ガリレオ作ったホロスコープ ボローニャ大学蔵 加工これはボローニャ大学(イタリア)に収蔵されているガリレオ・ガリレイ(1564年2月15日~1642年1月8日)が描いたと言われるホロスコープであります。
この右下に四角いホロスコープが2つ・・・真ん中に四角があって、その周りに12個の三角形がタイルのように埋め込まれていて、三角形が12個あるから、サインっぽいのですが・・・。
これが中世のホロスコープの形なのです。
で、一番上に“1564.15.febr”と書かれていますが、これはガリレオの生年月日と一致するので、おそらくガリレオ自身のホロスコ―プでしょう。ただ各の星の位置が、現在のコンピューターで計算されたものとちょっと違うので、断言しきれませんね。木星♃、土星♄のようなゆっくりした星はわりに位置が似ていますが、その他の星は・・・ガリレオさんには申し訳ないですけど、星の位置、違うかな。

これは学生だったガリレオが、授業の実習として作成したホロスコープで、まぁ、提出物だったわけですよ。
このホロスコープを眺めて、“俺って、土星かに座かぁ。”とつぶやきながら、自分の性格や恋愛運に悩んでいたかどうかは分かりませんが・・・。
この手書きの図を見れば、当時は惑星の位置(どの星座のどこにあるか)を割り出して、1つのホロスコープを作成するだけでも、かなり大変だったことが分かりますね。

ガリレオは、小学生向けの偉人伝のシリーズ本にも、たいてい名を連ねるような有名な人なので、大まかにはご存知でしょう。物理学者、天文学者として画期的な活躍した・・・例えば、それまでのより性能の良い天体望遠鏡を作って、月のクレーターとか、木星の衛星まで発見した人であります。

まだ天文学と占星術の境目があいまいだった時代でして、こんな風にホロスコープを作成したからといって、ガリレオが占星術を勉強したかどうかまでは分からないですね。
ホロスコープは、単純に星の位置を記すための図表としてあるわけですから。
ただこの図を頂いた方の話によると、当時は“医療占星術”というのが普及していて、医学の一部として、よく占星術を学んでいたそうであります。まぁ、ホロスコープを読むというのは、“教養ある人のたしなみ”だったのかもしれません。

この時代でも、星占いは、サイン、ハウス、アスペクトを読むという基本は変わらないのですが、アスペクトはまだざっくりとしていて、今のように、星同士の角度ではなく、星の入っているサイン同士のアスペクトを読んでいたのです。
例えば、火星♂がおひつじ座の中にあって、木星♃がてんびん座の中にあれば、星座の中でどこにあろうと、おひつじ座とてんびん座は180度位置なので、火星♂と木星♃は180度凶角、オポジションと扱われたのです。
でも、それも仕方ないですね。上の図の、ガリレオの出した星の位置ですら、現代の計算機とはだいぶ違っているので、度単位の精度で正確に星の位置を出そうなんていうのは、かなり難しいですよね。
3000年以上の歴史がある占星術とはいえ、そもそも正確に星の位置が割り出せるようになったのは、ここ数百年のことでしょう。だから、星の入っている星座でアスペクトを見るのも仕方ないですわね。インド占星術では、このやり方でアスペクトを見ています。

まぁ、でも、ある程度、物理学、数学、天文学が進んでいたので、“そろそろ、星座でなく、星同士でアスペクトを見てもいいんじゃないの”となってきたわけですよ。
それを言い出したのが、ケプラーです。
ヨハネス・ケプラー(1571年12月27日~1630年11月15日)は「ケプラーの法則」で知られていますが、平たく言えば、惑星の動きの計算できるようにしたということであります。例えば、太陽を回る地球は、楕円軌道を回っているのですが、太陽に近い時のスピードは速く、太陽から遠い時は遅いのであります。その速度は、微分積分を使えば正確に計算できることを発見したのです。
つまり、ケプラーは天文学上での自らの発見を用いて、ホロスコープ上の星の位置をより高い精度で出せるようにしたのです。で、ケプラーは、“もう星の位置がしっかり分かるようになったんだから、星座でなく、星同士のアスペクトを読もうよ”と言い出せたわけなんですね。まぁ、こう言うと、ちょっと上から目線に聞こえるかもしれませんが。
で、星同士のソフトアスペクトの60度、120度、ハードアスペクトの90度、180度、コンジャンクションの0度、さらに細かな数字のマイナーアスペクトを読むようになっていたと。

でも、ガリレオの書いたような中世の四角い形のホロスコープでは、星同士の角度が見づらいわけですよ。
で、どうしたかというと・・・
現在、多く普及しているのがプラシーダスハウスと呼ばれるものですが、プラシドス・ドゥ・ティトー(1630年~1688年)によって作られていったわけです。現在は修正版のコッホというハウスの形式もよく使われていますね。
もともとイスラム人が作ったものに手を加えて作ったものが、プラシーダスハウスであります。今の時代では、無料ホロスコープ作成サイトなんかで、ちゃちゃっとできてしまいますが、プラシーダスハウスも手計算で作成しようとすると、まぁ、複雑なサインの計算式が出てきて・・・ここでいう“サイン”とは、星座のサインではなく、sinθ、cosθ、tanθのsinθ(サイン)です・・・数学アレルギーのある人はひきつけを起こしてしまいそうになるでしょう。正直、私もパソコン無しでは無理です。
ただし、プラシドスはプラシーダスハウスを発明するのですが、プラシーダスハウスが普及するのは、ずっと後になります。

生年月日と死去した年月日を見比べてもらえば分かりますが、アスペクト計算をしやすくしたケプラーが亡くなった年に、プラシドスの生まれた年が生まれていて・・・なんか受け継がれ感がありますね・・・現代のホロスコープ占星術がこの時代に形作られていったのは間違いないでしょう。1600年代ですね。400年くらい前。

そんなかつての偉人達たちが作り上げたホロスコープをありがたく、現代の私たちは使わせてもらっているわけです。

ここで、話のスケールがかなり小さくなって、恐縮ですが、お知らせであります。
大阪での緊急事態宣言が今月末まで延長されましたので、大阪ホロスコープ講座を10月2日(土)、3日(日)に再延期致します。
もともと5月下旬の開催予定だったものが、緊急事態宣言で、9月25日(土)、26日(日)に延期したのですが・・・なぜ、この日にしたかと申しますと、日本の運気は、9月、10月は良いからであります。
詳しくは、以前のブログ「2021年後半の日本の運気」に書いております。株価も上がっているし、感染者数も減っているし、だんだん日本の気分が良くなって、9月下旬には十分にできるかなぁと思っていたら、延長が9月末までとなってですね。自民党の総裁選との絡みがあるのではないかと睨んでいるのですが・・・まぁ、仕方ない。参加者の皆さんも家族、ご近所の目があるでしょうから、私も緊急事態宣言中は避けさせてもらいました。
参加者の皆さんには延期をメールでお知らせ致しましたが、大変申し訳なく思っております。今、出席欠席のお返事を待っているところでありますが・・・満席となっていたのでね、都合が合わずキャンセルされる方もいらっしゃるでしょうから、残念であります。
ちなみに、緊急事態宣言が明けていても、私が大阪でお酒を飲むことは無いなぁ。
ワクチン打ったけど、コロナ、怖いもん。