡越前に出てくるおしらすの下人のように、観念したと。
普通は、役所の場合、定年退職しても、再雇用先の仕事を紹介してもらえるのだそうで。だけど、Sさんは、そんなことがあったもんだから、“オファーは無いね”と言われて、役所を蹴り出され、家でぼーっとBSの釣りと居酒屋の番組を見て過ごす、信楽焼きのたぬきのような生活になってしまったと。

ということで、Sさんは、“サンデー毎日”で、家の中でごろごろしているのだが、諦めもせず、小説の方は今も書き続けている。
つい先月は、ある地方文学賞で佳作を獲ったので、その授賞式に静岡県に行ってきた。普通から言えば、佳作獲るだけでもすごいっ!となるところだが、同じ地方文学賞で、昨年も佳作を獲っている。つまり2回連続佳作ということ。
本人は嬉しくとも何ともない。むしろ口惜しい。ただ賞金の5万円をもらうために、交通費も出るので静岡県まで行っただけのことだと言って、むすっとした顔が余計にむすっとしている。
小説の分野で、賞も獲っているが、佳作も結構、獲っている。9回も獲っている。最近は特に多い。
だから、周囲から“ 佳作の人 ”なんて呼ばれている。

でもね、神様はちゃんと見てますよ。
そんなSさんに注目する出版社も現れてね、数年前に、初めて本を出版したですよ。
“名古屋にこんな逸材が埋もれていたんですねぇ”って、“先生、先生”ってな感じでね。
自費出版ではないはなく、ちゃんと出版社の方から、お願いしますと頼まれているところなんかは、さすがSさんですよ。一途に頑張り尽くした人間には、拾う神様というか、拾う編集者も現れるということですよ。
これまでの公募に出した作品を集めたものでね。ハードカバーの本なんですよ。ずっしりと重いですよ。ほんとに。そしてちゃんと本屋さんの目立つところにも平積みで並べられたんだそうで。
でね、売れた冊数が!!!・・・たったの8冊。

その本の題名が、
『ちょっと寂しい』。
出版社や本屋さんは、 “ とっても寂しい  ”。

でも、滅入っていても仕方ない。Sさんの人生にはたっぷり時間があるので、小説を書き続けていて、今年も賞金目当てに地方文学賞を狙っている、らしい。
木っ端役人だったから、年金が普通に公務員をやっていた人よりかなり少ないって、よくぼやいてますからね。

名古屋ホロスコープ講座に出席されている方は、前を通られる時に、ちょっと気に掛かりましたら、まんじゅうでも供えて、手を合わせてやってくださいませ。

おやおや、いけない。
調子に乗って、ついついべらべらと話し過ぎちゃいましたね。
きっと、これも “ 密告 ” ですな。


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愛の鉄板法則⑥  やがて無口の、口げんか星

あらあら、なにをそんなに血まなこでホロスコープを作成しているの?
ははぁ~ん、グランドトラインができる相手を精査しているのね。
周囲のいろんな男性との相性鑑定をしているんだ。
あんた、なんだか必死な形相よ。

でもね、あなたはまだ甘いわよ。
相性鑑定すれば、良いアスペクトができるだけじゃないのよ。悪いアスペクトができることもあるということよ。
そう、気分が悪くなったり、運気が落ちたりする相手がいる・・・ということよ。
楽しく過ごせたり、金運が上がったりなんて星ばかりに目をくれていると、痛い目に遭うかもね。
良いアスペクトができると同時に悪いアスペクトも一緒にできるなんてことはよくあることなのよ。
つまりね、しんどい星のアスペクトにも注意しなきゃいけないということなのよ。

で、今回はそのマイナスの方の一つ、“ 口げんか星 ”を教えてあげるわよ。
そのアスペクトは、水星☿(コミュニケーション)と火星♂(戦う)の凶角の星並び。
“口で争う”とイメージしてもらえば、覚えやすいわよ。
ここで対象となる角度は、0度、90度、180度ね。
えっ? 0度って、吉角じゃないの?って。
0度というのは、本当は吉凶境目の角度なのよ。薬で言えば、ちょっと多く飲み過ぎて・・・人によっては良く効き、人によっては毒のように害になることもある・・・のだけれど、火星♂においては、0度というのは、凶角的な効果が出やすいのよ。もともと火星♂は“Fight(ファイト)する”という意味なの。吉角ならば、“元気” “活気”という意味となるんだけどね、ちょっと強く出過ぎると、攻撃的になってしまうわけよ。火星♂の場合は、0度でも、その“ ちょっと強く出過ぎる ”となりやすいのよ。
だから、0度でも、火星の場合は凶角とにらんでおいた方が良かったりするわ。
水星☿にはコミュニケーションという意味の他に、知性という意味もあるのよ。
だから、水星☿と火星♂のアスペクトは“知性が攻撃的”という星並びになる。だから、頭の回転は速いのよね。頭の回転が速いから、口も速いのよ。その分、攻撃の痛みも増すのよね。

で、シングルチャート、つまり生まれつきのホロスコープで水星☿×火星♂の口げんか星を持っている人はね、相手を攻める話し方をしてしまう人が多いのよね。女性だと、吠えるように感情的なマシンガントークだったり、男性だと、畳み掛けるような、理屈っぽい話し方をするわ。強く出過ぎると、悪口を言う“毒舌”になったりするのよ。
例えば、どんな有名人がいるかというと、水星☿×火星♂が0度で重なっていて、さらにその上に太陽☉まで0度重なっているのが、北野 武さん(1947・1・18)ね。太陽☉は増幅すると考えてくれていいわ。今は映画監督なんかもやっていて、芸術家のイメージもあるけれど、もともとは漫才師で、ブレイクし始めの頃は、“ブス” “ババァ” “カッペ(田舎者)” といった言葉を売りにしていたからね。北野武さんの人気を最初にぐっと持ち上げたのが、「わッ毒ガスだ」という本だったのよね。私はこの本を小学生の頃に読んで、ツービートって、こんなに面白いんだと見直したものなのよ。まだその頃は、北野武さんもテレビに出始めの頃だったから、それほど知られていなかったのよね。この本を読めば、いかに毒舌だったかが良くわかるわよ。
そしてもう一人は、高田純次さん(1947・1・21)。生年月日を見れば分かるけど、北野武さんと3日しか違わないのよ。まぁ、こちらも口が悪いわね。そして、頭の回転はかなり速いわよね。水星☿×火星♂×太陽☉が0度で重なっているのよ。
で、より強い90度角となっているのが、古館伊知郎さん(1954・12・7)。
で、もう一人は、横山やすしさん(1944・3・18)なんだけど、やすしさんは、水星☿と太陽☉が0度で重なり、火星が90度凶角位置にあるのよ。古館さんと横山さんでは、太陽が重なって増幅している分、横山さんの方が強く出ているでしょうね。
同じ水星☿×火星♂の口げんか星でも0度と90度という違いがあって、やっぱり90度となると、明らかに害になるほど強く出てしまうようなのよ。古館さんの喋りは、明らかにマシンガントーク・・・というか、昔はそうだったというべきかしらね。「ニュースステーション」をやるようになってから、だんだんと喋りが大人しくなっていったものね。天才漫才師と言われるやすしさんの毒舌は、確かにちょっときつかったわね。他人だけでなく、本人への害が強かったかな。でも、やっぱりテンポの速い漫才が売りだったわよね。

あら、いろいろな人のホロスコープを見ていったら、自分の会社の上司がこの口げんか星を持っているって? 50代の人。へぇ。
で、その人は全然、無口な人・・・それはね。
この、口げんか星はね、実は年齢を経ると、無口になってしまう人も結構いるのよ。全員じゃないけどね。
どうして無口になるかというとね、・・・口が悪いっていうのは、社会的制裁を受けやすいのよ。社会的制裁というのは、まぁ、いろいろね。ケンカして、大きなものを失ってしまうとか、悪気は無いんだけど、知らぬ間に人を傷つけてしまって、周囲から嫌われてしまうとかね。そんな経験しているうちにさ、口にチャックをしてしまうようになるわけよ。
口げんか星は水星☿×火星♂の0度、90度、180度を指すと思ってくれていいんだけど、それより効果の弱い、つまり吉として働きやすいのが、60度、120度のアスペクトなのよね。まぁ、そもそも“ 吉角 ”だからね。
で、吉角ではどう働くかというと、やっぱり口達者。頭の回転も速いわよ。理屈っぽい・・・“理屈っぽい”というと、悪く聞こえるから、“筋が通っている” “理論派”と言うといいかしら。で、この人たちは、知性が攻撃的であるから、人前で話すにも物おじしたりしない。プレゼンなんかは上手なのよ。会議なんかもちゃっちゃっとまとめてしまうから、リーダーなんかにも抜擢されやすい。でもね、その会議をちゃっちゃっとまとめてしまう理由が単に“ 家に早く帰りたいから ”なんてことだったりするのよ。それが周囲には見透けたりするから、人望が無かったりね。浅いというか、表面的だったりしてね・・・でも、理論的にちゃっちゃっとまとめる能力があるから、上の人が高く評価して、この水星☿×火星♂の吉角を持つ人をリーダーなんかに立てたりするわ。でもね、それなりの偉い人に会わせると、残念ながらボロが出たりするのよね。
こんなことを星占い師が面と向かって、水星☿×火星♂の人に話すと、気分を害するのではないかと心配されているかもしれないけど、この水星☿×火星♂の吉角を持っている人は、そのボロが出てしまった体験をとっくにしていたりしてね・・・本人が実は一番自覚していたりするのよね。
口げんか星というのは、その延長線上にあるというわけ。

口げんか星の説明が長くなったわね。だいたい感じは分かってもらえたかしら。
で、これが相性鑑定になるとどうなるか。つまり、ダブルチャートで内側に自分、外側に相手のホロスコープを作成して、自分の水星☿と、相手の人の火星♂、もしくは自分の火星♂と、相手の水星☿が凶角0度、90度、180度を形成していると、コミュニケーションにおいて、ぶつかりやすい相手となるわけよ。でもね、出会った最初の頃は、遠慮しているから、テンポよく会話が弾む相手のように思えるのだけれどね。もしくは仕事上なんかでは、それなりにずっと距離を置いているから、理論的で、スピード感を持ってやりとりできる相手のようにも映るわね。
でも、基本的には、討論が激しくなりやすい相手となるわね。
夫婦の場合は、口げんかになりやすいというわけよ。

でね、シングルチャートに似ているんだけど、年配のご夫婦の場合、この口げんか星を持っていても、口げんかしていないどころか、まったく会話が無くなってしまっていることが結構多いのよね。

どうしてかって?

口を開けば、けんかばかり。
そんな夫婦生活を何十年もしていればね、お互いに痛い思いをするから、互いに口にチャックをするようになってしまうのよ。
出会った最初の頃は、つまり恋愛中って感じの頃は、会話のテンポのいいカップルだったりするのよね。互いにまだ気を遣ったりしているからね。でもね、夫婦になると、言い争いになりやすいと。毒舌というわけではないけど、会話に火が付きやすいのよ。で、子供が巣立って、2人だけになってしまうと、コミュニケーションを取る必要もあまり無くなり、口げんかも嫌だから、喋る量がぐっと減ってしまうようになる・・・。
家庭内別居のようになってしまうわね。
夫婦のうち、どちらかが1階にいて、もう一方が2階にいて・・・みたいな。
だから、もうすでに夫婦になっていて、この口げんか星を持っている場合、まだ若い人の場合は、何かと会話で衝突することが多いのだけれど、やがて、あまりに静か過ぎる老後を迎えるようになる・・・それが嫌ならば、なるべく相手を思いやるようにするべきね。この星は互いに意識して直そうとすれば、直るのよ。

そう言うとね、決まって、相談者は、“口げんかになるのは、相手が自分勝手だからなんですよっ!”って言うんだけどね。
シングルチャートで、この口げんか星を持っている場合は、本人一人が反省していけばいい。それで多少無口になる分にはちょうどいいことかもしれない。
でも、夫婦のダブルチャートで、この口げんか星を持っている場合は、2人で直していくしかないのよ。多くの場合は、奥さんの方が私のところへ鑑定依頼にやってくる。で、上のようなアドバイスをしても、“夫は星占いを信じないから・・・”となる場合が多い。星占い師のアドバイスなんて、尋ねにきた本人には通じるけど、又聞きでは信じてもらえないことが多いわ。
だから、この星があることを知った方が上手に考えて、口げんかをしないように工夫することね。
老後に、互いの背中だけを見て過ごす・・・そんな無口な2人になってしまってからでは、手遅れなのよ。
せっかくの人生が、淋し過ぎると思わない?
口げんかぐらいで離婚しちゃいけないわよ。夫婦になったんだから、仲良くあって欲しいものよね・・・。

相性、つまり2人のホロスコープを合わせた時に、この水星☿×火星♂のアスペクトができると毒舌になるのだけれど、相性は夫婦だけじゃないわねよね。
例えば、上で例として出した北野 武さん(1947・1・18)は、ビートきよしさんとかつてツービートという漫才コンビを組んでいたのよね。で、実はビートきよしさん(1949・12・31)も凶角ではないけど、水星☿×火星♂の120度吉角を持っているのよ。たけしさんほどではないけど、攻撃的に喋る人なのよ。このツービートの2人のチャートを重ねてみると・・・たけしさんの水星☿×火星♂の0度の上に、きよしさんの水星☿が重なる。さらにたけしさんの水星☿×火星♂×きよしさんの水星☿の120度位置に、きよしさんの火星♂が位置する。たけしさんの太陽☉も加わって、水星☿×火星♂×太陽☉×水星☿×火星♂が120度アスペクト上に並ぶのよ。2人が揃うと、かなり攻めの思考と喋りになることが分かるわね。
ビートきよしさんは、ただうなずくだけの相方に思われていたけど、ツービートのスピード感、刺激というのは、たけしさん一人ではできなかったのよ。2人揃わないとこの水星2つ、火星2つ、太陽という5つの星のアスペクトができない。やがてたけしさん一人が活躍するようになったけど、ツービートの頃のようなテンポの良さは、他の人が相方では、できなかったんじゃないかしら。たけしさんがいれば、相方は誰でもいいってわけじゃなかったのよ。だって、こんなアスペクトができる相手は早々いないものね。星並びを見る限り、この2人が組んだ時のアグレシッブさは、まぁ、天下無双に近かったでしょうね。
それにね、たけしさん一人だと、0度という毒っ気の働きが強い角度なのだけれど、2人になれば、星は多いけど、120度吉角になるからね。テンポは良くなるけど、毒舌感は2人の方が中和されていたんじゃないかしら。
個人で口げんか星を持っている人は、2人で、こんなふうに良い方向に持っていく方法もあるということよ。漫才師という世界だから、できたことなのかもしれけどね。
なかなか普通に見ただけでは分からないけれど、この2人でないとできない星並びがある。
相性鑑定が“ 化学反応のようなもの ”っていうことを理解してもらえたかしらね。


あらあら、グランドトラインのできる相手を探していた時のギラギラした目はどうなったの。
いろいろ気になるようになってきたって?
他にどんな相性の星を知っておきたい?
金運の悪くなる星?
なるほど、注意すべき相性の方が気になり出したようね。
まったく、あんたは、すぐお金のことを気にするのね。

そうね、いろいろあるけど・・・
じゃ、レッスン7は、「お金の貯まらない星」を伝授してあげるわよ。
それにしても今年の夏は、酷暑よねぇ~。
蝉の声が染み入るわ。


愛の鉄板法則③  おしゃべり星が止まらない

すっごくいい男なら許せるけどぉ、
話がつまらないと、全然、気分が盛り上がらないのよね。
一緒にいても、退屈な風景がスローモーションのように流れていくだけだわ。
男と女の関係は、色気だけ、身体だけじゃないのよ。
エロ星とか、快楽ざる星とか・・・それはそれで必要なんだけど、それだけじゃないのよ。
会話がぴょんぴょんと弾んでくれなきゃ、一緒にいても・・・心躍らないのよね。
2人でいる時ぐらいは、腹を抱えるようにいつも笑っていたいのよね。そんな人と一緒だったら、毎日が楽しいだろうなぁ・・・。

なんて、いいながら、コンビニで買った缶詰を肴に、缶ビールを一人部屋で飲んでいるあなた。
場の盛り上がる相手を見つけ出したい?

あら、驚かないでよ。私は通りすがりの星占い師よ。あんたのため息と愚痴が窓から漏れていたのよ。
私は魔法使いじゃないから、そんな男を目の前に出すことはできない。けどね、生年月日さえ、分かれば、そんな相手を見つけ出す方法は知っているわよ。できれば身体の相性も良くて、賑やかになれる人がいいって?
欲張りさんね。でも、その両方ぐらいは手に入れられるわよ。
エロ星+おしゃべり星の相手を見つければいいってことよ。

今回は、愛の鉄板法則③として、“ おしゃべり星 ”を伝授してあげるわよ。
水星☿(人間関係、コミュニケーション)と金星♀(快楽、華やかさ)のアスペクトを持つことよ。
“人間関係”(水星)に“華がある”(金星)と覚えておきなさい。
この星並びは、吉角でも凶角でも力を発揮するわ。
吉角は弱いものの順に60度、120度、0度。凶角は90度、180度。前にも話したけど、もともと吉角は「ソフトアスペクト」、凶角は「ハードアスペクト」という英語の語訳なのね。そもそもは弱いか強いかの違いなのよ。だから、弱いものから、60度、120度、0度、90度、180度という順序になる。
吉角は言ってみれば、“ 薬 ”なのよ。とすれば、凶角は“ 毒 ”ね。どんな薬も濃くすれば、毒となり、毒の中には、薄くして使えば、何らかの薬になるものもあるわ。
この水星と金星のアスペクトはそんな関係だわね。凶角、つまり濃いと、悪ノリというか、馬鹿騒ぎになるというか・・・でも、本人たちは楽しいことには違いないけどね。

まずは、その人本人が、元からおしゃべりかどうかを見抜いてみましょ。
では、まず、ターゲットの男たちの生年月日を出してみて。
そして、シングルチャートのホロスコープチャートで作ってみてね。
どう、水星☿と金星♀の吉角があるかしら。できれば、吉角がいいわね。凶角となると、ちょっと度が過ぎて、ウザい男かもしれないからね。もしくは稀だけど、まったく話さない人間になっているか。これは昔、調子に乗り過ぎて、痛い目に遭ってると、反省して、無口になっていたりするわ。
ちなみに、生まれつき、水星と金星が0度の有名人が、明石家さんまさんと、志村けんさんね。2人とも0度なのよ。へぇ~でしょ。だから、私はこの星並びを“ さんま星 ”とも呼んでいるわ。
私が実際に鑑定していても、まぁ、この星並びに関しては的中率が高いわね。適職としては、営業で活躍している人が多いわ。前にエンジニアなんだけど、この星を持っている人がいて、取引先の人が営業部を飛ばして自分のところに連絡をしてくれると言っていたこともあったわね。それほど、取引先の人とはコミュニケーションが上手くいってるという意味なのよ。
その他にも、名古屋でお会いした男性なんだけど、対面鑑定に数分遅れてきたんだけど、“いやぁ~、つぼぼさ~ん、遅れてすみませ~ん”って、まるで落語家のようなノリで、こっちがあっけにとられたことがあったわ。でも、話を聞いたら、ある大きな会社の中部地区で一番の営業マンなんだってさ。
当然、女性でも、この星並びを持っていたら、おしゃべりな人が多いわ。
でも、例外もあるわ。抑制、ブレーキの土星♄が、太陽☉(本人)や月☾(心)にアスペクト(吉角、凶角)を形成していたり、ASC、MC、ICに掛っていたりすると、おしゃべりな特性も抑えられてしまうのよ。水星、金星が0度でアスペクトを形成していても、ブレーキが掛ってしまって、土星の作用って強いわね。

賑やかな人がいるだけでも、場が盛り上がるけど・・・、
相性診断をすれば、その人と一緒にいると、おしゃべりが盛り上がるという相手を見つけられるのよ。
そういう友人とかっているでしょ。お互い、それほどよくしゃべる人間ではないんだけど、二人が顔を合わすと、バカ盛り上がりして、まるで漫才みたいになってしまうという人。相性占いというのは、化学反応みたいなものなのよ。 “この相手とは一緒にいるとこうなる”みたいなね。ドラゴンボールで言えば、フュージョンね。年配の世代の人には、バロム1(ワン)とか、ウルトラマンエースといった方が分かりやすいかしら。
そんなおしゃべりを最も盛り上げる相性もまた、この水星☿×金星♀のアスペクトなのよ。
一緒にいると、楽しい会話がより弾むの男性を見つけ出したくなったって? 
そりゃそうでしょ。それでこそ、星占い師の出番よ。ダブルチャートで相性診断。これをやらなきゃね。

では、いつものごとく、ダブルチャートのホロスコープを作ってみよう。内円に自分、外円に相手の生年月日を入れるのよ。分からない場合は、時間は適当に12:00。ハウス無しね。
どう、水星と金星の60度、120度、0度、90度、180度のアスペクトのできる男性がいたかしら?
60度、120度なら、なかなかおしゃべりの楽しい相手よ。
0度なら、かなり会話が弾む相手だわ。おしゃべりがノンストップかもね。
90度、180度は、“害になるほど” “毒” になるほどよ。悪ノリしてしまうという意味だろうけど、でも、まぁ、盛り上がりの現象としては、0度と見分けがつかないけどね。楽しい相手よ。

え、星占いの相性診断が本当かどうか、怪しいって? だったら、まずは女性の友人同士で調べて、検証してみてもいいわよね。
会社の同僚とかね。
水星、金星が0度の相手なら、早い場合は初対面から昔馴染みの友人のようにおしゃべりが盛り上がってしまうのよ。その状態って、いわゆる“ 意気投合 ”という感じになるわね。
名古屋でホロスコープ講座をやっていてね。まぁ、もともと星占い好きの人が集まるから、たいがいみんな話が合うようなんだけど、ある女性2人が、えらく賑やかでね。この2人は、誘い合って参加した友人同士かしらと思っていたら、この講座で初めて顔を合わせたというのよ。で、2人のホロスコープを見たら、水星と金星が0度で重なっていたのよね。その次の講座では、講座の前に2人はお茶して、講座の後も、お茶して・・・その後も別のお店でお茶して・・・いつまでやってんねん! だったそうよ。
まぁ、たいがい、水星、金星の0度の“ さんま星 ”だと、まぁ、話はノンストップよ。
さんま星になる確率は、角度の誤差をプラスマイナス5度まで許容するとして、つまりぴったり0度で重なる前後5度までを範囲とすると、10度ということになる。ホロスコープは、一周は360度だから、36分の1ということになる。つまり36人に1人。まぁ、クラスに1人ぐらいはいるというぐらいね。
そのほか、60度、120度、90度、180度を考えると、クラスに5人といった感じ。ほんとクラスの中で、話が合う友人の数とほぼ等しいわね。友人の中でも、結構、事例が出てくるんじゃないかしら。

で、ここからが本題だけど、カップルでも同じことが起こってしまうのよ。鑑定をしていても、“ 彼とは電話がなかなか終わりません ” とか、“ デートはだいたいおしゃべりで終わってしまうので、行く場所はどこでもいいです ” といった話が聞かれるわね。

相性占いというのは、しつこいようだけど、“ 2人でいると、どうなるか ”ということなのよ。
普段はまったく無口な人でもね。この水星、金星のアスペクトができると、つい長話になってしまうということなのよ。だから、理系肌のあまり話の上手でない男性でも、この相性の女性と出会うと、お話しが盛り上がるのよ。でもね、普段あまり話慣れていないためか、実にコアでマニアックな話になってしまうこともあるようなのね。だから、さんまさんがテレビ番組で全身使って、ゲラゲラ笑って弾むように盛り上げているような形とは違うのだけれど・・・でも、この相性の場合、女性の方も同じ趣味だったりすることが多いけどね。

この水星、金星のアスペクト、おしゃべり星の法則を使えば、飲み会で盛り上げたい時に、メンバーの生年月日を調べることで、席順を考えられるわよね。合コンでは、参加者全員が、数人かが相性でこのおしゃべり星を持っていれば、まぁ、アグレッシブに盛り上がるでしょうね。“意気投合”しているって感じはできるわよね。
お見合いでも、この相性を持った者同士なら、とりあえず、場の早い段階から会話は弾むだろうから、お世話した方は“ 手応えあり!”って感じになるでしょうね。

しょせんは星占いも占いだから、100%確実というわけではないけど、このおしゃべり星は結構、確率が高いわ。

どう?
夏を楽しく過ごせる相手を見つけられそう? 
あら、さっそく調べまくっているわね。

え?
何?
その目は何よ。

男はやっぱり、お金?

分かったわよ。次回は、“ 伝説のミリオネア星 ”を教えてあげるわよ。
あなたはいったい男に何を期待しているのかしらね。

テレビに出られる時? (水星と木星のアスペクト)

大阪では、道を歩いていても、知らない人が気軽に声を掛けられるというが・・・それはないな。

でも、お昼に昭和の匂いが残る定食屋さんに入ると、おばちゃんたちは親しげに声を掛けて来てくれるのは本当だ。お釣りを返してくれる時にはにこやかに手を握ってくる。

あるお好み屋さんに入り、カウンターに座って、壁に貼ってある短冊の「とんぺい焼き」という文字が目に入ったので、
「とんぺい焼きって何?」と訊いた。
コの字型のカウンターの中で、白い半袖シャツで鉄板に向かっている、60代ぐらいの男性。おそらく店の大将だろう。日焼けした彫の深い顔の大将は怪訝そうに、

「あんた、大阪もんじゃないな。」

で、大将は“とんぺい焼き”というものをさらりと簡単に口で説明し、また顔を鉄板の方に戻すと、手元のヘラで鉄板をカンカンと叩いて、
「お薦めはお好み焼きだよ。今、焼いてるのは、ねぎ焼というものだけどね。」と文章では表現できないベタな大阪弁で答えた。神戸や京都とは違う、吉本新喜劇に出てくるような大阪弁だ。

大阪人はサービス精神が豊富だ。一人でいる者を見ると、声を掛けずにいられない性格の人が多いのだろう。
その大将に、どこから来たのかと尋ねられたので、“名古屋から来た”と答えると・・・・
にこやかな顔をして、「名古屋かぁ、行った、行った・・・」
と威勢よく言葉が返ってきて、

「・・・28年前に。」

“28年前”と中途半場な昔話の会話に戸惑いながらも、まぁ、名古屋は陰が薄いから仕方ないかなと納得していると、大将は、

「中日クラウンズというゴルフの大会があってなぁ、それに行ったんだよ。」

とゴルフの大会の話に転がっていった。
でも、私はゴルフはやらない。大将は話に乗ってこられない私を見ると、今度は、そのゴルフの大会の賞品のクラウンというトヨタの高級車の話になり、でも、クラウンでは双方とも話すことが無く、袋小路になっていると、

「あのプリウスっていう車は、最初は変な形しているなぁと思うんだけど、時間が経ってくるとだんだんカッコよく見えてくるんだよな」

と話がプリウスに展開していった。
一人でいる人を見ると、声を掛けるというのが、大阪人の良さならば、人の良さが空回りしてしまっているような・・・なんだか、こう人がいいと、ほんと話に乗れない私の方が申し訳なくなってくるような。

大阪梅田のJRA馬券売り場の周囲の飲食店は、土日にはほとんどすべてのお店が競馬の中継をやっていて、喫茶店、食堂、お好み焼き屋、韓国料理屋・・・店の窓に「競馬放映中」という紙が掲げてあったりする。競馬新聞を片手にむすっとした顔のおっちゃんたちが、ぽかんと口を開けてレースを眺めている。食べかけの定食と、泡が消えてしまったビールがテーブルの上にある。中山とか京都とか、各地のレースが次々に画面に映されていく。顔が赤くなっているおっちゃんたちは、力の抜けた目でじっと睨んでいて、レースが終わっても、感情が上がることも下がることもない。そんな顔は、・・・おそらく外したのだろう。
土日だけの常連のようなお客がいて、“久しぶりやなぁ、○○ちゃん、どうやったぁ”とか、お店のおばちゃんが声を掛けたりしている。でも、“おおっ”としか答えなかったりする。

そんな競馬好きのおっちゃん達のアイドルとして登場したのが、藤田菜七子さんだ。
今年、競馬学校を卒業したばかりであるが、久々に現れたJRAの女性騎手として注目を集めた。彼女のルックスも手伝い、デビュー以来、人気はうなぎ登り。当たらない競馬通のマツさんの話では、彼女がレースに出ると、その競馬場の観客が数千単位で増えるという。だから地方競馬場からの呼び声は熱い。マツさんも毎週、彼女の乗る馬に100円入れている。自分が賭けている枠とは別に、彼女の馬におまけ気分で“入れている”のだ。賭けているのではない。そんなおっちゃんたちが多いから、自然と藤田菜七子さんのレース前の人気順位は高くなっている。
乗馬のセンスは良いとか、いろいろ言われる一方、なかなか実績を上げることができずにいたが、ここ最近、やっと力を発揮してきたようだ。ただ実力以上にデビューから紅一点の若い女性騎手の登場にメディアが集中した。3月にはホリプロとも契約し、騎手だけでなく、タレントとしての活動も始めた。

で、彼女のメディアでのブレイクと、星並びに現れているかというと・・・。

藤田菜七子さん
1997年8月9日
いつものように彼女のホロスコープを診てみよう。ホロスコープのソフトをお持ちでない人は、インターネット上のMy Astro Chart というサイトなどを利用してみましょう。
例えばMy Astro Chart では、
http://www.m-ac.com/double.php
の内円に彼女の生年月日を入れ、生まれ時間は分からないので、“適当に”12:00と入れて下さい。ハウスは無しです。生まれ時間が分からない時にハウスを作ると読み間違えます。
外円では、“適当に”2016年4月1日を入れてみてください。時間は同じく適当に12:00と入れて下さい。
そして、二重円を作成してください。

内円が彼女の性格などを表していて、私のアスペクト表で調べてもらえれば、いろいろと見えてくる。太陽と木星が180度凶角で、大ざっぱで自信過剰なところがあるでしょう。また火星と海王星が90度凶角、感情に火が付きやすいというところで、興奮しやすいことでしょう。私のアスペクト表にはまだ無いところで、金星にドラゴンヘッドが重なっていて、自分の好きなことを強く求める、人気運が強いとか、キロンが火星に重なっていて、身体を鍛えたがるとか健康に気を使うという点があるけれど、それは解説の機会があれば、また今度に。

で、今回注目したいのが、彼女の水星に、現行(外円)の木星が重なっているということ。
これは水星、つまり情報が、木星=膨らむ、利益になるということを表している。昔の星占いのテキストならば、情報が利になるということで、“耳よりな情報が入ってくる”という意味に解釈されていた。今もそういう意味はもちろんある。
でも、私が鑑定していると、最近は“メディアに取り上げられる”“メディアに登場する”という現象がよく起こっている。

彼女の水星位置と木星が重なったのは、昨年の10月頃からである。その後、現行の木星は今年の1月10日に逆行を始め、5月9日に順行に戻った。木星は振り子のような動きをして、おとめ座の10度~20度の間を行ったり来たりしたのだ。藤田菜七子さんの水星はおとめ座15度付近にあるので、現行の木星は3回重なることになる。しかもその間、彼女の水星とは影響範囲のほぼ5度以内に入っている。つまりずっと水星と木星の“情報が利になる”吉角効果が続くということである。今年の8月までは続く。

さらに彼女の金星もおとめ座20度付近にある。金星と現行の木星が重なる時は人気運が高まる時である。

さらにさらに、現在の冥王星が彼女の水星や金星の吉角120度位置にある。冥王星は頂点、莫大という意味がある。彼女の水星と現行の木星が重なった効果を頂点レベルに増大させる。

彼女の金星と、現行の冥王星も吉角120度を形成していて・・・。

まぁ、そんな華やかな星回りが水星・木星の吉角を相乗効果で増強させていることもあって、8月まではメディアでの人気はまだまだ上がっていくことだろう。

で、今回紹介したいのは、この水星と木星が0度で重なる時は、藤田菜七子さんの例ではないが、現在ではメディアに露出する可能性があるということだ。

私が鑑定した例で言えば、本人の水星と現行の木星が重なった時は、
・NPOの代表がテレビに活動が2度取り上げられた。その2度とも本人の水星と現行の木星が重なった時だった。(木星は年に一度は逆行するので、2、3回重なることはよくある。)
・勤めている会社の新聞広告に出た。女性も活躍できる職場ですといったニュアンスで、でかでかと新聞の半面くらいの大きな広告に笑顔の写真が載ったそうだ。
・自社テレビCMに出た。社内の女性が2人選抜されたのだが、その人一人に選ばれたそうだ。白い衣装をまとい、歌って、踊って、最後は乗り物に乗って、そのまま宙に舞い上がっていくというものであった。鑑定した時に、YouTubeにアップしてあるというので見てみたら、私があまりにインパクトがあるので、ごはんを食べながら愕然とした覚えのあるCMだった。

藤田菜七子さんでなくても、自分の水星と、現行の木星が重なる時はそういったメディアに出られるチャンスが訪れることがあるようなのだ。0度吉角が一番強力なので、現れやすいようだが、120度、60度、グランドトラインなんかでも起こるのかもしれない。

私はテレビの業界については多少詳しいので、テレビを例に話していこう。
テレビの放送に関わる者には3つの形がある。見る者、作る者、出る者だ。
良い番組が出来た時、最も恩恵を受けるのは、この中で“出る者”だ。その次に“作る者”。最後に“見る者”だろう。
芸能人なんかはもともと出演料というものがあるから、経済的に得られるものが大きい。

で、水星と木星の吉角が、“情報による利をもたらす”という力を発揮するならば、テレビ、ラジオ、新聞といったマスメディアの無かった時代は、“耳よりな情報が入ってくる”という受け身しか無かった。ところが、特に20世紀後半になってからは、“情報を発信する”側に立てることで、より大きなメリットが得られるようになったと考えるのはどうだろう。
水星と木星の吉角の現れ方も、時代とともに変わってきたということだ。

テレビがどれだけ多くの人にビックチャンスを与えてきたことか。有能な素人さんや無名な芸人さんを短期間にスターにのし上げてきた。古くは、欽ちゃんの司会を務めた「スター誕生」とか、「エンタの神さま」とか・・・数え上げたら、きりが無い。

さらにバブルが終わって、景気が低迷して・・・最近は、輝かしい才能が無くても、テレビ画面に出られるようになったような感があるんじゃないかな。敷居、ハードルがぐっと低くなったというか。

だが、これはメディア側の都合であろう。
今、テレビの制作費は低下する一方だ。となると、費用を抑える方法をいろいろと考える。
でも、視聴率は取りたい。取らねばならない。
一方、テレビ界にはおそらく一つの諦めがあるように思われる。“どうぜ昔のように視聴率20%越えを取るなんて無理だろう” 
こうなると“制作費に対して、そこそこ視聴率を取っていこう”という妥協的な考え方だ。効率的というべきかな。ヒットを狙うなんていう野望と賭けはやめて、70点くらいの成績を出して細く長く生き残ろうという発想なのだ。私にはそれが蔓延しているようにも思えるが、それだけテレビという産業が成熟した証拠なのであろう。
そうなると、さらに制作費を減らして、“費用対効果”で評価されることを考える。制作費は低いが、その割りに視聴率を取っているという認めれ方を選んでいくということだ。

今は、その傾向が強くなってきたというか、定着してしまった。新しい芸人がすぐに多くの番組のレポーターなどに多く採用されるのは、やはり出演料と視聴率との費用対効果によるものだろう。実力が安定していない分、視聴率が取れないとすぐに使い捨てされる。視聴率は分単位で出ているので、その出演者が画面で話している時に数字が取れているかどうかはすぐに判別されてしまうのだ。

マツコ・デラックスさんの番組なんかは、その道のエキスパートというか、オタクな一般の方がゲストになって、出演者2人で番組が進行している。しかもゴールデンタイムである。20年前には考えられなかったタイプの番組だ。そういった才能ある一般人を探すのは手間の掛ることであるが、それにも増して、費用対効果があるのだろう。もちろん、番組そのものの魅力は、話を上手に盛り上げるマツコさんの力に寄るところは大きい。

このような条件が揃ってきて、タレント性のある一般人でもテレビに出られる機会がぐっと増えたのだ。
一般の人でも、“出る人”“作る人”“見る人”の中で、“出る人”つまり発信する側になれる機会が増えてきたということだ。もちろん、一般の方でも“出る人”になることが、一番メリットが大きい。

そんなこともあって、水星と木星の吉角による“情報によってメリットがある”“情報によって大きくなる”という星の作用は、耳よりな話を受けるという情報の受け身から、情報を発信することでより大きな恩恵を受けるという方向に変化してきているのだろう。

人と“情報”というものとの接し方が変わったのだ。

時代や社会環境によって、星によって出てくる現象は変わっていく。
だから、星占い師のアドバイスの仕方も変わってくる。

そんな話をすると、今さら何をと思う人もいることだろう。
Twitter やYouTubeでは、とっくに誰でも情報を発信する側になっている。

まぁ、星占い師として言えることは、もしメディアを通じて何か発信したいことがあれば、自分の水星と現行の木星ができれば0度、そうでなければ、120度、60度の吉角を形成する時期を狙うことだ。
もしくは、自分の木星に対して、現行の水星が0度、120度、60度吉角を組む時。ただし、こちらの方は期間が数日と短いので、狙いにくい。

その時期になったら、ブログ、自分のサイト、Twitter、インスタグラムなどで積極的に発信していこう。返ってくる効果が大きくなっていることだろう。その発信したものが、より大きなメディアに取り上げられて、さらに広がっていくかもしれないし。

では、皆さん、水星の動きを利用し、情報戦で優位に立って、なりたい自分自身への実現にご活用してください。
健闘を祈るっ。

ちなみに今は、現行の水星と木星と冥王星が、グランドトライン、幸運の大三角形を形成していますから、情報が社会や人類に、財や利を与えるかもね。
また同時に、この3つの星のどれかに自分の星が重なっていたら、ほんま、自分を売り込むチャンスでっせ。


プロフィール

つぼぼ