あらあら、なにをそんなに血まなこでホロスコープを作成しているの?
ははぁ~ん、グランドトラインができる相手を精査しているのね。
周囲のいろんな男性との相性鑑定をしているんだ。
あんた、なんだか必死な形相よ。

でもね、あなたはまだ甘いわよ。
相性鑑定すれば、良いアスペクトができるだけじゃないのよ。悪いアスペクトができることもあるということよ。
そう、気分が悪くなったり、運気が落ちたりする相手がいる・・・ということよ。
楽しく過ごせたり、金運が上がったりなんて星ばかりに目をくれていると、痛い目に遭うかもね。
良いアスペクトができると同時に悪いアスペクトも一緒にできるなんてことはよくあることなのよ。
つまりね、しんどい星のアスペクトにも注意しなきゃいけないということなのよ。

で、今回はそのマイナスの方の一つ、“ 口げんか星 ”を教えてあげるわよ。
そのアスペクトは、水星☿(コミュニケーション)と火星♂(戦う)の凶角の星並び。
“口で争う”とイメージしてもらえば、覚えやすいわよ。
ここで対象となる角度は、0度、90度、180度ね。
えっ? 0度って、吉角じゃないの?って。
0度というのは、本当は吉凶境目の角度なのよ。薬で言えば、ちょっと多く飲み過ぎて・・・人によっては良く効き、人によっては毒のように害になることもある・・・のだけれど、火星♂においては、0度というのは、凶角的な効果が出やすいのよ。もともと火星♂は“Fight(ファイト)する”という意味なの。吉角ならば、“元気” “活気”という意味となるんだけどね、ちょっと強く出過ぎると、攻撃的になってしまうわけよ。火星♂の場合は、0度でも、その“ ちょっと強く出過ぎる ”となりやすいのよ。
だから、0度でも、火星の場合は凶角とにらんでおいた方が良かったりするわ。
水星☿にはコミュニケーションという意味の他に、知性という意味もあるのよ。
だから、水星☿と火星♂のアスペクトは“知性が攻撃的”という星並びになる。だから、頭の回転は速いのよね。頭の回転が速いから、口も速いのよ。その分、攻撃の痛みも増すのよね。

で、シングルチャート、つまり生まれつきのホロスコープで水星☿×火星♂の口げんか星を持っている人はね、相手を攻める話し方をしてしまう人が多いのよね。女性だと、吠えるように感情的なマシンガントークだったり、男性だと、畳み掛けるような、理屈っぽい話し方をするわ。強く出過ぎると、悪口を言う“毒舌”になったりするのよ。
例えば、どんな有名人がいるかというと、水星☿×火星♂が0度で重なっていて、さらにその上に太陽☉まで0度重なっているのが、北野 武さん(1947・1・18)ね。太陽☉は増幅すると考えてくれていいわ。今は映画監督なんかもやっていて、芸術家のイメージもあるけれど、もともとは漫才師で、ブレイクし始めの頃は、“ブス” “ババァ” “カッペ(田舎者)” といった言葉を売りにしていたからね。北野武さんの人気を最初にぐっと持ち上げたのが、「わッ毒ガスだ」という本だったのよね。私はこの本を小学生の頃に読んで、ツービートって、こんなに面白いんだと見直したものなのよ。まだその頃は、北野武さんもテレビに出始めの頃だったから、それほど知られていなかったのよね。この本を読めば、いかに毒舌だったかが良くわかるわよ。
そしてもう一人は、高田純次さん(1947・1・21)。生年月日を見れば分かるけど、北野武さんと3日しか違わないのよ。まぁ、こちらも口が悪いわね。そして、頭の回転はかなり速いわよね。水星☿×火星♂×太陽☉が0度で重なっているのよ。
で、より強い90度角となっているのが、古館伊知郎さん(1954・12・7)。
で、もう一人は、横山やすしさん(1944・3・18)なんだけど、やすしさんは、水星☿と太陽☉が0度で重なり、火星が90度凶角位置にあるのよ。古館さんと横山さんでは、太陽が重なって増幅している分、横山さんの方が強く出ているでしょうね。
同じ水星☿×火星♂の口げんか星でも0度と90度という違いがあって、やっぱり90度となると、明らかに害になるほど強く出てしまうようなのよ。古館さんの喋りは、明らかにマシンガントーク・・・というか、昔はそうだったというべきかしらね。「ニュースステーション」をやるようになってから、だんだんと喋りが大人しくなっていったものね。天才漫才師と言われるやすしさんの毒舌は、確かにちょっときつかったわね。他人だけでなく、本人への害が強かったかな。でも、やっぱりテンポの速い漫才が売りだったわよね。

あら、いろいろな人のホロスコープを見ていったら、自分の会社の上司がこの口げんか星を持っているって? 50代の人。へぇ。
で、その人は全然、無口な人・・・それはね。
この、口げんか星はね、実は年齢を経ると、無口になってしまう人も結構いるのよ。全員じゃないけどね。
どうして無口になるかというとね、・・・口が悪いっていうのは、社会的制裁を受けやすいのよ。社会的制裁というのは、まぁ、いろいろね。ケンカして、大きなものを失ってしまうとか、悪気は無いんだけど、知らぬ間に人を傷つけてしまって、周囲から嫌われてしまうとかね。そんな経験しているうちにさ、口にチャックをしてしまうようになるわけよ。
口げんか星は水星☿×火星♂の0度、90度、180度を指すと思ってくれていいんだけど、それより効果の弱い、つまり吉として働きやすいのが、60度、120度のアスペクトなのよね。まぁ、そもそも“ 吉角 ”だからね。
で、吉角ではどう働くかというと、やっぱり口達者。頭の回転も速いわよ。理屈っぽい・・・“理屈っぽい”というと、悪く聞こえるから、“筋が通っている” “理論派”と言うといいかしら。で、この人たちは、知性が攻撃的であるから、人前で話すにも物おじしたりしない。プレゼンなんかは上手なのよ。会議なんかもちゃっちゃっとまとめてしまうから、リーダーなんかにも抜擢されやすい。でもね、その会議をちゃっちゃっとまとめてしまう理由が単に“ 家に早く帰りたいから ”なんてことだったりするのよ。それが周囲には見透けたりするから、人望が無かったりね。浅いというか、表面的だったりしてね・・・でも、理論的にちゃっちゃっとまとめる能力があるから、上の人が高く評価して、この水星☿×火星♂の吉角を持つ人をリーダーなんかに立てたりするわ。でもね、それなりの偉い人に会わせると、残念ながらボロが出たりするのよね。
こんなことを星占い師が面と向かって、水星☿×火星♂の人に話すと、気分を害するのではないかと心配されているかもしれないけど、この水星☿×火星♂の吉角を持っている人は、そのボロが出てしまった体験をとっくにしていたりしてね・・・本人が実は一番自覚していたりするのよね。
口げんか星というのは、その延長線上にあるというわけ。

口げんか星の説明が長くなったわね。だいたい感じは分かってもらえたかしら。
で、これが相性鑑定になるとどうなるか。つまり、ダブルチャートで内側に自分、外側に相手のホロスコープを作成して、自分の水星☿と、相手の人の火星♂、もしくは自分の火星♂と、相手の水星☿が凶角0度、90度、180度を形成していると、コミュニケーションにおいて、ぶつかりやすい相手となるわけよ。でもね、出会った最初の頃は、遠慮しているから、テンポよく会話が弾む相手のように思えるのだけれどね。もしくは仕事上なんかでは、それなりにずっと距離を置いているから、理論的で、スピード感を持ってやりとりできる相手のようにも映るわね。
でも、基本的には、討論が激しくなりやすい相手となるわね。
夫婦の場合は、口げんかになりやすいというわけよ。

でね、シングルチャートに似ているんだけど、年配のご夫婦の場合、この口げんか星を持っていても、口げんかしていないどころか、まったく会話が無くなってしまっていることが結構多いのよね。

どうしてかって?

口を開けば、けんかばかり。
そんな夫婦生活を何十年もしていればね、お互いに痛い思いをするから、互いに口にチャックをするようになってしまうのよ。
出会った最初の頃は、つまり恋愛中って感じの頃は、会話のテンポのいいカップルだったりするのよね。互いにまだ気を遣ったりしているからね。でもね、夫婦になると、言い争いになりやすいと。毒舌というわけではないけど、会話に火が付きやすいのよ。で、子供が巣立って、2人だけになってしまうと、コミュニケーションを取る必要もあまり無くなり、口げんかも嫌だから、喋る量がぐっと減ってしまうようになる・・・。
家庭内別居のようになってしまうわね。
夫婦のうち、どちらかが1階にいて、もう一方が2階にいて・・・みたいな。
だから、もうすでに夫婦になっていて、この口げんか星を持っている場合、まだ若い人の場合は、何かと会話で衝突することが多いのだけれど、やがて、あまりに静か過ぎる老後を迎えるようになる・・・それが嫌ならば、なるべく相手を思いやるようにするべきね。この星は互いに意識して直そうとすれば、直るのよ。

そう言うとね、決まって、相談者は、“口げんかになるのは、相手が自分勝手だからなんですよっ!”って言うんだけどね。
シングルチャートで、この口げんか星を持っている場合は、本人一人が反省していけばいい。それで多少無口になる分にはちょうどいいことかもしれない。
でも、夫婦のダブルチャートで、この口げんか星を持っている場合は、2人で直していくしかないのよ。多くの場合は、奥さんの方が私のところへ鑑定依頼にやってくる。で、上のようなアドバイスをしても、“夫は星占いを信じないから・・・”となる場合が多い。星占い師のアドバイスなんて、尋ねにきた本人には通じるけど、又聞きでは信じてもらえないことが多いわ。
だから、この星があることを知った方が上手に考えて、口げんかをしないように工夫することね。
老後に、互いの背中だけを見て過ごす・・・そんな無口な2人になってしまってからでは、手遅れなのよ。
せっかくの人生が、淋し過ぎると思わない?
口げんかぐらいで離婚しちゃいけないわよ。夫婦になったんだから、仲良くあって欲しいものよね・・・。

相性、つまり2人のホロスコープを合わせた時に、この水星☿×火星♂のアスペクトができると毒舌になるのだけれど、相性は夫婦だけじゃないわねよね。
例えば、上で例として出した北野 武さん(1947・1・18)は、ビートきよしさんとかつてツービートという漫才コンビを組んでいたのよね。で、実はビートきよしさん(1949・12・31)も凶角ではないけど、水星☿×火星♂の120度吉角を持っているのよ。たけしさんほどではないけど、攻撃的に喋る人なのよ。このツービートの2人のチャートを重ねてみると・・・たけしさんの水星☿×火星♂の0度の上に、きよしさんの水星☿が重なる。さらにたけしさんの水星☿×火星♂×きよしさんの水星☿の120度位置に、きよしさんの火星♂が位置する。たけしさんの太陽☉も加わって、水星☿×火星♂×太陽☉×水星☿×火星♂が120度アスペクト上に並ぶのよ。2人が揃うと、かなり攻めの思考と喋りになることが分かるわね。
ビートきよしさんは、ただうなずくだけの相方に思われていたけど、ツービートのスピード感、刺激というのは、たけしさん一人ではできなかったのよ。2人揃わないとこの水星2つ、火星2つ、太陽という5つの星のアスペクトができない。やがてたけしさん一人が活躍するようになったけど、ツービートの頃のようなテンポの良さは、他の人が相方では、できなかったんじゃないかしら。たけしさんがいれば、相方は誰でもいいってわけじゃなかったのよ。だって、こんなアスペクトができる相手は早々いないものね。星並びを見る限り、この2人が組んだ時のアグレシッブさは、まぁ、天下無双に近かったでしょうね。
それにね、たけしさん一人だと、0度という毒っ気の働きが強い角度なのだけれど、2人になれば、星は多いけど、120度吉角になるからね。テンポは良くなるけど、毒舌感は2人の方が中和されていたんじゃないかしら。
個人で口げんか星を持っている人は、2人で、こんなふうに良い方向に持っていく方法もあるということよ。漫才師という世界だから、できたことなのかもしれけどね。
なかなか普通に見ただけでは分からないけれど、この2人でないとできない星並びがある。
相性鑑定が“ 化学反応のようなもの ”っていうことを理解してもらえたかしらね。


あらあら、グランドトラインのできる相手を探していた時のギラギラした目はどうなったの。
いろいろ気になるようになってきたって?
他にどんな相性の星を知っておきたい?
金運の悪くなる星?
なるほど、注意すべき相性の方が気になり出したようね。
まったく、あんたは、すぐお金のことを気にするのね。

そうね、いろいろあるけど・・・
じゃ、レッスン7は、「お金の貯まらない星」を伝授してあげるわよ。
それにしても今年の夏は、酷暑よねぇ~。
蝉の声が染み入るわ。