星占い師 つぼぼのホロスコープ星占い ブログ部

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名古屋

旅する 4月

1年半ほど、連絡が途絶えていたYくんからメールが届いて、飲むことになった。
場所は六本木の居酒屋だ。私は、場所はどこでも良かったのだが、私とYくんの住んでいるところの中間ぐらいが六本木だったから、その辺りにした。
Yくんが事前にスマホで店を探し、予約をしてくれたのだが、3,000円飲み放題で、しかも個室が予約できたという。そんな安いお店があるのかと思い、怪しんだが、それはそれで面白そうなので、期待もした。時間が早めで、ハッピーアワーだったからかもしれない。若い人はネットを駆使して、行ったことの無いお店でもいろいろ探すものだ。
場所は六本木の交差点のすぐ近くだった。
平日の夕方だから、店に着いても、他にお客はいなかった。
まだ5時前だった。ほんのりとまだ外は明るかった。お店の開店まで10分ほどあったが、店の中に入れた。全体的に黒色の色調のお店だった。
入ってすぐのところに立っていた若い女性スタッフさんに、Yくんの予約の旨を伝えると、私の声が聞こえたのか、少し奥にある小さな扉が開いて、Yくんが手を振ってきた。相変わらずにやけた笑顔だ。暗くて見えにくいが、少し陽に焼けているようだ。
小さな扉は・・・スライドドアといった方がいいかな。がらがらと音を立てる戸だった。
部屋の広さは、押入れほどだった。1年半ぶりだったのに、“元気にしていたー?”といった挨拶も無く、まず部屋の話の方が十分に盛り上がってしまった。文句ではなく、面白かったので笑えた。
既にYくんは座っていて、私が入ろうとすると、片一方の脚の上に載せていたもう片一方の脚を、身体をねじらせながら降ろした。お尻をくねくねと動かして、席の奥へずれていってくれた。テーブルの下にベンチ椅子がもぐりこんでいて、膝を立てて立つことができなかった。L字型の席だった。奥へ行く途中、Yくんはお尻を歪めて、直角に曲がっていき・・・。私もテーブルに腕をかけ、膝を曲げたまま、横向きにお尻で進んでいった。

東京って、すげぇな。六本木って、やっぱり、都会の真ん中だよな。

Yくんは美容師で、名古屋出身だ。3年前ほどに東京へやってきた。
腕は良く、名古屋にいた頃には、美容師のコンクールでの優勝を目指して、深夜まで練習に励んでいたのだが、残念ながら準優勝になってしまった。優勝をしていれば、パリへの留学ができたのだった。
パリへの夢は大かった分、それは深い失望に変わってしまった。彼はあまりに頑張り過ぎたのか、燃え尽きてしまって、名古屋を去ることにした。
その名古屋を立つ日の午前中に私は鑑定をした。それがYくんとの出会いだった。そして、鑑定が終わったお昼に彼は、バイクで東京へ向かった。ぶらぶらと駅の駐車場まで一緒に歩いていき、彼の背中を見送った。5月の新緑の季節だった。地下の駐車場からど太いエンジン音を立てて坂を上っていって、駐車料金の機械にお札を入れた後、バーがさっと上がって。逆光の中の彼がまぶしかったな。

意外だったのが、偶然というか、私も縁あって、彼より数か月遅れて、東京で鑑定するようになった。
Yくんとは東京でも会い、鑑定をした。というか、彼は星占いを教えて欲しいというので、個人レッスンを数回行った。Yくんは美容師だけれども、姿だけでなく、心の面でも自信を付けさせられる人間になりたい。そんなサービスをしたいということだった。
まぁ、私も彼に髪を切ってもらいに行ったりして・・・前は横浜のお店で働いていたこともあって、電車とバスを乗り継いで行って、
彼が雇われていた美容室の席に座り、鏡に向かって、

「つぼぼさん、どうします?」
「まぁ、カッコ良くしてくれれば、何でもいいよ。」
「・・・カッコ良くできますが、毎朝、ちゃんとジェルとかやってくれます?」
「・・・自信はないけどね。まぁ、頑張るよ。」

という具合で・・・彼はふふっとにやけた笑みを浮かべて・・・切ってもらった。

今、テレビ番組で、平日の午後とか、土曜日の午前中に、素人さんが、服装のプロにファッションコーディネイトをチェックしてもらって、Before、Afterでどんだけカッコよくなったかを見せるコーナーがある。
カッコよくなったお母さんや、お父さんがスポットライトを浴びながら登場し、家族が“うわ~っ”と微笑ましく驚くというお決まりの展開だ。
私もそんな感じだった。

私もおお~っと、カッコいい髪型にしてもらったが、翌日には再現不能だった。

で、1年半前にも星占いの個人レッスンをした以来、音沙汰が無くなってしまっていた。

彼はどこに行っていたかというと・・・海の上にいた。
世界を周遊する客船付きの美容師になっていた。彼はその仕事のオファーが来た時、10分で返事をしたそうだ。星占いのできる美容師を目指していたが、心が奪われてしまって・・・決めるのにそれほど時間はかからなかったそうだ。
日給制で、収入は良いわけではないが、夜の6時にはきちんと仕事が終わる。
船の上では衛星回線でインターネットをして過ごしたそうだ。つまりかなり回線料が高額ということで、ネットには多くは繋がなかったそうだ。ただ、ホロスコープだけは他人のも含め、1日に何度も見ていたという。いろんな都市に寄るとはいえ、海の上にいる方が多い。テレビもない、ネットもない。
東京では見られない満天の星空を、退屈するほど眺めたことだろう。
そんな1年半の船旅で、Yくんは地球を2周した。

私は彼がそんな仕事をしているなんて全く知らなかった。
Yくんからメールが久々にあった。彼はショートメールばかり使うのだが・・・送り主の名前が無い。文中にも名前を書いてこない。メールの内容もぶっきらぼうで、だが、そんな人間は彼しかしないので、1年半ぶりでもすぐにYくんと分かった。

いくら居酒屋の個室が流行りとは言え、都心の地価が高いとは言え、L字型で1畳半ほどの広さで部屋を作ってしまうなんて、世界広しと言えども、東京ぐらいなものだろう。
背中には一応、水槽があって、青い光の中を熱帯魚がゆらゆらと泳いでいた。
コースの料理が運ばれてくるが、置き場に困る。手をまっすぐに伸ばせば、正面の壁に手が届いてしまう。それほどテーブルは狭い。そこにカセットコンロの鍋ものが来たりした。

私は、彼の旅の話を聞きたかった。アストロ・カート・グラフィという緯度経度によって運気が変わるかどうかを検証したかったのだ。鑑定や講座で、今までもいろんな人から話を聞いて、結構当たるなぁとは思っていたが、これほど多くの地域を周っていれば、より確認できるチャンスだと思った。

Yくんが印象的な場所だったというのは、キューバのハバナだったそうだ。
実際、彼のホロスコープで、ハバナの緯度経度を入れてみると、MCに火星が来て、交遊関係の11室に太陽が来た。Yくんが男性的にいられて、友人とも楽しくいられるところだ。
でも、彼の船が停泊したのは、どの街でも2,3日だそうだから、友人ができたかどうか。まぁ、いい男だからモテてはいたろう。

日本がいくら格差だの、何だのといっても、キューバに比べれば、全然マシ。
市場で売っている野菜とか魚とか、むちゃくちゃですよ。ぶらぶらしてるおっさんはいっぱいるし。

彼はキューバが良くない場所だと話すが、表情を見ていると、もっとそこに居たかったと言ってるように聞こえた。

その他にもいろんな場所の話を聞いた。アイスランドでオーロラを見たとか、バングラディッシュのご飯は汗臭かったとか。ブラジル、スペイン、エジプト・・・まぁ、あることない事、いろいろだ。
あまりに場所が多くて、そのくせ、滞在期間が数日なので、とてもアストロ・カート・グラフィの検証とはならなかった。まぁ、話が楽しかったから、いいや。
それだけいろんな場所に行っていて、時間がたっぷりあれば、普通ならブログかインスタに載せるところであるが、彼はSNSの類はとっくに止めていた。

Yくんは今、29歳だ。
このぐらいの若者でも、常にネットで人と繋がっていることが心地良いとは思っていない人もいるものなのだな。
調子の良い時はいい。でも、人生には波があるから、悪い時というか、人に見られたくない、会いたくない時だってある。
彼がSNSを止めていたのが、そんな理由からかどうかは分からないが。

船の上から毎日のように海を眺め、一人、言葉の通じない国を散歩し、口に合わない料理を食べて、
そういった経験を自分に一人の中に仕舞い込んで、熟成させていったのだろう。
世界を2周もすれば、ちょっとやそっとの出来事では人に伝えたいという気持ちは湧かなくなるのだろうし。

私らは、薄暗い照明の下、身動きもままならない1畳半ほどの部屋で、安い日本酒を飲みながら、海の匂いと世界の街と星占いの話をした。

Yくんは、4月から中国で仕事をするそうだ。だからもう今は中国にいる。
そして8月から再び船に乗る。
地球3週目の旅だ。


3月の連休には、もう一人、20代後半の女性を名古屋で鑑定した。
彼女は、オーストラリアのワーキングホリデーで働いていたのだが、今度は東欧の国へ行くらしい。
もう移住は決まっていた。
ただ、“確認”のために日本に寄ったついでに、私に鑑定を依頼されたのだ。

オーストラリアは、大きな四国のような形をしている。
その真ん中あたりは、砂漠だ。オレンジ色の巨大な岩、エアーズロックなんかが鎮座していたりする。
私はオーストラリアには何度も行ってるので、だいたい知っているのだが・・・日本人はたいていゴールドコーストとか、シドニーとか、海辺近くの都市に住みたがるのだがね。
アメリカもそうだが、街の名前にスプリングス(泉)と付いているというのは、周囲は砂漠だらけだったりする。
彼女はそんな赤く乾いた地域のホテルで働いていた。

3日間だけ、日本に寄った。
彼女は日本人だ。
けれども、日本には居場所が無いという。
そして彼女が行こうとしている東欧の国でホロスコープを作ってみると、MCに土星が掛かっている場所であった。これもアストロ・カート・グラフィという手法だ。
MC土星の場所は、肩書は付くが、責任や役割、重圧が掛かってくるところとなる。
彼女は昔からその場所が気になっていたから選んだそうなのだが・・・鑑定は当たっていたようだ。その国のビザを得るためには、ビジネスを行なわなければならない。だから、彼女はとりあえず事業者として申請している。言ってみれば、経営者だ。肩書きは付いてくる。
ただ、MC土星という場所は、やる事が多くなるのであまりお薦めしない場所なのだが・・・

私はふわふわと生きてきて、どこにも留まることができずにいたんです。
家族との関係にもいろいろ事情があって、日本に居られない。
だから、自分がしっかりしなければならない場所ぐらいがちょうどいいんです。

キャリアケースと大きなバックを持ち歩いていた。
私と会う前の日も、次の日も故郷の街に帰ることはない。
日本語フォントの入ったスマホを持っていないという。このコもSNSの類はしないのだろう。

この女性も、4月にはすでに日本にいない。


上の若い2人には“行きたい場所”は、特に無いのだろう。

有ったかもしれないが、分からなくなってしまった。

行きたい場所が分からないから、旅しているんだよ、ってね。

まぁ、多かれ少なかれ・・・みんな、そんなもんだよねぇ。



狂おしい

今年はよく雪が降る。
先日はうちの周辺でも20cm積もった。電車などの交通機関もマヒするが、どうしようもない。ホームには冷たい風が吹きつける。でも、ダイヤが乱れて混雑した電車の中は蒸せる。窓が曇って、外の風景がぼんやりとしか見えない。
仕方ないと諦める。諦めた途端に、力が抜ける。流れに任せるしかない。
星占いをしていても、そんな感じの時もあるものだ。


相性診断については以前ブログで紹介したが、最近鑑定した中での“くされ縁”の事例を2つ紹介したい。

Aさんは、40代前半の男性で、彼は真面目な会社員で家庭も持っている。
2年ほど前、大阪で仕事の関係である女性と出会ってしまった。夜は水商売をしている女性だ。心惹かれ、頻繁に大阪のお店へ通うようになってしまった。親しくなると、彼女が山梨に遊びに行くから、宿を取って欲しいと頼まれた。湖の見えるホテルである。
彼女から誘ってきたのだ。
AさんはICというホロスコープ上のラインに海王星がある。その特徴は、繊細で、神経質で、臆病だ。IC海王星の特徴として、もう一つ占い好きになりやすいということもある。もしくは占いに依存するというか。
彼はあるベテランの女性占星術師に意見を聞く。
その女性占い師から“彼女から手を出してくるまで、こちらから手を出してはいけない”という助言を受けたそうだ。
Aさんは女性とその湖畔のホテルで会う。しかし、占い師の助言を信じるまま、ただ部屋でお話だけをした。

彼女は期待していたのだろう。で、そのことが原因で、彼女とは距離が開いていったという。彼女のお店に行っても、普通のお客として扱われるだけで、以前のような密接な関係になれない。
彼はホテルで男女の関係を結ばなかったことを悔やんだ。助言をした女性占い師を恨んだが、後の祭りだった。
彼は頻繁にお店に通った。そうした中で、彼女に“自分は離婚をしたから、一緒になりたい”と告げてしまった。
離婚したというのは嘘である。
そんなぬかるみにはまるような状態になって、しばらくしてからAさんは私のところへやってきた。

Aさんとその彼女との相性を診ると、7つの星でグランドクロス(十字架)と4つの星でTスクエアができていた。グランドクロスは7つの星とカウントしているが、ドラゴンヘッドやキロン(小惑星)まで合わせると、9つになる。これはかなり強烈な“くされ縁”である。私もこれまで多くの相性鑑定をしているが、これほどの凶角は初めてある。
ホロスコープで相性を診る場合、2重円を作り、内側に自分、外側に相手の人のチャートを入れる。吉角でも、凶角でも強いアスペクト(角度)ができればできるほど、“くされ縁”となる。ただ、凶角の場合は、幸せ感はほとんど無かったりする。まるで、冬の雨雪の中、小さな傘で身を寄せ合うような“ぬくもり”だ。傷をなめ合うような似たもの同士と例えても良いだろう。
くされ縁の場合、出会い方も一方がひどく酷い状況で、もう一方の人が後ろからそっと傘を差すような感じで現れたりしたりする。実際、Aさんの場合、相手の女性が前の男性と事件レベルのことで別れたばかりだったそうだ。
Aさんは、こんな関係は早く断ち切りたいと言う。でも、追い続けてしまう自分がいる。思わず、嘘までついてしまった。家庭を壊すかもしれないのに、なぜ続けてしまうのか。
“同じ匂い”がするからだそうだ。匂いというのは、人の持つ根っこの陰の部分や育ちのことであろう。
一緒にいても格別幸せ感など無く、離れていると、ただ気になって仕方ないのだそうだ。
前のような、仲の良い関係になれることを切望している。勝手だが、できれば自分の家庭はそのまま保っていたい。
思うに、このAさんはもう壊れている。
本人もそんなことは分かっている。

Aさんは、何度も私に2人は一緒に暮らしているのかと尋ねてくる。
強烈なくされ縁ではある。20代の独身同士ならば、おそらく同棲なり、何なり結ばれている可能性が高い。幸せ感は無いかもしれないが・・・。だが現実には、Aさんは家庭がある。今の奥さんと離婚なり、別居なりをしなければ、その女性と1つ屋根の下で暮らすことはないだろう。
つまり、Aさんがどんな選択と行動をするかで、未来は姿を変えていく。2人のここ数年先の運気を診ても、気持ちが盛り上がる時期が同じで・・・ここ数か月のその女性の攻め時を伝えた。数年後、一緒に暮らす可能性はあるが・・・Aさんはそんな選択を本当にするのだろうか。

> 苦しいですね、こんな縁、ばっさり切れて忘れられればいいのだけど。
> 関わらない方がもっと平常心でいられた。
> 良縁悪縁に関わらず、人生であとにもさきにもないくらい大きな出会いであったことは確かでしょうね。


もう一例は、Bさんからの相談だ。群馬県の40代の奥さんである。
ご主人さんは40代後半で、子供は3人いる。結婚して15年以上になる。星を診れば分かるのだが、この夫は生まれた時に太陽☉と土星♄とドラゴンヘッドが重なっていてかなり真面目な人である。生真面目、くそ真面目といったところだろう。しかし一方で、水星☿と金星♀が重なり、120度吉角位置に海王星、180度凶角位置に冥王星がある。実はおしゃれなど美意識や遊び心、恋心が豊かな人である。ロマンチストだ。しかし、真面目さがその遊び人に蓋をしてしまっているのだ。

そんな仕事一筋に生きてきたように見えた夫が、肺癌にかかっていることが診断された。
既にかなり進行していた。昨年秋に、余命はあと5ヶ月と診断されたそうだ。
で、夫はどうしたか。
家を飛び出し、別の女の元へ行ってしまった。
中学生時代の同級生だそうだ。数年前の同窓会で久しぶりに顔を合わせたそうだ。
で、夫とその不倫相手の女性の相性を診ると、この2人にもグランドクロス(十字架)があった。強い凶角によるくされ縁である。で、もう1つ、この2人には疎遠星でのTスクエアがあった。木星♃×海王星♆、もしくは木星♃×金星♀の凶角では、物理的、時間的に疎遠になりやすい。長距離恋愛だったり、生活時間が合わなかったり。だから私は“疎遠星”と呼んでいる。そのTスクエア(3つ以上の星で、180度凶角と90度凶角が同時にできている星並び)だから、どうしても引き裂かれるような、長距離になってしまったのだろう。
この夫は、余命があと数か月と知って・・・残りの時間をその女性と過ごしたいと思ったのだろう。真面目な面の下の、もう一つの顔がむくむくと出てきてしまった。
一番下の子はまだ3歳だそうだ。Bさんは、今後の家計のことを考え、パートで働き出した。
癌は末期の状態で、病院の医師も諦め、自宅で家族と最後の時間を過ごさせることを決めたようだ。でも、夫は家族より、不倫相手の家で過ごすことを選んでしまった。
真面目な方だけあって、夫は地元の消防団などで役員をやっているそうだ。このまま不倫相手の家で亡くなることになったら、・・・田舎の結びつきが残っていて、すぐに噂は広がることだろう。

> 怒りをぶつける先が無くて困っています。
> 不倫相手と話したときも、喧嘩したら夫が更に戻らなくなると考えて、
> 経緯だけ黙って聞いて、よろしく頼むと頭を下げました。
> なじって叩くくらいの妄想はずっとしてたのに、怒り時を逃してしまったようです。 (苦笑) 

死ぬ時くらいは、大人として、後を汚さずにきれいに死にたいと思うのは、本当の死に私が面していないからであろうか。自分があと数か月の余命しかないと分かっていて、そんな不倫相手がいたのなら、そっちへ行ってしまうのか。今まで築いてきた信用とか、徳というものをすべて崩してしまうような行為にも見える。もうこの世のものは関係無いのかも。でも、残された家族に対しては、裏切りであろう。自分の葬式の後、家族が近所からどんな目で見られるか・・・そんなことも、本人は十分に分かっていることだろう。真面目な人だし。この夫にもいわゆる温かみのある幸せ感など無いのかもしれない。

人が死ぬ時のホロスコープは、案外、それほど悪い星並びで無かったりする。人生で最も悪い星並びということの方が珍しいだろう。ただ家族のホロスコープを診れば、良くも悪くもショッキングな影響を生活に受けるので、星回りに出ていたりする。以前、遺産相続の争いで悩んでいる方を鑑定した時、父親が亡くなった日は、残された家族4人全員に火星♂×土星♄の凶角(我慢星)ができていたことがあった。
Bさんや長男の星を診たのだが・・・夫は医者の診断より少し長生きするのではないかな。

Bさんの相談の1つは、夫が亡くなった後、自分は新しい男性を見つけられるかというものであった。Bさんは、エロ星(火星♂と金星♀)の凶角180度を持っている。実は結構な野獣さんである。実際、20代の頃は、いろいろ手を出し過ぎて、失敗し懲りているようなのだ。しかもBさんは、MC(ホロスコープ上の天頂)に金星♀がある。生まれた時に、天の真上に金星♀があったのだ。だから、再びスイッチが入れば、凄いと思う。ちょうどモテ期というか、男女の交流が増える金星♀と木星♃の合(0度吉角)も今年の秋にやってくる。風が吹くのだ。夫が亡くなった後、周囲がお見合いの世話などをしてくれるのだろうか。


開運とか、幸運というものを何とか手に入れようと願う。努力する。
でも、敢えて自分から、泥沼に入っていき、その沼が思ったより深く、ぼこぼこと溺れていくような人もいる。本人は沈んでいくのが分かっている。冷たいものに飲み込まれていく。光を失っていく。息が詰まっていく。
そういう人は、善意、誠意というものが助けようと手を差し伸べたとしても・・・もう受け取らないのだろう。


煙の重さ

付き合いの長い友人がいて、でも、アラフィフになると、なかなか会えず、年に一度くらいしか顔を会わさないという人がいるものだろう。

Mさんとはかれこれ20年の付き合いになる。映像の編集マン、まぁ、平たく言えば、映像編集のスタッフ、オペレーター。もともとは仕事仲間だ。でも意外に共通の友人がおらず、というか、他に長く続く、深い付き合いをしている友人がおらず、もう何年になるか忘れてしまったが、“2人忘年会”というものを毎年行っている。何気に12月になると、メールでやりとりして、2人だけで忘年会をしているのだ。待ち合わせもいつも名古屋駅の西側だ。年の瀬の名古屋駅は、厚着したせわしい人たちの雑踏だ。

20年ほど前、彼はプロダクションの映像の編集マンで、私はTVディレクター。
で、編集マンというオペレーターとただスタッフ同士の関係かというと、NHKの番組制作の場合はそうではない。ディレクターは、プロデューサーの指示の下で番組を企画し、取材し、撮影し、その後、編集作業に入っていく。狭い編集室の中、編集マンと二人三脚で、“ああでもない、こうでもない”と無い知恵を絞り合って、撮影した映像を見ながら、番組の構成を再び作り直していく。ディレクターはナレーションを書きながら、内容を考えていくのだが、撮影が予想したよりも上手くいかず、映像に説得力が無い時は、深い反省とともに映像構成を練っていく。そしてまた、編集した映像にナレーションを当ててみて、がっかりしながら、“ダメだ、こりゃ”と頭を抱えるのだ。
編集室というのは、窓が無く、4畳半ぐらいの狭さだったりする。そんな部屋に2人が1週間ぐらい籠ったりする。だから、相性が悪い編集マンだと最悪で、逃げることもできず、ものすごく精神的に滅入り、憂鬱となる。だが、彼とは相性がとても良かった。
Mさんとの最初の仕事は、ほぼ2ヶ月間休日無しの缶詰状態で、毎日夜中の1時、2時は当たり前という日々が続いた。放送があるので、締め切りというものがあるが、“これでいいや”という妥協が無い世界なので、徹夜なんかも結構あった。
となると、編集マンとディレクターというのは、いわば戦火を共に乗り越えた “戦友” となってしまう。
ということで、彼とは20年の付き合いになった。

12月の中旬。今年の冬は刺すような寒さはなく、気の抜けた感じで、師走とは思えない。Mさんは、愛想のいい笑顔をいつもしている。丸っこい体型が、また一回り大きくなったような。
毎年のことだが、待ち合わせた後、適当に知ってるお店の候補を挙げて、気の向いたままのお店に行く。どこでもいいのだ。おっさん2人だ。駅裏の、安くて、気軽に飲めれば、それでいい。いつも平日の陽が沈むかどうかという時間に会う。夕方ぐらいのお酒が好きなのだ。人がまだあくせく働いている時間から飲み始めるお酒は美味しい。どうせ、2人とも世の忙しさからは浮いているし、お店は空いているし。

今の彼はフリーの編集マン。私は星占い師、とは言いつつ、今でも頼まれれば、簡単な映像の仕事もすることもある。
駅裏のまだできてここ数年の新しい居酒屋に入る。揚げ物の油の匂い。店内に流れているのは、懐かしい昭和の歌謡曲ばかりだ。なんやらロゴの入った、お揃いの黒いTシャツを来た若い女性が愛嬌を振りまきながら、でも急かすように注文を聞いてくる。
お酒を選ぶのが面倒なので、いつも私らは生ビールだ。で、メニューも選ぶのも面倒なので、適当にお品書きに“おすすめ”と書かれたままの、おでんとか串ものの、なんとか盛りとかいうのを注文してしまう。

お互い1年ぶりだから、“今、どんな調子?” みたいな会話から始まる。彼は50代後半になってしまった。私はアラフィフである。正直、新しい技術を学ぶにはしんどい年齢だ。映像編集の機器やソフトは年々進歩していく。カメラなんかも、最近は単焦点レンズが流行しているそうだ。単焦点レンズというのは、簡単に言ってしまえば、ピントが合うところが狭い分、周囲がぼけてカッコ良く写せるレンズのことだ。CMやドラマによく使われる。ところが、ピントが狭い分、操作が難しく、これまでのテレビカメラで育ったカメラマンは失敗ばかりするという。困ったものだ。
4Kだの、VRだの・・・40代までは時代に付いていく気力があったが、今は・・・。歳を取るというのは、体力が衰えることであるが、例えるなら、スマホの古いバッテリーのようだ。いっぱいに充電しても、あっと言う間に電池が底を付いてしまうのだ。あれ、もう無い? みたいな。
さらに老眼というものものある。朝起きた時に細かい字が読めない。本を読むにも、目が疲れるので、ついつい読書から遠ざかってしまう。だから、新しい知識を得ようという気力が落ちていくのだ。
私も動画のカメラは扱える。だが、薄暗い場所だと、カメラの細かいスイッチの類いがもう見えないのだ。お手上げというか、あきれるというか、諦めの境地。

で、この1年どんな仕事をしたか、楽しいことがあったか、なんかをまったりとMさんと話すのだ。
彼はバツイチの独身だ。子供はいない。フリーの身だけに収入は不安定ではあるが、稼いだお金は好きに使っている。新車を買ってまだ1年というのに、秋にプリウスを盗まれたという。一見不幸な話のようだが、保険が降りて、おかげで新型のプリウスが買えたのだ。でも、盗まれた旧型はドレスアップしてあって、なかなか気に入っていたようだ。得したのか損したのかよく分からん。新しいプリウスも慣れてくると、だんだんカッコ良く見えてきたが、どうもテールランプの形が中途半端でねぇ、みたいな。
彼とは気が合うので、そんなたらたらとした話でも十分に楽しい。安い居酒屋が心地良い関係なのだ。
ビールは進んで、彼は私の倍くらい飲んで、4杯目とかになっていた。
テーブルの上には、お互い遠慮し合って残ったおでんが冷めて・・・ぼってりしている。夕方に入って空いていたお店も、1、2時間経ち、ふと見回わすと真っ赤な顔したおじさんたちで混んでいた。がやがやと賑やかだ。電球の光に照らされる中、若いバイト店員が注文を威勢良く、聞き回っている。ジョッキの残りが3分の1ぐらいなって、“飲み物は?”と言われると、Mさんは反射的に“同じの”と、またビールを注文する。

Mさん、以前は “健康診断を受けると、どこどこが悪いから気を付けろ って言われるから、行かないですよ” なんて言っていた。でも今は、糖尿病の薬を飲んでいる。
映像の仕事は徹夜も多いし、独身男性が一人で暮らしていれば、野菜が少なく、脂っこいもの、塩分の多いものばかりになってしまう。健康は犠牲になってしまうのは、承知の上だ。体型も十分にま〜るい。だからと言って、居酒屋でビールを惜しむことはない。

2人忘年会で、これも恒例なのだが、私は彼の1年間を占っている。酔っている中での、余興のようなものだ。で、彼は昨年の2人忘年会で占った紙を持ち出し、どれがどんな具合で当たっていたかを教えてくれる。

「言われた通り、昨年より仕事は減ったねぇ。」

彼は腕がよく、いろいろアイデアを出してくる編集マンであるが、年齢的にあまり呼ばれなくなっているのかもしれない。
2017年には彼の生まれた時の月(=心)の180度凶角位置に、現行の土星(重圧)がやってくる。解釈すれば、重荷が彼のメンタルに掛かるということである。その後 2018年には、生まれた時の火星(=痛い)の180度凶角位置に、現行の土星が移動する。私は火星と土星のアスペクト(角度)を“我慢星”と呼んでいるが、凶角の場合は、“我慢させられる”感じとなる。
つまりMさんは、どうも来年、再来年と強くストレスが受けそうなのだ。
で、その辺りに心当たりが有るか、訊いてみると・・・
2016年、彼のお母さんは体調を崩して入院したそうなのだ。それで実家に帰ってみると、父親がいるのだが、軽い認知症なのだという。父親は、子供返りしてわがまま言い放題になっていた。認知症ではよくあることだ。手を付けられなくなっているそうだ。昔から、あまり仲が良くなかったそうだが。
“心の重荷”、“我慢させられる”というのは、Mさんの予想では、おそらく、来年、再来年はこの高齢になった親の世話や介護の問題が出てくるのだろうと。
ただもう一つ、2017年の10月ごろには人との別れなどが起こりやすい“疎遠星”や出費が多くなりやすい“お金貯まらない星”ができている。
これは何を意味するのだろう。いろんな可能性を考えてみても、それ以上話をしたくなくなる。再来年も“我慢星”ができているのだから、人が去った後も、しんどい思いは続くのだろう。彼に言わせれば、最悪なのは、母が亡くなって、父が一人残されるパターン。

映像や仕事の話をしている時のMさんより、この家の問題の話に変わってからの方が饒舌になっていた。声も大きくなった。酔いも回ってきたからかもしれない。

「昔から好きでない親父が、命令口調で “ああせい、こうせい” と偉そうに言ってくるんだよ。それがどうにも堪えられない。子供っぽくなっているから、どうにも手に付けらなくてね。」

特に頭を悩ませてはいても、なかなか人には話しにくい個人の問題というものはある。かと言って、人には知られたくない。自分からは言い出しにくい。本当は一番、人と話したいことなのだけれど、それを話すきっかけがつかめない・・・。ベールを被せたり、心の奥の箱に仕舞い込んだ自分の姿だ。
年齢とともに、そんな箱がいっぱい積み上がってくる。

でも、ホロスコープを見れば、そんな 箱の中の“見つけてもらいたい自分” というものがぼんやり浮かび上がる。

それは、その人が “本当は一番会話したい話”だ 。だから星占いは、カウンセリングの効果もあるのだろう。
歳を取れば取るほど、人生は複雑になっていって、自分のコントロールできる範囲がぐっと狭くなって、自分自身も活力が失っていって、流されていくことに諦めるしかないような感じになっていく。

彼はバツイチで、前から時々、その離婚を後悔しているところもあった。一緒にいる時は分からなかったが、別れてみると、“あれが良かったんだなぁ”とか・・・。
今ある姿は、生まれてからこれまでの人生の何千という選択と行動の結果で、・・・それを受け入れていくしかないから、仕方が無い。人生の残り時間も、可能性もどんどん減っていることも仕方ない。
多かれ少なかれ、皆、そうであろう。
人生のこれまでの何千という選択の中で、常に後悔の無いベストなものを選んでこられた人間なんて、ほんの一握りであろうからね。

彼は一人っ子で、兄弟はいない。働きながら、両親の看病と介護をするのは無理だろう。
私は認知症に関しても取材したことがあるので、一般の人より知識は有る。グループホームなどの施設はどこもいっぱいだし、施設によってサービスのレベルがピンキリなのだ。今はまだ要介護のレベルが低くくても、良い施設を早めに探しておいた方がいい。彼の両親は80代後半だから、正直言って、年金だけでそういった施設の料金が賄える。
・・・やがて、両親とも逝くであろう。・・・やがて、彼は一人になろう・・・その老後は?
そこまで考えるのはよそう。それまでにいい星並びもいくつかある。

もうお腹がいっぱいで、箸は止まっていた。ビールも泡の付いたジョッキがあるだけだ。

彼はテーブルの隅にあった、薄っぺらい鉄の灰皿を取り出した。

「1本だけ、吸ってもいいですか?」

彼はもともと煙草を吸う人間だ。だが、吸わない私に気を使って、吸わずにいる。いつもそうだ。私は、煙草の煙などまったく気にしていないのだが。
最近、銘柄を変えたそうだ。ちょっとは健康を気にするようになったかな。
火をつけて、深く吸い込んで頬が膨らむと、笑みが戻ってきた。
煙草の先をとんとんと灰皿に叩く。煙草のけむりが、騒々しい居酒屋の空気の中をすーっと昇って、まぎれていく。
口から吐く煙は、ため息のようでもあった。
唐突に、Mさんは言った。

「煙の重さって、どうやったら計れるか、知ってますか?」

黄色っぽい光に照らされた店内。数時間経った飲み会で、余興にしては難しい問題だ。
重さも何も、煙は上に上がっていってしまうではないか。計りに載せられない。重さとしてはマイナスなのだろうか。
煙の重さねぇ。
少し考えてはみるが、酔っている私にはどうにも考えがひらめかない。
分からないと、首を横に振った。

「煙草の 煙の重さ というのは、
 吸う前の煙草の重さから、
 吸った後の煙草の灰の重さを引けばいいんですよ。」

なるほどね。
どこかで得た知識であろうが、なかなか興味深い問題だ。
新品の煙草の重さを計って、燃え尽きた後の灰の重さを引き算する・・・。
灰皿に残った白い灰。
煙はまっすぐに、静かに昇り続けている。
彼の煙草はまだ火がついていて、・・・吸っている途中だ。

「この1本を吸い終わるまで待って下さいね。」

Mさんは笑った。

名古屋駅まで一緒に歩いていって、別れた。手を振る。彼はいつも笑顔だ。
できれば、1年後とは言わず、年に数回会いたいものだが、気付いたら、また1年経ってしまっているのだろう。
お互い、よい年になって欲しいものだ。

ドローン

4枚の羽根が、ブーンとも、キュイーンとも聞こえる音を立てて上昇していった。
100mほど登ると、地上から見上げていては、とても気づかないほどの大きさになっている。さらに北に400mほど移動する。
白い機体が、背景の雲と混じってしまい、もうどこにあるのか探すのが大変なくらいだ。
ドローンを揚げるに当たっての、国交省の作ったルールにより肉眼で見える範囲でしか飛ばせないことになっている。
木曽川の河川敷は大きく広い。公園も作られている。梅雨の合間の晴れた日にドローンを飛ばしていた。
ドローンはいろいろと世間を騒がせたため、私は飛ばすことは難しいではないかと思っていたが、都市部以外は役所の許可が無くとも飛行可能な場所は案外多い。名古屋圏では、ちょうど私が住んでいるところより西側はほとんどOKなのだ。

平日の河川敷は誰もいない。野球場3つ分くらいの広場があって、目の前にはうっそうとした雑林が川に沿って伸びいていて・・・。遠くの方に、バツーカ砲のような大きなレンズを付けたカメラを並べた年配のおっちゃん達が並んでいる。十数台の車が路上駐車していて、その車と車の間におっちゃん達はいる。まぁ、バツーカ砲というのは言い過ぎかな。おそらく珍しい野鳥を撮ろうと構えているのだろう。木曽川付近にはそんな野鳥が多い。夏でもうぐいすの鳴き声が聞こえてくるし。三脚にカメラを立て、組み立て式の椅子に座って、じっと待っている。迷彩色の服を着ていたり、レンズのカバーまで迷彩色だったりする。装備もカメラもプロと変わらない。
定年後の時間とお金を趣味に興じているのだなぁ。

私は名古屋に帰ってきていて、余裕の時間が有ったので、地元の友人Aと遊んでいたのだ。
前々からドローンを飛ばして遊ぼうと言っていたのだが、なかなか時間が合わず、できずにいたのだ。それがやっと互いに時間が合わせられたという感じだ。
リモコンの操作盤にはiPad miniが取り付けられていて、それがモニターとなっている。ドローンのカメラが写している風景をリアルタイムで見ることができる。空にすーっと上がっていくときの映像は、まるで昇天していくかのようだ。iPadに映っているので、静止画や動画で保存することも簡単にできてしまう。高度も、距離も画面に出ており、高さが120m近くになったり、バッテリーが切れかかると警告音が鳴るようになっている。優れものである。中国製である。
彼曰く、“これを作った人は、オタク心をよく持っていて、商品としての完成度を高めているね。かつてはこういうものを日本人が作ったのだろうなぁ。”

なるほど、確かにこのドローンはよくできている。操作性がとても良いのだ。高度、旋回、前後右左と思い通りで不自由さがない。ドローンは世間の話題にはなったが、100m近く高くを飛んでいたら、ほとんど人に気づかれることはないだろう。姿も小さく、音も小さい。ポツンと宙に浮いている。ずっと同じ場所に浮かんでいられる。

私が操作させてもらっていると、堤防の上の道路をスポーツタイプの自転車が2台つるんで走ってきた。遠乗りだろうか。だから私は、ドローンを並走させた。すると自転車に乗っている2人はドローンににっこりと手を振ってくれた。

「こういうものを持っていると、人を驚かしたくなるな。」

そういうと彼はにやりと苦笑いをした。向こうにはこっちの姿が見えないからね。
いろんなことができそうなので、ただ空からの風景を眺めているよりは、人のリアクションの方が楽しくなってくる。いたずら心は湧いてくるが、実際、何をしたらよいか・・・アイデアは出てこない。

いい歳したおっさん2人が大きな川の河川敷でドローンを飛ばして興じている。平日の昼間っから。

この友人Aは、“自由人”になったのだろう。
彼の車でここまでやってきたのだが、来る途中、「今、何やっているの?」と訊いたら、「パーフェクト フリー」と答えた。


彼は親父さんの小さな工場を引き継いで経営をしていたが、昨年秋に売ってしまったのだ。
今は投資家になっている。
彼はデイトレではないと言っているが、かと言って、長期での売買でもないようだ。何でも、チャンスが来た時のみ動いて、短期で儲けたら、売ってしまうのだそうだ。10年ほど前の中国株やアベノミクスに上手く乗っかれて、上手いこと今に続いているという具合だ。

昨年6月頃に、工場を売ってくれないかという声が掛かり、それに応じたというのである。会社の業績もここ数年はあまり良くなく、従業員の数も最盛期の3分の1以下に減ってしまい、今は数人になってしまった。この仕事を続けていくのは難しいかもと思っていたところに、ちょうど話が舞い込んだのだ。

彼の生年月日は1969年2月5日である。
ホロスコープのダブルチャートを診てみると、その頃、彼の土星(堅実、計画的)に現行の天王星(変化)が重なり、吉角120度位置に現行の木星(財運)が位置している。土星と木星の吉角は財運を堅実にさせる時期である。木星が財運、仕事運を意味し、土星が計画性、着実といった意味がある。私はこれを“城を持つ”星並びと呼んでいる。独立開業したり、不動産を買ったり、引っ越しをしたり、改装したり、転職したり、プロポーズをしたり・・・といったことが起こる。一方、木星と天王星(変化、個性、サプライズラッキー)はともに現行同士の星であるが、これは“棚からぼた餅運”もしくは“転職星”と呼んでいる。
彼の土星と現行の天王星が0度吉角重なっているが、・・・土星は着実という意味もあるが、執着という意味もある。個性(天王星)に執着するという意味で、いわゆる“変わり者”になってしまう時期である。
ただ世の中から見て、“変わり者”という意味であって、本人がどこまで自覚しているかどうかは別なのだ。

つまり、土星、木星、天王星が吉角で働く、この時期は、彼は仕事面、財運の面で大きな道を切り拓いたというわけだ。

投資家というものの、友人Aはもともとギャンブル好きではないので、安定した利回りの方を求めるせいか、株だけでなく、太陽光発電にも力を入れている。海辺、山間地を問わず、過疎地の原野のような土地を買って、太陽光発電をしているのだ。だから、車で走っていて、休耕田や大きな溜め池に太陽光パネルが設置してあるのを見ると、これくらいなら、投資額が1億だの、年間2000万円入ってくるだの、知識は豊富である。

実はこのドローンは、太陽光発電の管理のために購入したものだそうだ。一応そういうことになっている。

彼は田舎の土地を太陽光のために購入したが、一方で、持っていた土地も売っている。

もともと彼の家は土地持ちで、田んぼを多く持っていた。
私の実家の周辺の土地も持っていた。10年ほど前、私が実家に戻ってきた頃、近くの月極め駐車場がいっぱいで借りられず、車の置き場に困っている趣旨を話すと、後日、電話がかかってきて、

「お前の家の前の田んぼ、車2台分埋めておいたから、使っていいよ。」

という具合だった。

私の実家の北側の田んぼが彼の家のもので、その隅っこが土で埋めてあった。なんでも、工場の駐車場を舗装するついでに、土木工事屋さんに頼んでくれたらしい。
私はその田んぼの中にぽつんとできた駐車場を、割安で使わせてもらっていたことがある。あまりにけったいな風景だったので、近所の人に、“勝手によその田んぼの入り口に車を置いたら、いかんでしょ”と注意されたくらいだ。

彼の話によると、代々檀家としてお世話になっているお寺には、墓が7つあるそうだ。地元に昔から根付いている家系なのだ。古い方のお墓は丸石だけで、風雨にさらされ、もう何と彫ってあるのかも分からなくなっているのだという。親父さんが工場を始めるまでは、代々農家だったそうだ。

しかし、彼はそんな先祖代々の土地を売り払い出したのだ。親父さんはかなり渋った顔をしたらしい。

彼には彼なりの読みがあった。

今、どの地方でもそうなのであるが、農家がやる気を無くしている。息子たちに跡を継がせたいという考えが無くなってきたのだ。TPPなどの影響もあろう。そうなると、どうなるかというと、今まで大切にしてきた農地を手放すようになってきたのだ。持っていても農家をやらなきゃ意味ないからね。だから、郊外では土地が結構値落ちしているという。
そうなると、どうなるかというと、古い中古の住宅が売れにくくなってきている。それはそうだろう。少し離れた田んぼの土地が簡単に手に入るのなら、わざわざ古い中古の家を壊して、産廃処理して、更地にして、家を建て直すより手間なく安く済むからである。さらに古い家が連なっている地域は、印象として、お年寄りばかりが住んでいるという感じになっている。若い人たちは、できれば、新しい家が立ち並ぶ分譲地に住みたがるのだ。

私と彼の住んでいる地域も名古屋の郊外といった感じのところだ。古い家が多い。田んぼも宅地並み課税の場所である。田んぼを業者に任せて米を作っても、家族のお米代にもならないくらいだ。こうなると、先祖代々の土地は負の遺産となりかねない。彼は子供たちにそのような資産を残したくないとの決意で、土地をどんどん売り出したのだ。

そんな考えを持っているのは、彼だけではない。その証拠にここ5年くらいであっという間に私の住んでいる地域は田んぼが無くなり、新築の家がどんどん建っている。20年くらい前までは、カエルの鳴き声がうるさくて、電話の向こう側の人にも聞こえるほどだったが、今は私の家の周囲にはまったく田んぼが無い。

土地の価値は一旦手に入れると下がることがないという“土地神話”は昭和の話である。さらに今になって、農家が意欲を無くしたことで、土地がどんどん売りに出され、マイナス方向に向かっているようなのだ。人口も減っていくから、買い手も少なくなっていくだろうからね。

まぁ、こんな流れができている分、買い手は安く手に入るようになっているからいいのだろうけど・・・住宅開発は加速していって、建てては売り、新しい土地に家々は立ち並んでいくが、古い住宅地は使い捨てのように取り残され、溜まっていくのだろう。
住宅屋さんと、土建業者の人たちは仕事が有り続けるかもしれないけどね。でも、それは遊牧民のように、餌を食べ尽くしたら、次に餌のあるところへどんどん移動していくみたいな感じかな。

もちろん、価値の落ちていないところもある。都市部の人気のある場所である。
違う私の友人は、港区の億ションに住んでいたが、10年経って、売る時に値段は全く落ちていないどころか、上がっていたそうだ。そのマンションを売り、より都心部のタワーマンションに今住んでいる。
土地どころか、建物の価値を合わせても落ちていない場所があるのだ。都市部の一部だけね。

友人Aとの話からして、彼は大きい視野でそんな流れになるだろうと踏んでいる。

だから、親から受け継いだ土地を売り、遠く、安く広い土地を買って、太陽光パネルを設置していると。

言ってみれば、彼は先祖代々の土地という呪縛からも解放されたというわけだ。
“パーフェクト フリー”というやつかな。

でも他の人からみれば、土星と天王星の重なった“変わり者”になってしまったのかもしれない。

友人A以外にも、日本中には、同じような守らねばならない先祖の地、地元に縛られていたことから解放され始めている人たちがいっぱいいるのだろう。
断ち切っているのだろうね。
地縁とか、地元の風習とか、昔からの祭りとか、町内会とか、先祖代々のお墓とか・・・。
パーフェクト フリー?

解放されるというのは・・・どうだろうね。


おっさん2人が、平日の昼間っから、青い空にドローンを飛ばして遊んでいる。
でも、子供のようにはしゃいでいるわけではない。

ドローンは東西南北、左右上下、どこへでも行けてしまう
だから余計に、どこへ行けばよいのか分からない

ドローンは風に弱い
少し強めの風が吹いただけでも揺らいでしまう

地に足が付いていないからね

風に吹かれても寄りかかるものが無い

遠い空の上にあっては、人にあまり気付かれることもなく

世の中を俯瞰して眺めている

ひとりポツンと浮いている

ブーンと音を立てているが、その音は誰の耳にも届かない


まったく“自由”とはこういうものだな。

ときめかない星 (金星と土星の吉角)

対面鑑定をやっていると、恋愛の相談は多いのよね。当たり前かな。


ある六本木にあるカフェの、一番片隅の席。2階の席で、前面ガラス張りのお店でね、夕暮れ時の斜めの陽が差し込んでいたって感じ。

鑑定依頼にやってきた30代の女性。白を基調としたコーディネートが、とても品の良さを表していたのよね。

で、この品の良い女性の悩みが・・・どうしても結婚に踏み切れないということだったのよ。

8年前から付き合い出し、3年前にプロポーズをされたが、まだ答えていないんだって。結構、稼ぎのいい男性らしく、婚約指輪は数百万円もするものだったそうよ。羨ましいわね。お付き合いも8年も続くと、周囲も安心して、もうすでに家族ぐるみになっているとか。


なぜ、結婚に踏み切れないかというと、どうしてもこの相手に“ときめかない”んだってさ。

まるで親子、母子のような感じに思えてくる・・・そうな。あらあら。


そこで、私は2人の相性鑑定をしたのよ。相性鑑定は、2重円(ダブルチャート)のホロスコープ図で、内側に自分、外側に相性を鑑定したい人の生年月日を入れる。

でね、この依頼者と婚約者には、面白い星並びがあったよ。

2人なので、金星と土星は図上には2つずつある。その金星と土星のペアがそれぞれ吉角120度と60度を形成している。つまり1つの金星×土星のアスペクトが120度。もう一方の金星×土星が60度なのよ。


快楽や愛を司る金星と、抑制や堅実を意味する土星が吉角の場合、落ち着きなどを求める傾向が出てくる。

これは言ってみれば、名古屋のホロスコープ講座で名付けられた“エロ星”の逆の作用なのよ。エロ星とは、官能のアスペクト、金星と火星によるもので、興奮を求める肉食系、男女の本能的なSEXの相性などが出てしまう。簡単に言えば、スケベな星なのよ。

だけどね、金星と土星が吉角になると、癒し系、伝統的なもの、品のあるものに伴うような、心の安らぎが出てくるのよ。

恋愛というものが、胸がドキドキして、顔を真っ赤にするようなものだとすると、それとは全く逆の・・・、極端に例えるならば、縁側でおじいさんとおばあさんがお茶を飲みながら、流れる雲を眺めているような感じかしら。


この相談者は、どうしても結婚に対して気分が乗らないので、妹さんに相談した時、「8年も付き合えば、ときめきが無くなって当然よ」と言われたんだって。ごもっともですね。

しかし、この相談者の“ときめかない”は、普通の倦怠期のときめかないとはレベルが違うのよ。関心の無くなった男女の“ときめかない”がときめき0ポイントだとすると、金星×土星が2ペアで吉角アスペクトを組まれると、その“ときめきはマイナス80ポイントぐらいになってしまうのよね。凍ってしまいそうだわね。早い話、かなりときめかないのよ。

でも、普通の会話で“ときめかないよ”と相談した場合、数値化されないので、皆は0ポイントという前提で話されてしまう。“そんなの、普通のことよ”と受け取られてしまうのよね。悲しいかな、その“ときめかない”は、普通の会話では相手に伝えることができないのよ。理解されないってこと。


エロ星、つまりエッチな気分になる金星と火星がアスペクトの作用が出てくる相手が星の配置で限られるように、この“ときめかない”金星と土星の吉角アスペクトも、その男女の組み合わせにしか現れないし、感じられない。エロ星スイッチと同じく、この男性が、すべての女性誰に対しても、“ときめかない”スイッチを入れてしまうわけではないので、その男性が官能的魅力(セクシー)不足というわけではない。

この相談者に限って、そういう関係になってしまうのよね。

“ときめかない”スイッチが入るというか、ときめきスイッチがOFFになるというか。


彼女いわく、子供と付き合っているような感じだと。

まるで母子のような落ち着きがあるというのよね。

そこには、男女の野性的な、官能的な高揚感は無い。


他にも、長く付き合った男性に「恋人というより、友人みたい」と言われて、別れることになった女性がいたのだけれど、そのカップルにも、この“ときめかない星”があったわね。


でも、この金星×土星の吉角アスペクトの“ときめかない星”が恋愛につながらないかというと、そうでもないのよ。


あるバツイチの女性を鑑定させてもらった時、新たに婚約している相手との相性に、この“ときめかない星”だったのよ。

私はあれ?っと思い、「この人にはときめかないでしょう?」と問うと、相談者の女性は、「もうときめきなんて要らないです」ですって。

聞けば、前の夫はDVをしていたという。男性と暮らすことに疲れていたのかもしれないわね。そんな中で、出会った今の人と一緒にいることで、心の傷が癒えていったと。


上にも書いたけど、金星×土星の吉角アスペクトは、癒しや和みを意味している。陶芸やクラシック音楽、大自然を満喫すること、色で言えばアースカラーなどがこの類いに入るんだけど、異性に“癒し”を求めていれば、この“ときめかない星”は恋愛として成立するのよ。

こっちの方がある意味、大人のラブかもしれないわね。


そもそも男性は、結構多くの人が結婚に“ときめき”より、家庭的なリラックス感を求めていたりする。だから、この金星×土星吉角の“ときめかない星”の相手の方が婚約者として、ふさわしい人だと感じる可能性もあるのよね。

と考えれば、最初の相談者の婚約者(男性)が3年間も結婚の返事を待っていても不思議じゃないわね。これも、“ ラブ ” なのよ。

もちろん、女性の中にも、最初から恋愛にときめきより、癒しを求める人だっているでしょうしね。

ラブはいろんな形があっていいんじゃない。


恋愛となるものの星のアスペクトで、最も知られているのは、金星と木星の吉角。愛情が拡大するという意味で、普通にラブラブでいられる星並びね。

西洋占星術の基本だわね。

金星と火星のエロ星は、官能的な関係を生み出していく。吉角(ソフトアスペクト)にしろ、凶角(ハードアスペクト)にしろ、エッチな気分にさせるものなのよ。ハードでも問題は無いのかという質問はあるけど、セックスのソフトとハードと、どっちがいいかは好みの問題じゃん。

そして、この金星と土星の吉角の癒し系恋愛。

その他、オーブ(許容角度)が狭く、強いスピリチャル星(海王星×冥王星のアスペクト)同士のカップルは、言葉が無くても通じてしまうので、電話しようと思ったら、向こうから掛かってきたなんてことがよくあったりする。また偶然の出会いが重なったりするので、“赤い糸で結ばれている”と勘違い?をしてしまってカップルになっていたりする。もちろん、これも相性が良い。

他にもあるけど、そんなわけで、恋愛のパターンっていろいろなのよ。

だから、一点に、美男美女に集中すること無く、これほど多くの男と女が夫婦としてなんとなく結ばれていくのよね。たぶん。



で、気になってくるであろうことが、・・・

金星と土星が“凶角”になると、どうなるか?

凶角とは、180度、90度などである。


凶角になると、土星、木星などは、タロットカードでいうところの“逆位置”的な意味になってしまうこともあるのよ。

土星の堅実、計画性は、その逆の意味になり、“堅実性が無い、計画性が無い”となってしまうのよね。


つまり金星×土星の凶角は、“快楽に対して計画性が無い、堅実性が無い”となる。自分が楽しいと思えることに対し、甘くなってしまい、ブレーキが効かなくなってしまう。タガが外れてしまうのよね。私はこれを“ 快楽ざる星 ”と呼んでいる。ざるとは、ざるそばの器のざるのことである。溜めようとしても、どんどん抜けていく感じ。

ブレーキ、抑制が効かない姿は、どんどん進んで行ってしまうということでもある。

つまり、逆の視点から見れば、快楽ざる星は、快楽に対してかなり積極的であるということなのよ。

この星並びをシングルチャート、つまり生まれつき持っている人は、快楽に対して、甘い人間である。まあ、自分に甘いってことなのよね。なにかと自分にご褒美をあげたりしてね。

その快楽の対象が、スウィーツだったりすると、痩せられなくて困っていたりする。男性でバイクが趣味だったりすると、ハーレーダビットソンを衝動買いしたり、釣りが趣味だと、高価なルアーを買ったり・・・。でも、一番手をつけられないのが、男の人で、快楽が“女”の場合ね。女癖が悪くなってしまうのだけれど、女を囲うにはお金が掛かるから、稼ぎのいい男でないとできないのだけれどね。

これまで、夫の女癖が悪くて困っている女性の相談を何度か受けたけど、そのうちのいくつかは、この金星と土星の凶角90度、180度を持つ男性だったわね。しかも医者が多かったかな。


これは、ダブルチャートの時期の鑑定でも同じことが言えるのよ。

狙っている男の金星の凶角位置に、現行の土星がくる時、もしくは、男の土星の凶角位置に、現行の金星がやってくる時。この時は、その男は快楽に対してタガが外れて、甘くなる、つまり浮気をしやすくなるのよ。フランス人風にゆる~く言うと、アバンチュールってやつかしら。

金星×土星の凶角の時期は、別に浮気でなくても、普通に飲み会などでも、かなり盛り上がる。子供のように遊びに夢中になってしまうのよ。そのため、遅刻しそうになったりするくらい。

実際、私、不倫している女性に、相手の男性がいつ不倫を始めたかを尋ねて、その時の星並びを見たら、金星×土星の凶角だったなんてことはよくあるのよ。普段、真面目で硬い男性でも、ついつい・・・って感じなのよね。

だから実は狙い目なのよ。

もしあなたが狙っている男性の生年月日を知っているのなら、その男性の金星に現行の土星が凶角位置、もしくは、その男性の土星に現行の金星が凶角位置になる時を攻めていけば、・・・脇が甘くなっているのよね。


エロ星の時、つまりその男性の金星に現行の火星が吉角もしくは凶角、その男性の火星に現行の金星が吉角もしくは凶角の時も狙いだけど、この時は相手が恋に燃え上がりやすいという意味ね。この時は別の形、つまり正攻法、正面突破、正々堂々と攻める時には、有効。


快楽ざる星の時は、相手が油断をしたり、隙を見せたり、つい気が緩んだり・・・、そんな感じで、罠を仕掛けるには良い時期なのよ。


相性占いで、金星と土星が凶角の場合も、やっぱり快楽に対して、ざるのような関係になってしまうのよね。

金星と土星に関わらず、金星同士の凶角もそう。つまり快楽が強く出過ぎて、害が出るということなんだけど、遊び過ぎでの害というのは、時間とお金の損失でしょ。

だから、遅刻したり、出費が多くなったりするのだけれど、・・・でも、この金星×土星、金星同士の凶角アスペクトが無い関係よりは、有った方がカップルはあった方がいいんじゃないかと考えているのよね。

だって、お金と時間は浪費するかもしれないけど、盛り上がりがあった方がいいものね。

盛り上がりやすい、それは同時に浮気しやすい相手でもあるということなんだけどね。


カップルでなくても、親子での相性に快楽ざる星ができると、テレビゲームが止まらなくなったり、お子ちゃま同士になってしまうんだよね。


最近鑑定した40代の女性で、不倫をされている人がいたんだけど、不倫の始まった時は、自分の金星の180度位置に現行の土星があった時で、不倫の相手は、自分の金星の180度位置に、相手の土星があったのよね。

まったく、不倫するには、最高のタイミングと、最高の相手だったというわけよ。


金星と土星による“ ときめかない星 ”と“ 快楽ざる星 ”。


なんともラブに深みを与えてくれる星なのよ。


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